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2006年11月

2006/11/29

下弦の月

昨日一昨日とぜんぜん声が出なくてしゃべれず、身動きとれない状態だったのですが
夜になって「この声だったらブルースがいけるねぇ!」くらいなハスキーボイスに回復してきました。
無理してまたひどくしたらいけないので、気をつけてます。
しゃべらないように努めたり、トローチをなめたり、うがいをしたり、
いろいろ気をつけましたが、いちばん効いたのはきっとコレ!

その名も「ササヘルス」
クマザサの抽出液なんですが、これを水でうすめて飲むだけ。
色はどす黒くて藻がいっぱい張った池の水みたいで味もなんか古くさーい香が。
でも、罰ゲームにするようなまずさはぜんぜんなくて、私は普通に飲めます。
疲労回復、口内炎などによく効くらしいです。血液もさらさらになるんだって。
クマザサ、って堅そうで水分なさそうで食用としてはあまり発想がわきませんが…あっ、でもパンダが食べるのってこれでしたっけ?
すごい効能を持っていたんですね。知りませんでした。
おかげさまで、今は続けて3分くらいはしゃべれます(笑)

少し声も回復し、ずっと気にかかっていた仕事もそろそろ先が見え始め、ちょっと肩の荷がおりてきたかなー
と感じつつ帰宅した夜の空に
キレイに半月がかかっていました。
今夜は下弦の月なんですね。
月をみると、いつも心がふわっと軽く優しくひろがっていきます。
なんだか、ここ数日間、くぐもっていたことが少しづつ、とけだして空にたちのぼっていくような。
そういうタイミングで、きっと私は月を見るのでしょう。

2006/11/28

顔見世花形余談

今年に入ってから、私的・第二次歌舞伎ブームが到来し(一次は学生のころ)嵌ってハマってそのあまり
初心者まるだしの幼い感想を書きまくることとなりましたが
今月の「顔見世」「花形」はそれぞれ良かったです。
円熟には円熟の旨味が、若さには若さの挑戦が、とても小気味よくて
どっちがいい、というものではなく
そのひとが今ある状況の自分をそのまんまやっている、というのが
すごーく響きました。

そのまんま、というのがいかに難しいかは
期待に答えようとして気負ったり
自分を良く見せたくて小さくなったり
した経験があるならばとてもよくわかることで。

閑話休題、
だから、「歌舞伎だいすきー!」というこれまた幼稚園児なみの感想を持つに至ったのでした。
と同時にまたまた亀様不足症候群発症。
あの役は、亀様がやったらどうなるかしらー とか 似合うだろうなー とか
妄想街道大ばく進でございました。
…ああっごめんなさいっ!またこんなくだらないこと書いてー。

2006/11/27

コンタクト

なんだかすごくめずらしくも数日間にわたって体調が良くないので
考えがいまひとつ浅はかだったりするんですけど

わかっているのに見えないふりしてたり
やってあたりまえを(知っていながら)逃げてたり
すると、ときにこういうふうになるのかも

いや かも じゃなくて そうなんだ。
だってわかってるんだもんね。
本来の自分にふれてみると ああ やっぱり なのだった。
(でもまだやってない。喝!じゃーないか)
…やろうよ。

2006/11/26

海老蔵さんの狐

三之助、さいごは海老蔵さんです。
勧進帳の弁慶は、ザ・歌舞伎役者といいたくなるくらい押し出しも立派で見栄えがします。
ほんとに、容色に恵まれているなぁこの方は。
でも、目、むきすぎだから!血管切れそう〜!ゲームのキャラみたいだよー。
あと、なんで引っ込みのときに笑いを誘うのだ?あれって観客にお辞儀してるんじゃないよね?
ま、これって私の好みであって、海老様が好きな方にはそれが堪らんのだろうな。

で、狐忠信ですよ。
これはね、猿之助さんにご指導をあおいでいる。てことは猿之助さんの嵌り役、猿之助さんが完成させた猿之助型「四の切」とまでいわれたこの芸を、宗家の御曹子が教えを乞うという。
なんだか考えられないような事件かも。
もちろん素晴らしい芸(猿之助型に好きずきはあろうとも)に垣根はなくって、なおかつそれを型に留めず進化させていくというのは、当然にしてなかなかし得ない、真の伝承だと思います。
でもでも、すごいことだわ!という感情がどうも止めきれず。ざわざわしちゃった(笑)
猿之助さんは、母がとっても好きで「四の切」の素晴らしさもさんざん聞かされていたから、なんだかちょっと、見守るようなキモチで観てしまいました。

