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2006/12/07

浮世絵展

ぜひとも見たかった、ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 「江戸の誘惑」@江戸東京博物館 に、やっと行ってきました。
10日までの会期だから、ぎりぎりです!行けて良かったー♪
今週半ばからは、今までの怒濤の忙しさから少し解放されて、ちょっとゆったりできそうなのです。
うれしいー♪この間に、いろいろ見てまわるぞー!!

さて。
「肉筆浮世絵」といわれて最初ピンとこなかったくらい、私たちの浮世絵のイメージは「版画」ですが、量産の版画に対していわばオートクチュールの、肉筆の浮世絵というものはかなり描かれていたということなのです。
お金持ちが、お気に入りの画家に注文して描かせた、というものなんですね。
画材は日本画の絵の具(岩絵の具とか胡粉とか)なので、雰囲気や筆致そのものは江戸時代の日本画とそう変わらない印象を受けましたが、当然画題が異なるわけです。
遊郭、芝居小屋、歌舞伎、鬼や妖怪などの妖のもの…。
などと、ちょっと庶民的な好奇心を強烈にくすぐるものたちばかり。
着物の着方や手足の組ませ方などもちょっとしどけなく。
着物の柄や背景の文様はこのうえなく緻密に美しく。
当時のひとたちの暮らしや興味をもたれていたことなどが、リアルに描かれている感じ。
その中でも、歌舞伎役者の絵や歌舞伎の絵看板は、また異なった風情で格好よく描かれていて、当時のひとたちの楽しみであり憧れであったことを物語っていました。

北斎をはじめとして沢山の作家たちの絵が展示されていましたが、日本画の構図の取り方、デッサンの仕方って、やはり独特です。
西洋の絵の表現方法は、わりと写実的だと思いますが、日本はまったく違う。
構図のとりかたは平面的だし、強調したいもの(たとえば位の高い人とか、その絵の主役の女性とか)だけが大きく描かれていたり着彩されていたり、それに人体構造からいってどこがどういうふうになってここから手が出てるのー?とツッコミたくなるようなものも多々あります。
日本画を、ずっと描いていた私でも、時に違和感を覚えます。
けれども、絵でみると、それに破綻がないからフシギです。(作者にも、よりますよ!もちろん)
むしろそれが美しさになって、独特のシュールな雰囲気を出している。
うーん、本当になんともいえません。

あと、立派なお寺や建築に残っている高名な日本画家の絵とはちがって、作者の層にもバラツキがあったようで、なんか自分の作風を消化しきれてないふうな作品があったのも興味深かったです。

久々で、絵の展覧会なるものを見れて満喫!
江戸東京博物館は広くて、他にもいろいろな展示をやっています。
それも見たかったけど、今日はあいかわらずの体調不完全により、これだけ見ておとなしく帰路につきました。
帰ってきたら、案の定くたくたでした(笑)

いろいろ置いてあったチラシの中に、「ぐるっとパス」なるものがあり、なーんと!2000円で、都内の指定の美術館博物館動物園に入場できる!というアリガタイもの!
しかも最初に使った日から2カ月間有効!すごーい!
私は全然知らなかったんですが、これは4月から販売されていたようで、販売期限は来年の1/31まで。使用有効期間は3/31まで!
いまから買っても、まだたくさん行けるじゃないですか!
これは、次に見にいったところで、ぜひ購入しよう!ぴあやローソンでも買えるそうなりー。

…と、かなりくたくたながら、性懲りもなく明日からの計画をひそかにたてるワタクシなのでした。
明日も、時間がつくれそうだから、どこに行こう〜♪うふふー。

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コメント

>みゅぅさん、パスはね、ホントにお得ですよね。上野動物園にも、入園できちゃうんですよ〜♪
美術展は、好みが合うかどうか、っていうのもありますよ。興味がわけば楽しいけど、そうじゃないものもあるし。絵画でなくても、たとえばエジプト展とかオルゴール美術館とかも面白いかもしれませんよ。

こんにちわ。
mamiさんは、芸術肌なのかなあ。私は結婚前に主人と美術館デートをしたことがあったんですが、2人とも合わなかったんです。私なんて頭痛までしちゃって。あの頃はまだ若かったからかなって思うので、そろそろまた芸術に触れてみるのもいいなあなんて思ってます。
お得なパスがあるんですね。びっくりです。

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