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2007/04/08

奈良のお寺めぐり2

東大寺、戒壇院の四天王に会いに行く。
高校生のころ、「戒壇院の四天王の美しさは絶品だわ!」と心酔していたが、モチロン亀井勝一郎のうけうりである。
でもその後いろいろなところで四天王を見ると、知的で優美な点ではまことに天下一だと思うようになった。

行ったときすでに夕方で、お堂の中には西日が射していた。
お堂にいた係のおじさんが「あんたたち運がええね、こんなに明るく見えて」と言われたとおり、四天王のお顔は明るくはっきりと見えた。感謝。
もう閉館まじかの時間であまり見学者はなく、おじさんは暇をもてあましていたらしく、私たちの質問に丁寧に答えてくれた。
というか、ひとりごとで「あらここは…だわ」なんて言ってるのも耳ざとく聞き付けて説明してくれる。でも、うっとうしくない程度に。きっと、そういう距離感を心得ている方なんだろうなぁ。

その説明で、目から鱗だったのは、四天王が踏んでいる邪鬼に、男女の別があること。
「広目天が踏んでいる邪鬼は、足を揃えてなんとなく色っぽく臥してはりますやろ、背中にもなにかスカーフみたいなもんかけてなあ。あれは女ですわ」
へえーっ!そういわれてみれば、邪鬼は人間の荒廃した心によって出現するものなのだから、当然男女の別はあってしかるべきだけど、そんなこと考えたこともなかった!
四天王の役割も、平たい言葉でなめらかに説明してくれて、衣装のデザインだとか持っているものの意味だとかも、あらためてじっくりと聞かせていただいた。

夕日さす四天王のお堂に、おじさんの関西弁の声が静かに響いて、なんだかとってもいい空間だった。


連れが行きたそうだったので、ついでに(笑)大仏殿へ。
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大きい。なんでこんなデカイものを作ったんだ、そして作れたんだ。
大きいことは、いいことだ。外国人もさぞ喜ぶことであろう。

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