…なんか、いとしい狐でした。
いじらしい、というかいじましい、というか。
鼓を手にして嬉しそうな表情とか、ホントに可愛くて、こっちまで胸キュン(死語?)でした。
まだまだこれから、この役をこなして行かれるんだろうなぁという印象は強かったのですが、「一生懸命」な、狐と海老蔵さんが、どうも重なってしまいました。
師匠・猿之助さん(この演目のね)に一生懸命ついていったのでしょう。そんな真摯な感情がみてとれました。
なんだかね、いろんなものが溶け出した、でも溶け出したからこそまだ解けきってない塊がちょっと目についてきた、みたいな複雑な感覚でした。
いえほとんどはね、嬉しい感情なんです。
また海老蔵さんが「四の切」を演るときは観に来たい、と思いました。


ところで今日は、亀治郎さんのお誕生日です。
亀様、おめでとうー!
亀様が舞台にたっていてくださって、私は本当にシアワセです♪
これからも、つつがなく舞台にたちどんどん進化していかれますように。

2006/11/25

菊之助さんの弁天小僧

弁天娘女男白浪、言わずと知れた人気演目です。「知らざぁ言って聞かせやしょう」に始まる名科白も、歌舞伎ファンでなくとも一度は聞いたことがあるはず。
お話は単純でわかりやすく、舞台は派手で一幅の絵のような美しさがあるのですが、菊之助さん嵌る嵌る!
娘お浪はしおらしくてかわいげがあって、一転正体を見破られてからの開き直りっぷりは見事な豹変ぶり、したたかではすっぱで色気があってちょっとおちゃめで。
余裕さえ感じましたよ。
菊之助さんは襲名披露のときに若干19歳でこの役をやっているのですが、そのときは(観てないけど)線も細くていたいけで不遜で恐いもの知らずの若者だったんだろうなぁー。
その後十年以上の経験を経ての今回のこの演技、ほんとうに魅力的でした。
松緑さんとの息もぴったり、台詞も見事に響きあってましたよ♪

思えば今年は五月(だったかな)の玉三郎さんとの「二人道成寺」でほれぼれし、夏の「保名」でありりー?となったものの、今回の「弁天小僧」でまたまた菊之助さん株大上昇!ですよ。
これからもぜひぜひ素敵な芸を魅せてくださいまし。

…病み上がりの打ち合わせでたくさんしゃべったせいか声がでませーん。
すごい体力使いましたが明日もがんばらねば。声を温存、温存。

2006/11/24

たいせつ

今週は全般的に体調が優れず、今日はなんとお仕事をキャンセルしてしまいました。。。フラフラしてるしとても行ける状態じゃなかったので…今日ご一緒の予定だった皆様ほんとにすみません。。。m(__)m
でも昨日お仕事でご一緒してた方が、具合悪そうだったのを気づかって「なにかできることはない?」と連絡をくださったり。
いつも仕事のお手伝いをしてもらっている方からも「お買い物とかしましょうか?」と連絡があったり、もうホントに有難かったです。
お医者様に行ってどうにか熱を下げてもらったりして明日はなんとかなりそうですが、こんなときのこういうお気持ちは、ほんとうに嬉しいものですね。
大切な方たちです。
私もお役にたちたいなと思います。

ところが一方、学生時代の大親友から年賀欠礼のハガキが。
お父様がお亡くなりになっていたのです。
もう全然知らなくて、びっくり!おかげんがあまり良くないのは知っていたのですが…。
なんにもいってくれないなんて、水くさいよ、、と思いつつ、私のほうにもそういう距離を彼女に感じさせてしまう雰囲気があったのかなと、反省しました。
ごめんなさい。。

