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2007/01/21

新春浅草歌舞伎

浅草はいい街です。
親しみやすさと伝統と、ちょっとした下世話さと昔からの格式と、入り交じって溶け込んでいます。
新年の浅草歌舞伎の仲見世通りには
Maneki070119_1こんな「まねき書き」や


Hagoita070119錦絵の描かれた羽子板など

お正月気分でいっぱい!
仲見世以外にも、伝法院通りや六区ブロードウェイなどに、演芸場やらお三味線のお店やら、おまんじゅうや佃煮、舞台衣装か?と思うようなけばけばしい洋品店、かと思えば和装小物のお店…。
1年ぶりに楽しんでまいりました。

さて、肝心の浅草歌舞伎です。

昼の部は「義経千本桜」から「すし屋」と「身替禅」、夜の部は「義経千本桜」から「渡海屋」「大物浦」と「身替座禅」。
「身替座禅」は昼夜キャストを代えて上演されました。

「すし屋」は通称「いがみの権太」で有名です。
その「いがみの権太」を愛之助さん。愛之助さんは上方の役者さんで、今回も仁左衛門さんにあおいでいるから、型は上方なんですが、江戸の香りもさせている不思議な魅力がありました。
小悪党から、でかい悪事をはたらく悪党となり(実はこれには裏がある)、一転今までの悪さをあらためようと一世一代の画策をするも空振りに終わるという…。
この複雑な役を潔く演っていて、愛之助さんとっても素敵でした。
維盛の七之助さん、ほそいー!声もカラダも細くって、もうちょっと肉付き良いといいのになぁ。
悪役・梶原の獅童さんはなかなかがんばってた雰囲気。
弥左衛門の男女蔵さん、まだ老け役には無理がある…。だって、お肌が若いのが隠せないんだもん(羨ましいなりー)
芝のぶさんのお里ちゃんは、かわいかったです。
この演目、私は初めて観たのですが、ベテランさんたちも交えた舞台も観てみたいですね。

「身替座禅」、これは夫の浮気に妻が嫉妬するお話ですが、いってみれば痛快コメディ。
以前、夫の右京を菊五郎さん、妻の玉の井を仁左衛門さんで観ていたのですが、これはお二人とも上手いし、さすが年の功(?)で、浮気に対するさじ加減もリアルすぎず下品にならず面白おかしく絶妙でした。
で、今回の右京は昼夜とも勘太郎さん。
昼の部の玉の井を獅童さん、家臣の太郎冠者七之助さん。
夜は玉の井愛之助さん、太郎冠者亀鶴さん。
昼夜ともにそれぞれ良かったです。(獅童さんのニマッと笑ったお顔が、コワかった〜笑)
相手を替えて右京を演じた勘太郎さん、品があって、でも滑稽で、とても良かったです。
なにより、去年は勘三郎さんの襲名興行でほとんど東京の舞台には出演されておらず、後半は怪我で舞台に乗れなかったので、ほんとうにお久しぶり!
いつも正攻法、端正な勘太郎さんの演技を観ることができて、感激!
やっぱり、上手いんですよねぇこの方。それに、これでもかとお父さんにそっくり!(笑)
大爆笑で楽しませていただきました。

「渡海屋・大物浦」
獅童さんが、がんばってました。
こういうふうに、そろそろ本格的に、歌舞伎ちゃんとやってください!なんだか、主役の座にきちゃう人なんですから…(爆)
義経の勘太郎さん、品よく清々しく似合っていました。
相模五郎(亀鶴さん)入江丹蔵(愛之助さん)の魚づくしの台詞のやりとりは、息が合っててテンポも良く、笑えました。
この応酬で観客がひと笑いしたあと、3階席から小さいお子さんの、本当に楽しそうな「アハハハッ」という声が。これでもうひと笑い(笑)意味がわかったのかなぁそれともお母さんが説明してくれて面白かったのかな?
このお子さん、亀鶴さんのお年玉挨拶のときも、元気よく「あけましておめでとうございますー!」と叫んでいて、ちょっとした人気者(?)でした。

「すし屋」や「渡海屋・大物浦」のような、いわゆる大作を浅草でやるのって、とてもチャレンジだと思うのです。
若手が、すごくがんばってる!という感じで。
これからを担う役者さんたちが、大きな舞台を与えられて、それを糧にして、ますます素敵なお芝居を観せてほしい!
若いエネルギーが溢れる浅草歌舞伎、大好きです!

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コメント

>歌舞伎だけではありませんが、舞台ではひとつの演目の中で何役もやったり、昼と夜で違う役をやったりしてますね。そういうのを見慣れていましたが、言われてみれば大変ですよね。
獅童さんはスター性があるので、歌舞伎、もっと上手くなって欲しいです。

こんにちわ。
役者の皆さんは、いろんな役を同じ日にやったりするんですね。大変だろうなって読んでるだけで思ってしまいました。さすがプロですね。
若手がどんどん伸びてくれないとベテラン組は不安ですよね。でも、若いものには負けんと思うのかな?
獅童さん、頑張って欲しいですね。目立つ人なんでしょうから、いい意味で目立たないともったいないですね。

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