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2007/04/26

四月大歌舞伎夜の部

錦之助襲名披露の歌舞伎座、千穐楽に行ってまいりました。
個々に感想はいろいろあるのですが、なによりも、一番の拍手を一身に浴びるというのはすごいことなんだなぁと感じ入りましたよ。

今月は、新・錦之助さんのための舞台です。
ですから役者さんたちは、錦之助さんを盛り立てようという心が溢れているし、お客さんも錦之助さんにいちばんの拍手をします。
初日に見たとき、震えるほど緊張なさっていた錦之助さんですが、その時よりも何倍も、華があって力強くて自信に満ちた魅力に溢れる錦之助さんに変化していました。
もともと大人しくておっとりした方だとよく聞きますので、きっと最初は必要以上に謙虚にされてたんでしょうが、いろいろな方に支えられながらも一月間の歌舞伎座の興行をご自分がしょってたつという、心構えのようなものも定まってきたのでしょう。
「角力場」の長吉では、富十郎さんとどうどうと渡り合ってたし、わざと勝ちを譲られたと知って急にカッとなって強情になるシーンではとても荒々しく力強く演じられていて、いままでの「信二郎さん」にはなかったもののように感じました。
「魚屋宗五郎」の主計之助では、最後のシーンでスッと立ち上がって決めたとき、圧倒的な華があって、びっくり!しました。

口上では、時蔵さんが父親のように嬉しそうだったのと、勘三郎さんが「今日は千穐楽だけれど、襲名興行はまだまだ長いです、どうぞお体には気をつけて」とおっしゃられていたのが印象的でした。勘三郎さんはご自分の経験からの言葉と思うのですが、源左衛門さんのこと、四郎五郎さんのこともあり、本当に深く心に響きましたね。
福助さんや弥十郎さんなど若い頃を一緒に修行して過ごした方達は、父親を早く亡くして苦労されたこと、おっとりして春風のようなご性格であることなどを語られてましたが、小さい頃やんちゃだったという、その詳しい話をもっと聞いてみたかった!ですねぇ。
錦之助さんはおひとりおひとりから言葉をいただく毎に深くおじぎをして、誰よりも頭の位置が低かったです(^^)。口上では、みなさんへの感謝を述べられ、錦之助の名を歌舞伎でもっともっと大きくして行きたいと。堂々としてらして立派なものでした。
ニンもよく口跡もさわやかで品があって、本当に絵になる錦之助さん、これからのさらなるご活躍を期待しています。
(まだまだ続きますが)とりあえず歌舞伎座での興行、ほんとうにお疲れさまでした。

2007042616220002階ロビーに飾られていた「錦之助襲名」へのお祝いの絵とか書とか…。

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コメント

>doremiさん、コメントありがとうございますー(^^)。錦之助さん、これから一月ほどの襲名興行なのですよね。スケジュールを見ると、毎日のように違った劇場での公演で大変そうですが、地元の方達にとっては、近くで見れるということでほんとうに楽しみですよね!ちなみに、この巡業の演目、東京ではやらないので見れないのですよー!うらやましいです。

>SwingingFjisanさん、うわぁ錦之助さんそんなやんちゃされていたんですか!(笑)本当に、今のお上品な錦之助さんからは想像つかないですね!「ちょっとづつ猛進」ていうのも錦之助さんらしいですー♪情報ありがとうごじます(^^)
天王洲のシェ松尾、松濤とはまた違った雰囲気でいいですねぇ。シェ松尾、プチ・ブームですね(笑)

mamiさん、こんばんは。
私の地元でも襲名興行があります。9月には職場の同僚も誘って錦之助さんご一行様をお迎えしますね。仕事帰りに歌舞伎が観られるなんてめったにないことなので、その非日常的な出来事になんだかワクワクしています。

わわわ、いいなあ、千穐楽にいらしたんですねっ。初日もいらして、いいないいな。
錦之助さんにはどんどん大きくなっていただきたいですね。たくさんの役者さんに可愛がられていらっしゃるようですから、皆さんのいいところを吸収して、なおかつ錦之助さん独自の良さというものを伸ばしていかれることでしょう。「ちょっとずつ猛進」だそうですから、お楽しみに。
幼少の頃は、「先代萩」の鶴千代君を演じているときにチューインガムを噛んでいたとか、歌右衛門さんの芝居の間に何かの鐘を鳴らしてしまったとか、今の錦之助さんからは考えられないですよね。
mamiさんに刺激を受けて、天王洲ではありますが、シェ・松尾に行ってきました。

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