たいせつなひとはたくさんいるけど、みんなを大切にしたい。
まだまだ、足りません。愛が。
もっと、もっと、ですね、いつまでも。

2006/11/23

松緑さんの光秀

「三之助すごい」と先日書きましたが、いちばん株が上がったのが(モチロン私の中で…超僭越なり)松緑さん。
良くも悪くもいままで特に印象に残らなかったというのが正直なところ。(ご贔屓の方に叩かれそう〜)
でも、今回の「花形」に出演されてる演目のどれも、たいそう印象に残ったのが松緑さんでした。

ことに夜の部一本目「時今也桔梗旗揚」の光秀役は、とっても良かったです。
いえ単に、観る前は私の光秀像が松緑さんに重なっていなかっただけですが。(見た目のことです)
これって、上演時間が長くてそれなりの見せ場はあっても今回「花形」のラインナップにあっては比較的地味な印象だったと思うのです(私だけ?)
でもそれは松緑さんの演技でふっとんでしまいました!
いままでの松緑さんの印象は、見た目もさることながらその大振りな存在感!豪快で明るくて気っぷがよくて。
(だから逆に「光秀?」と思った)
でもこれを演じるにあっては、とても繊細で押さえた感情を良く表現し同情を誘い、だからこそ馬盥のシーンは可哀想で、決心を爆発させるラストの感情のたぎりは切に訴えるものがあり。
ホント、ホントにみなおしましたー!(何様)
お稽古の成果っていうのは、一朝一夕には出ないけれど、こうして確実に積み重なっていくんですねきっと。
あの役を、若々しささえ感じさせながら繊細に演じるのは、すごいことだと思いました。

同じく昼の部「番町皿屋敷」の若旦那役も、信頼を裏切られた悲しみを、やはり繊細に演じていて好感が持てました。
このたびの松緑さんのキーワード、 「繊細」 ですね!なんといっても。

でも「番町…」ってお菊が幽霊になって出るくだりが有名ですけど、今日の話の流れだと納得して死んでるし、化けて出るほどでもないような…いやそれが女心なのかな。
好きな女が信頼してくれなかったといって、傷ついて殺す、男の気持ちもわかるようなわかんないような。

2006/11/22

ひとりごと

現在年末にかけての忙しさが佳境を迎えつつある。
忙しい、それは確実なことなのだが、これまでやってきたことの結果が出る時を迎える、そのほうが正しい。
別にこれは、特別なことでなくいつだって、仕事でも生活でも様々な動きの中で必ず結果というのは出て来るものなのだけれど。
今日あらためて、その結果を、どう運ぶかを見つめ直す。
もうすぐ出るものに対して「いまさらなにを」ということはない、たとえ一瞬前であったとしても。
モノや常識レベルの満足を超えてさらに、笑顔になれるようなシアワセな空間をつくる。
きっと、つくる。

そこに、いまいちど立ち帰らせてくれた、この機会に感謝。

2006/11/21

三之助すごい

「息子さんチーム」花形歌舞伎@新橋演舞場 に行ってまいりました。
日曜日の深夜から、なぜか体調が絶不調。ノドとか咳とか気にしながら、迷惑かからないように水やら飴やら、寒くなってもいいようにストールやら、いろいろ持っていって大荷物(笑)でもなんとか無事に観終えて、よかったー(^-^)v

息子さんチームは三之助中心の布陣。(三之助さんとは、松緑さん(もと辰之助)海老蔵さん(もと新之助)菊之助さんのお三方です)
歌舞伎座で行われている、重みのあるお父さんチームの顔見世もよかったけど、こちらはこちらで若々しい舞台でなかなかでした。
というか、観る前は私の中では「顔見世」が圧倒的優位だったので、「みなおしたー!」って感じです(何様)
どの演目もそれぞれに見応えがあって「がんばってるなー」という印象だったし、彼らが次代の歌舞伎を背負っていくんだというホンキの覚悟みたいなものを感じたし、とても満足して帰ってきました。
とはいえ、猿之助さんが指導した狐忠信なんかは(よかったんだけど)ちょっと複雑な思いだったり、細かいとこではいろいろ感じたこともあったんですが…。

またぽちぽち、感想を書こうかな、なにより自分の中で整理するために。
明日のために早めに寝ようっと。

2006/11/18

読書の晩秋?

