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2007/04/16

つめたい雨は

今日は一日つめたい雨。
ずいぶん年下のお友達のお父様が急にお亡くなりになり、お通夜に参列してきました。
そのお父様には一度か二度しかお会いしてないのですが、シャイで静かな方で、後ろ向きの背中がとてもあたたかい印象でした。

お焼香のときに友人の姿が見えなかったので、会えないかな、会いたいなと思っていたら、読経の最中なのにひょっこり友人が姿を見せました。
会えて良かった。
こういうときって、なにも言えないしなにもできないんですけど、ただ会えて良かったと思う。
顔を見て、一緒に泣いて、なんてことない話をして。

帰りがけ、祭壇のそばに遺影とは違うお父様の写真があったので近付いてみると、
それはお父様からのメッセージでした。
「いままでみなさまと一緒にすごすことができて
たいへん幸せでした。
ありがとうございます」
聞けばお元気なときから、ご自分が他界されたときのことをいろいろと考えておられたとか。

今日のつめたい雨は涙雨かと思っていましたが、
これを読んだら
あまり深く悲しみに沈まないように、感情をクールダウンさせてくれるように
降っていてくれているのかなと
ふとそう思えてきました。

かえりみち、唄人羽の「なんだったっけ」という唄を思い出して
じんわりと泣けてしまいました。

「なんだったっけ」という唄は知らない人が多いかと思うので、いちおうちょっと説明。

友達のおとうさんが亡くなったとき、
なんにも言えなくて、その場にいるのさえいたたまれなくて、
友達の顔を見たら子供みたいに泣いちゃって
そしたら友達も一緒に大泣きして「ありがとう」って。
言葉にならないこの思い届いているかな、

っていうキモチを、素朴に、佐賀弁で、うたっている、そういう唄です。
ものすごく若くて青くて不器用で、
いまの私はもう少しいろんな「手立て」を学んできているけれど、
ほんとに思いがつのったときは、ことばにならないもんなぁ
と、思わせてくれてキュンとしてしまうのです。

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コメント

>みゅぅさん、ほんとにね、言葉にならないときってありますね。だからこそ、本当に会えて良かったです。目を見るだけで、手を握るだけで、伝わるときもありますね。

こんにちわ。
>ほんとに思いがつのったときは、ことばにならないもんなぁ
わかります。
この思いをどう表現したらいいか、言葉では言い表せず、でも、何も思ってないわけじゃなくて、どう伝えたらいいのか、この思いはちゃんと伝えることが出来るのか、ことばにしたらなんとなく軽くなってしまったり…。
お友達に会えて良かったですね。

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