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2006/11/01

水のはなし鬼のはなし

先日いたく感動した「安達原」は鬼の話でしたが、私は鬼にはじまるような異形のものが出て来る話が好きです。
鬼となってしまった、そしてこれからも鬼として生きて行かねばならない後悔や悲しみが感じられるからです。
ところで、「水からの伝言」では水は「鬼」と書かれた器に入れられると、ちょっと怖いような結晶を結んでいます。
「鬼」という言葉のもつ振動波が、負のものだという現れなのですが、ではなぜそういうものに惹かれてしまうのでしょう。

もともと人間には負の部分もあれば正の部分もある。
普通の人間が、負のエネルギーにうんと引っ張られてしまったものが「鬼」だといってもいいのではないでしょうか。
だから、鬼は「正」のエネルギーに惹かれるのですが、どうしても「負」に引っ張られてしまい、それが鬼の悲しさ弱さなのでしょう。
これは人間の心でもあります。
自分の中に、鬼になってしまえるような弱い部分を感じるからこそ、ある意味共感する。
でも、「安達原」でも他のどのお話でも、鬼は取り押さえられるところを見ても、けして人間にとってよい感情ではないはず。

共鳴はしても、そちらには引っ張られないようにしたいものです。
でも、自分の中にそういう部分も持ち合わせていることの自覚も大切だと思いますが。

ここ数日間書いて来たことを振り返って、そんなふうに思いました。

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コメント

>みゅぅさん、その「負」(とここでは表現しましたけど)部分をみつめるのが大切だと私は思っています。かならずある自分のくろーい部分を(笑)ね。

こんにちわ。
なるほど、言われてみればそうですね。自分の中に確かに「負」の自分がいます。「正」が「負」に負けないように生きていきたいなあ。でも、ちょっとは「負」を出したりして。

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