さいきん調子にのってついつい買ってしまった本たちを、乱読しております。
ぜーんぶ、読みたくて買った本だから、早く読みたくて読みたくて。
でもじっさい時間があまり取れないので、なかなか読みすすみません。ぐっすん。

そんななか、おいうちをかけるように、頼んでいた「神仏のまねき」が届きました。
これまた、面白そうなんですよー目次を見ただけで、「ワザヲギ」とか「神降る場」とか興味深い言葉がいっぱい!
私はもともと「芸能」が好きで、説教節なんかにも嵌ってたことがあるし、卒論も文学の起源として「天岩戸伝説」「神語歌」などの芸能起源にあたるものを素材にして書いてたりして。
ま、これは「試論の試論の、そのまた試論」と担当教授に言われたくらい浅くて、そしてこの分野のことはとてつもなく深いのですが。

ただ、この本の著者梅原猛さんのものはあまり読んだことがありませんでした。
ですが、この本、実は共著が亀治郎さん。
なので梅原さんに触手をのばしたというわけです。
でも、すでに第3弾となるこのシリーズ、すでに刊行されているものには中沢新一さんとか河合雅雄さんとの共著のものもあったりして、これまた興味津々です。
なにかひとつの石が水に投じられると、どんどん波紋が拡がっていくことが、また楽しいことですね。
読んでおもしろい発見があったら、感想を書こうかな、と思います。そのうちに。

初物

お芝居のあと、同じくな感想を持った本日の相方Mちゃんと軽く食事へ。
せっかくなので、昨日解禁されたばかりのボジョレーを、オーダーしてみました。
軽くて若くて甘いワイン。
私は赤は、深くて渋みとコクのあるのが好きですが、たまにはフレッシュなのもいいですね。
そして、流行りにのってみるのも、たまにはとても楽しいもんです。
てことで今宵もごきげん〜♪

2006/11/17

残らない残さない

待ちに待った大人計画・クドカン作品のウーマンリブ、今回はその名もずばり「ウーマンリブ先生」。
仕事を懸命に切り上げ、お芝居好き友人Mちゃんと、楽しみに出かけましたよ。
前評判などなんにも聞かずに行ったので、ものっすごいエログロ下ネタオンパレードにびっくり。
大人計画のエログロには慣れてるとはいえ、今回のはホント盛り沢山過ぎて、いっかい引いたらもとに戻れず全然笑えなかった…。
でもって全然つまん…(以下自粛)エログロだからってだけじゃなくて。

そんな中で、松尾スズキと古田新太という二人の主軸の存在感は重要でしたねー。
芯のある役者が出てるというのはそれだけで、全体のブレを修正してくれる。
そういう意味では、なんにも残らなかった前回「七人の恋人」より中身は濃かったように思います。

クドカンの書くものって、プロットが欠片のようにひらひらと散っていって風に吹き消されてしまうような、なにか芯がないような印象をいつも受ける。
映画やテレビの脚本ではそんなに感じないんだけどな。
ほんとうは、そういう、なんにも残らないようなものを、書きたいのかなぁ。
ブレてることを、表現したいのかなぁ。
そりゃ究極的には、すべてのものはかたちを残すことはないと思うし、「芯」のとおったものを追求することは今の世の中ではかなりムズカシイとも思うけど。

それにしてもこの作品、DVDとかにできないんじゃないの?
少なくともTVとかでは放送できないですねー。(私が心配することじゃありませんけど)

2006/11/16

亀グッズ

亀グッズ

天然ヘチマ100%ボディスポンジ。
かわいいなりー♪

2006/11/15

うれしい

前から申し込んでいたセミナーに参加できることになりました。
希望者が多かったりして、なかなか参加するのが難しいんですけど、よかったー。
ちょっとね、自分をまたきりひらけた感じですよ。
ありがとうございます。です。

これが一日かかりますので、今月末のスタイリングのための買い物時間がまた減ってしまうなぁ。
きっちりスケジューリングしないと、とてもきつくなりそう。
なまけないで、やろう。やろう。
そんなリズムも、楽しいんじゃない?うふふ。

2006/11/14

うきうきの季節?

