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2007/04/02

錦之助襲名!

お祝いなので、なんとかして初日に行きたくて、昼の部だけ行ってまいりました。
昼の部は「菊畑」の劇中での口上で、それまで信二郎改め錦之助さんの出番はありません。
ここまで長かった〜!いえね、まずはお目出度い行事の露払いみたいな「當年祝春駒」の勘太郎さんたちも、それからやっぱり上手いと唸らせる仁左さん勘三郎さんの「男女道成寺」ももちろん素敵だったんですが…今月はやっぱり、ねぇ。
襲名公演はやはり独特の空気があるのでしょうか、全体的にみなさん緊張ぎみ。
「菊畑」の錦之助さん、品が良くて美しくて優男、またこういう役が良くお似合いです。ずっとそういう印象だったから、去年の夏の「八犬伝」を見た時に、荒々しい役がとっても素敵で、驚いたのでした。

さて劇中での口上ですが、主要な登場人物(富十郎さん、吉右衛門さん、歌昇さん、時蔵さん、そして隼人くん)が舞台上に上がったところで「揃ったところでご挨拶を」と富十郎さんが口火をきりました。
富十郎さんは、御縁あってお世話を申していたけれども、このような日を迎えることができてほんとうに嬉しいと。おにいさんの○○くん(これ本名をおっしゃってました。場内笑いで包まれます)はこんな立派な時蔵に、いとこの○○くんもこのような押し出しの歌昇に、なりましたけれど、信二郎もこれから錦之助として、ひとまわりもふたまわりも大きな役者に育ってほしい、と。この襲名が、嬉しくてたまらないという風情でした。
錦之助をよろしくお願い奉ります、というところで、富十郎さん、緊張されていたのかなんと名字をまちがえて「尾上」と言ってしまいました。ご本人はお気付きになられてなかったようでしたが、きっと客席の誰もが心の中で「ナカムラ!ナカムラ!」と唱え、あぁプロンプターになりたいカンペ出したいと思っていたことでしょう(^-^;;;
そのあともう一度「おの…」と言いかけ気付かれて、「中村」と連呼。口上が終わってお芝居に戻るときに「これくらい言っとけば大丈夫だろう」と笑わせてくれました。さすがに一瞬ひやっとしましたけど、確かに印象には残ったかも(笑)。
吉右衛門さんはこのような場にいられることがとても嬉しいと、さらにさらに大きくなって欲しいと暖かい言葉をかけていらっしゃいました。
錦之助さんはものすごく緊張されてたようで、3階から見ても(オペラグラスでね)手が震えてらっしゃるのがわかるくらい。錦之助の名を引き継ぐことでなおいっそう、大きな役者になります、末永くよろしくお願いいたしますと、短いながら美しい口上でした。
錦之助さん、口上までの劇中ではほとんど動きも台詞もなかったので、よけいに緊張されたのではないかしら。口上のあとの皆鶴姫とのかけあいや踊りは、緊張もとけたのかとっても素敵でした。
緊張ぶりにも錦之助さんのお人柄の素直さ正直さが見えていて、さらに惹かれてしまいましたね(^-^)

襲名初日、さぞや緊張されたことと思いますが、これから一か月たったら、とても大きくなった錦之助さんが見られるのではないかと、今からとても楽しみです。

2007040220070402_1

錦之助さん襲名の幕は、高島屋さん謹製でした。
そして、夜の部の開場が始まった四月の歌舞伎座初日。

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コメント

>kirigirisuさん、コメント返しが遅くなってすみません。奈良から帰ってまいりました。
初日、通しで行かれたんですね、すごい!襲名披露の初日の雰囲気は独特ですね。「おのえ」には本当に固まってしまいました(^^;;
私も錦之助さんの敵役、ぜひとも多く観てみたいです。
目黒川、帰りがけにちらっと見たらまだまだお花見できるようですよ(^^)

わたしも、途中からですが初日昼の部&夜の部行ってきました。今月尾上さん系は誰もでていないのに「おのえ」ニ連発でしたね。(^^; ちょっとお気の毒でした。それにしても錦之助さんの虎蔵は素敵でした。個人的には、敵役もドンドンやって頂きたいなと心密かに願っています。

今年も行きがけの電車から目黒川のお花見しました。(^^)

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