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2007/04/09

奈良のお寺めぐり3

今回のお寺巡りの目玉(ていうかこの表現は適切でナイ)、法隆寺。
ここにいるときはよく晴れていて、お寺も桜も、明るく見えた。
あとで思ったが、そのお天気でほんとうに良かった。

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法隆寺に関しては、いろいろな謎があって、表向きは神格化された聖徳太子をまつるお寺だとか、いや実は鎮魂のための寺だとか、いまだに諸説紛々であるらしいけれど、
さすがに日本最古の木造建築、その木組みの重厚なことや安定感、フォルムの美しさには、ほんとうに惚れ惚れする。
広い土地に豊かに配置され、その重厚感とおおらかさをたたえて、永い時を過ごしてきたのだろう。
伽藍の中の桜も、より日本的で(たとえば目黒川の桜は、こんなに日本的には見えない)美しかった。

けれど、塔には入りがたかった。そういう空気があった。
なにか、押し込められているような、結界を張られているような感じなのだ。
建築的には、私はいつまでも見ていたいのに、長くいることができなかった。
種類は違うけれど、金堂にも似た空気があった。
ちょっと容易に立ち入れない雰囲気で、私は息が苦しかった。
晴れていて良かった。ここで雨が降っているのはあまりにも辛すぎる。

そんなことで、ここにはほんの少しの時間を費やして、夢殿のほうに行く。
こちらは、うってかわってさわやかな空気だった。

非科学的だというひともいるだろうけれど、ひとの思いというのは確実に、
つもっていくものだと私は観じている。
それが浄化されすに流れずにいると、澱のようになって溜まってしまうこともあるのだ。
謎を掘り起こしたくて、たくさんの人が法隆寺について思いを寄せているようだけれど、
しばらくはそっと寝かせておく、そういうこともまた結果的には謎を解く鍵にもなるんじゃないだろうか。
起こされたくないときも、あるんだよ。きっと。

素人ながら、でも直観で、観じたことだ。

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