ふと気が付くと、街はもうクリスマスの準備です。
クリスマスって、なんて華やかなんだろう。
ツリーに飾られたキラキラしたオーナメントや、くつしたのプレゼントや、可愛らしいお菓子、楽しげな音楽。
年末に向けていろんなことが慌ただしい中、忙しく準備することさえも楽しいキモチにさせてくれるイベントです。

…でも、なんでクリスマスにこんなに盛り上がるんだろ、日本人。

これから私は、年末に向けて、いくつかのモデルルーム用のディスプレイ品を買い回るのですが(インテリアスタイリスト仕事ですね)この時期、クリスマス・お正月用品で溢れてて、普通のモノを手に入れるのがものすごーーーく、タイヘンなんです。
なので、クリスマス一色になっていく街が、ちょっとうらめしいのでありました(笑)

2006/11/13

「河内山」

ほとんど初!の、午前中の更新でございます。
…いままでお仕事してました!ちょっと気分転換に(夕べ書けなかったし)顔見世みっつめの感想です。

顔見世歌舞伎、夜の部では、なんとも対照的なお坊さんの姿を見ることになります。
…というか、かたや「僧」という言葉がぴったりの先に感想を書いた「良弁杉…」の高僧良弁、こちらは「坊主」というのがはまる河内山。
この河内山、お坊さんでありながら悪党の親分。でも「弱きを助け、強きをくじく」庶民の味方です。
こういうヒーローっていろんなお話に登場しますが、おしなべて強くて智恵がまわるのになーんか弱みがあって(おっちょこちょいだとか、女にめっぽう弱いとか)ひたすらかっこいいヒーローとは違った親しみやすさがあるんですよね。
河内山もそんな感じ、そしてそれをいよいよ本格的に始動された團十郎さんが演られたのですが。
持ち前の明るさで、算段がうまく運べば「ありゃりゃ、うまくいっちゃったよ!ちょろいもんだねー♪」といった風情、正体がばれてピンチに陥っても「ばれちゃったらしょーがねぇ、ひらきなおっちゃうもんねー」みたいな(こんなに軽くないんですよ、じっさいは)、肝のすわったお茶目な坊主が、非常にお似合いでした。
いつものことながら見ためもとても美しく舞台映えする方なので、とても華やかな舞台でした。
この河内山には、名科白がたくさんあるのですが、科白そのものよりも團十郎さんの存在感が素敵でしたし、なによりお元気になって舞台に復帰されたのが嬉しかったです。

2006/11/11

余談です

携帯の待ち受けを、亀治郎さんの「弁天小僧菊之助」にしてみました。
自分で変えたのに、
携帯を開くたんびに「おおっ!」と息が止まるほどびっくりしています。(どうなのそれ)
…日常生活で見る、白塗りの迫力、異質感って、
す ご い 。。。
でも、びっくりしたあと、「てへへー」とにやけています。(それもどうなんだろうか)

2006/11/10

美しい科白

ここのところ歌舞伎の感想ニッキになってますが、…けっして歌舞伎ばっかりにしようとか思ってるわけではないんですが、観て来たら書きたいんだもーん。(書きたいとこだけ・笑。まぁ自分の覚え書きって感じです…)
てことで、11月「顔見世」夜の部のうち「良弁杉由来」でございます。

幼少のころ大鷲に子供をさらわれ、子供を探し求めて放浪する母親と
かたや成長し高僧となりながら両親に思いを馳せるその子供
ふたりが偶然再会するという感動のお話なのですが

…成長してからだけじゃなくて大鷲にさらわれるとこからやって欲しかった!
でないとなんか、観る側のキモチとして、ついて行けないのよぅ。。
母の芝翫さん高僧の仁左衛門さんともに熱演なだけになおさら…。
お二人の演技はほんとうに素晴らしくて、芝翫さんの母親には、身につまされるものを感じたし、仁左衛門さんは気品があって思いやりがあって素敵な息子役でしたし。
こちらには全く文句なし!…なだけに勿体ないー。
いつの日かさらわれるシーンから見られることを祈るしかないですね。残念。

