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2006/06/02

もうひとつ、60年代のお話

「初恋」は60年代が舞台の、ほんとうにセツナイ作品でしたが、実は先週観ていた「大人計画」の舞台も、60年代(正確にいうと大阪万博の前後)でした。
でも、大人計画はどこまでいっても大人計画、題材がなんであれ大人計画ですよ。笑って、笑って、笑いが重たーくのしかかるんですよ(笑)

苦しいのを、ちゃかしちゃう。
せつないのを、笑いとばす。
つらいのを、あざわらう。
泥の中から出て来て、一生懸命白い花を咲かせたのに、足元がいまだ黒い泥に埋められているのをどうしてもみつけてしまう。そっちとこっちをあわあわと行ったり来たりして、白い花(こうまで右往左往するとすでにこの白さも嘘臭い)としてだけ生きることができないような、松尾スズキさんの書く世界が、私はなんとも好きなのです。

この舞台では、華やかな万博と凄惨な学生運動が、対比されるようにモチーフになっていました。私のアタマの中では、ふたつはやはり結びつくものではなかった。同じ時代に起きていたことは十分理解していても、いわば「別物」として存在していました。
それを、同じ板の上にもってきて、笑わすなんて、、、やっぱり松尾スズキだよ。


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