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2007/06/19

渋谷

夕方から渋谷で打ち合わせ、そのあとロケハンに向かう。
向かう途中にいつもはいない道路警備のひとたち。
?と思いつつもさらに坂を上ってゆくと尋常でない消防車やパトカーの群れ。
いつかここで見たレッドカーペットのように長く長く並んでいた。

…ほどなくそれが、近くで起きた爆発事故のためだと知る。
地震か、雷でも落ちたか、と思うくらい地面を揺るがす衝撃だったらしい。
ほんの数日前、私はその建物を(ようやく)初めて発見し「こんなところにこんな施設ができたんだなぁ」と思っていた。
そんな矢先。

私たちは、心地よく暮らしたい癒されたいと願うあまり、とても欲張りに傲慢になっているんじゃないだろうか。
そんなに癒されたいと思うほど、切羽詰まった毎日を送る社会をつくってしまっているんじゃないだろうか。
私たちが悲鳴をあげる直前なように
地中深く穴を掘られるほうだって悲鳴をあげてしまうんじゃないだろうか。
なぜ悲鳴をあげるまでわからないんだろうかと
もうすこし穏やかに優しくものごとを考えられるようになれれば
そんなことは起きないんじゃないかと
観じるたびに せつない。

絶対に眠らないだろうと思い込んでいた街が
その一日の流れを大きく踏み外した。
それなのに数百メートル離れたところでは
もういつもどおりの顔。

お亡くなりになられたかたたちのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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コメント

>SwingingFjisanさん、私もシェ松尾とか観世能楽堂とかにちょっと思いを馳せました。ちょうどその日仕事で東急に行っていたのですが、通りに面しているエルメスのショウウインドウは爆風でしなったそうです。思ったより広範囲に被害が出ているようなので、きちんと点検しないとまた事故が起こりそうですよね。
ほんとうに、基本をおろそかにしてはなりませんよね。

ほんと、ショッキングな事故でしたね。亡くなられた方、怪我をして今苦しんでおられる方、かわいそうでなりません。
松濤と聞いて、松濤美術館とかシェ松尾とか、あの辺は大丈夫だったのかしらと、一瞬そういう名前が頭をよぎりました。それに当日はコクーンは夜の部しかなかったのですが、昼の部があったらちょうど上演中で、あの建物も揺れたり音が聞こえたりしたのかなあ、などとも思いました。
ガスって怖いですね。それにしても、いつもさまざまな事故が起きるたび、基本を守るということがどんなに大事なことかと思い知らされます。今度だってガスについては基本的なことがなされていなかったわけでしょう? 従業員さんの態度とかとても評判がいいようだったので、残念です。

>みゅぅさん、本当にびっくりしましたよね。安全というのも、「何かのエネルギーを完璧に封じる」という方向性でなく「そのエネルギーと向き合って調和させる」っていう方向性だと無理がこないのかと思うんです。。自分達だけを守るのではなく、他も一緒に守らないとバランスくずれちゃいますものね。

>erikoさん、自然に無理がかかることがいちばん恐ろしいし、人間はそんなことばかりやっていますよね。なんだか切ないです。
自分達の利益ばかり考えず、全体の調和を思えばこんなふうにならないはずなのに。温泉につかれることも地球の恩恵にあずかっているのだから、感謝の気持ちを忘れてはいけないなぁとあらためて思いました。

こんにちわ。
本当にびっくりしましたね。しかも、すごく密集したところだったので、もっと被害が大きくなってもおかしくない状況ですよね。
私はテレビで何度か見たことのある施設でした。
安全だと思っていても、まだまだ甘いのかもしれませんね。
ちゃんと原因を究明して、今後に活かしてほしいです。

私は昨日お休みで家にいたので、ニュースで見たときは目が釘付けになるほどびっくりしました。
すごい爆発だったのが一目見てわかりました。
事故がおこってしまったということは、やはり自然に無理がかかっていたということですよね。
経営者は法令遵守をしていたと言っていたけれど、その法令だって万全じゃないってことですものね。
自分も温泉大好きですが、とても考えさせられる事故です。
人の命ってこんなにはかないものですか・・・

>お気楽さん、そうだったのですかぁ!私が行ったときはすでに事故から数時間経っていたのですが、大変な騒ぎでした。
いつも通るコースでそういうことがあるなんでショックですよね。
新宿の事故といい、正しい対処をすれば防げるものだと思うので、ほんとうに、繰り返したくないですね。

例の松涛温泉から数百mのところに自分が働いている
アトリエがあります。
外出しようと外に出たら空から埃が落ちてきて何事かと思った
爆発直後に目の前を通ってびっくり
いつも自分が駅からアトリエまで歩くコースでは・・・。
きちんとした原因究明をしてこのような悲惨な事故は
無くしてほしいです。。。

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