仁左衛門さんは、やっぱり美しい役者さんです。
立居振舞がどこをとっても一幅の絵のようだし、なんといっても(私にとってありがたいのが)科白がわかりやすいんです。
何をしゃべっているのかよくわかるし、かといって折り目正しくカツゼツよく、というカタイ感じでは勿論ありませんし。
感情がよくのって、なおかつわかりやすい。そして心に残るのです。
どんな役をやってもそれは変わらず。いつも感心してしまいます。
役者さんとして、とても重要なことですよね。
今回の良弁大僧正でも、説明に近い長い科白が多くありましたが、すべてわかりやすく、同時に役をまっとうしていて。
よく「口跡がよい」と評価されていますが、何度も観ているとほんとうにそうだと実感します。
歌舞伎の科白は独特で、わかりやすさよりリズム感やその場の雰囲気でいけてしまう場面も多いと思いますが、仁左衛門さんをみているとそれだけではなくて、どんなコトバも、美しくわかりやすく、あたたかい感情をのせて、話すことができるものなんだと、感じ入ります。
私も、柔らかく感情をのせて、美しいイントネーションで話せるよう心掛けたいと思った次第です。
…歌舞伎の話からはズレましたが、仁左衛門さんからそんなことを感じ、教えていただきました。
このようなことに気付かせていただくのもまた、素敵な観劇の贈り物です。

2006/11/09

「伽羅先代萩」

はい。
お父さんチームによるオトナの歌舞伎でございます。
もともと「顔見世」というのは、以後一年間に出演する役者が勢ぞろいしてご挨拶をするという、とっても豪華な顔ぶれの舞台だったのですね。
毎年11月がこれにあたり、お正月に勝るとも劣らない華やかさだったようです。
今は少し性質が変わってきたようですが、今月の歌舞伎座は、團十郎さん、菊五郎さん、段四郎さん、仁左衛門さん、芝翫さんと、大物がそろい踏み。
まさに「豪華」な舞台となりました。

昼の部のみどころは、なんといっても「伽羅先代萩」を通しで観れること。
歌舞伎の演目は長いので、ひとつの演目のうちのいちばんの盛り上がりどころを抜粋して演じられることが多いのですが(おいしいとこどり、ってやつですかね)
それはそれで楽しめるんですが、どうしても「なぜそんなに泣けるのか、感動するのか」いまひとつよくわからなかったりするんですよね。
でも、今日は(飯炊きのシーンはなかったけど)ほぼ全編やってくれたので、クライマックスの盛り上がりがよくわかりました。

乳母政岡がわが子が殺されても気丈に若様を守り、人気がなくなってから初めてわが子を抱きしめ大啼きするシーンは、抜粋版でもよく演じられるみどころのシーンですが、今回はそれまでの流れがよくわかるだけに、ぐっとくるものがありました。
政岡の菊五郎さんは、ほんとうに見事な演技で引き込まれました。
そのシーンで着ていた着物の赤い色が美しくて、悲しくて。
政岡の打ち掛けは黒地に竹の柄で、豪華ながら渋い気品のものなのですが、それが一転、赤になることで(打ち掛けの裏地が赤、そしてこのとき打ち掛けの下に着ている着物が赤)「生身の母としての」政岡が表現され、赤い色が母の情愛や生命力や血のつながりや激情や、いろいろな感情を宿らせているようで、瞼に焼きつけられました。
菊五郎さん、うまいなぁ、と唸ってしまいました。

いっぽう政岡の敵役、八汐を演ったのが仁左衛門さん。
これがまた、小憎らしくて意地悪でねぇ。まさに「悪役」ですよ。
で、なんともいえない間が、笑わせてくれるんですよ。
うまいっ!とこれまた拳をにぎってしまいます。

大団円、対決の場の團十郎さん、段四郎さんもものすごい動きでハラドキドキ。
段四郎さんのメークが、ものすごい老けメークで、いまにもよろよろ倒れそうだし、(亀治郎さんのお父さんだし)がんばれっ!と(話はわかってるのに)つい応援(?)しちゃう迫真の演技でした。
最後の舞いも、とても心に沁みました。
段四郎さんは、「安達原」の強力の役も良かったし、なんともいえない味わいと重みのある素敵な役者さんです。
團十郎さんも、お元気になられてよかった〜!やっぱり、見得の切り方の格好よさは天下一品です。

たいへん見応えのある「伽羅先代萩」、大物の役者さん揃いでとても落ち着いて見られたし、さすがに重み深みのある舞台でした。
今月は息子さんチームの演舞場「花形歌舞伎」と見比べるのも面白そうですね。
「顔見世」ほかの演目についてはあらためて。

2006/11/08

亀様不足

今日は11月吉例顔見世大歌舞伎でございます。
歌舞伎座を出たときに、月があまりにキレイに歌舞伎座の上にかかっていたので写真を撮ったんですが、ぼけぼけですねー(笑)ていうか、私がいま持ってる携帯だとこれが限界、みたいな。

※あんまりなぼけ具合でしたので、削除しました。
 ご覧になった方、いるかなー?(笑)

今月は顔見世ということで、歌舞伎座は蒼々たる面々、菊五郎さん團十郎さん仁左衛門さん段四郎さん…の「お父さん」チーム。
いっぽう演舞場は、菊乃助さん海老蔵さん松緑さん…の「息子さん」チームで興行を行っています。(これはまた後日観にいくのよーん)

「お父さん」チームは、みなさんさすがの技量で、見応えあったんですけど、私的には、アレですよ(って何)、もうねー。。。
ワタクシ、早くも「亀治郎さん不足」ですよ!
段四郎さん見ると亀治郎さんを連想しちゃうし、長袴で踊っている菊五郎さん見れば亀様の踊りを思い出すし、あ〜あ。
ちょっとした喪失感です(苦笑)
まっ、仕方ないんですけど、でも毎年出ていた「新春浅草歌舞伎」にも来年は出演しないのは淋しいー。
考えてみれば、いままでほぼ毎月亀治郎さんの舞台を観れていたので…。ゼータクだったかなー。
見れないと思うとますます見たくなるのが人情ってもんでしょ?
パリにいっちゃおっかなー(笑。来年3月のパリ公演には出演されるのです)なんて。

そんなことでちょっと淋しい気持ちで帰宅してからは、いまかかってるお仕事の、予算が急にけずられちゃって、プラン変更をちまちま、やってます。
これまたせつないー(^o^;;;
しかも明日の朝までに結論出さないと、納期に間に合わない。
なんてこった!がんばるぞっ!(もうヤケだい!)

今夜はせつないながらもがんばりますので、歌舞伎の感想はまた後日。てことで。あははー。

2006/11/05

「歌舞伎展」

先日、「衣装・小道具で見る歌舞伎展」を見てきました。
衣装は歌舞伎ではおなじみの大星由良介や塩治判官のものなど、間近で見ることができ興味深かったです。
細部まで、時代背景やキャラクターを表現する役割の一環を担うものとして、緻密にデザインされていました。
花魁の衣装は重いとは聞いていましたが、派手さ豪華さだけでなく、季節を感じさせる飾りがついていてこれまた奇想天外な衣装!
お正月であれば「松飾り」であるとか、伊勢エビ(?)がついていたり、ほとんど常識ではありえません!
考えてみれば、マリーアントワネットなどもアタマに豪華客船載せてたりしてましたから、装飾品というのはとどまるところがないのかもしれません。

そんな常識を打ち破る衣装デザインの数々に驚きながらも、私が最も興味を惹かれたのは小道具です。
刀などは、デザインも美しく、とても立派につくってあって、しかも「こんなに大きいのを振り回しているのかい!」というものもあったり。
お扇子もやはり、キャラクターやシチュエーションに合わせた美しいデザインで、まじまじと見てしまいました。
また、効果音を出す小道具ー雨がパラパラとあたる音とか、海の波の音とかーもあって、これは実際にさわることができたので、モチロンやってみました。
駕籠に座ってみることもできましたので、これまたすわってみると、中はとっても狭い!
この中に、あの重たそうな衣装を着て乗って、しかも持ち上げられて揺られていくのかと思うと、私なら途中でころげ落ちそうな感じでしたよ。
また、鯛や馬などの制作工程なども紹介されていたり、衣装・持ち道具さんのリストが展示されていたりと、裏方さんたちのお仕事振りを想像できるようなものたちもあって、おれだけの舞台を創るには大勢の人や手間や時間がかかっているのだと、つぶさに感じることができました。

朝いちばんで行ったせいか、会場も比較的混雑していなくて、好きに見ることができたのですが、ひとつ残念だったのは「図録」がなかったこと。
だいたい、展覧会とかって、ゆっくり見ることができなかったりするので、あとからそれを見るのが楽しみなんですよー。
あったら良かったなぁ。
ま、実際にみて楽しめたので、とても良かったです。
日本の文様って、やはり美しいと思いました。

2006/11/04

ごきげん

いつものメンバーと仕事帰りにお食事してほろ酔いかげんのご機嫌さんです♪
うちの前の坂道に、滑り止めのまるい型押しがしてあるのですが、それをチョンチョンと飛び歩いて帰ってきましたー(笑)
明日も、チョンチョンと軽やかに行きたいものですねー。
仕事がつまっててやることいっぱいな今、とっても楽しい息抜きになりました。
これからまたお仕事するのでこれにて。

2006/11/03

ひとりごと

来年のNHK大河に大好きな亀治郎さんが(武田晴信もとい信玄役で)出演されるのですが、
いっぽうこれまた大好きな扉座の、有馬自由さん(と、岡森諦さん)も出演するのです。
もしかして、これって、テレビで亀治郎さんと有馬さんのツーショットが見れるってことー???
もしかしてもしかしてっ!
大河、みなきゃー!きゃー!

2006/11/02

本の誘惑?

数回目のプレゼンを終え、まだまだやることは山積しているものの、全体的に少しめどがたってきました。
ので、帰りがけにブラブラ。
以前から靴を買おうと思ってて、一目見ていいのがあったので即購入。
私の足に合わせるために、型をのばしたり敷き皮をしいたり、に小一時間かかるというので本屋さんに行く。
そしたらつい…。

ブラブラしてたら必ず目に飛び込んでくる本があるのよ必ず。
背表紙が盛り上がって見えるの!ホントだって。
さいきん歌舞伎に嵌り出したせいで、歌舞伎はもちろん古典芸能とか神話とか民俗とかにまた興味がひかれているので、そういうものについ目がいってしまって。
で、なんだか梅原猛とか中沢新一とか吉本隆明とか。
ほかに前から読みたかった香川照之の映画の話とか。
歌舞伎に関してのものとか。
建築・デザインの雑誌とか。
いつの間にか何冊も抱えていて、さすがに重いしお金かかるしいちどにこんな読まないしと思って3冊に絞りました。
移動中くらいしか読む時間がとれないのですが、ぼちぼち読もうと思います。
並行してきっと、小説とかまんがとか、読むんですよね。

ちょっと時間があいて、本屋さんとか図書館に行ったりすると、ついつい何冊も抱えて帰ってくる私。
(図書館のときなんて、それはスゴイ)
だって、本が語りかけてくるんですもん!
おかげで今日も荷物がとっても重くなりましたが、本を選んでいるときって、とってもシアワセです。

2006/11/01

水のはなし鬼のはなし

先日いたく感動した「安達原」は鬼の話でしたが、私は鬼にはじまるような異形のものが出て来る話が好きです。
鬼となってしまった、そしてこれからも鬼として生きて行かねばならない後悔や悲しみが感じられるからです。
ところで、「水からの伝言」では水は「鬼」と書かれた器に入れられると、ちょっと怖いような結晶を結んでいます。
「鬼」という言葉のもつ振動波が、負のものだという現れなのですが、ではなぜそういうものに惹かれてしまうのでしょう。

もともと人間には負の部分もあれば正の部分もある。
普通の人間が、負のエネルギーにうんと引っ張られてしまったものが「鬼」だといってもいいのではないでしょうか。
だから、鬼は「正」のエネルギーに惹かれるのですが、どうしても「負」に引っ張られてしまい、それが鬼の悲しさ弱さなのでしょう。
これは人間の心でもあります。
自分の中に、鬼になってしまえるような弱い部分を感じるからこそ、ある意味共感する。
でも、「安達原」でも他のどのお話でも、鬼は取り押さえられるところを見ても、けして人間にとってよい感情ではないはず。

共鳴はしても、そちらには引っ張られないようにしたいものです。
でも、自分の中にそういう部分も持ち合わせていることの自覚も大切だと思いますが。

ここ数日間書いて来たことを振り返って、そんなふうに思いました。

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