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2007/07/24

松竹大歌舞伎・中央コース@日本青年館

夏の巡業の中央コースはおもだか屋さんチームです。
「歌舞伎のみかた」「俊寛」「お祭り」という構成。
私は巡業って初めてだったのですが、本興業とはまた違った趣で楽しかった。おもだか屋さん、チームワークいいなあ。時間的にも(3時間くらい)丁度いい感じでしたね。
お客さまにはけっこう小さなお子さんを連れてる方や学生さんなんかが目立ちました。夏休みに入ってるし、この会場の近くには学校もたくさんあるしね。なんかいつもよりちょっと若やいだ雰囲気だし客席はゆったりした感じ。(^^)。

「歌舞伎のみかた」
春猿さん笑三郎さんによる歌舞伎のミニガイド。義太夫の説明から、義太夫にのせた演技の実演(大笑いしたりうれし泣きしたり)、見得のきりかた附けの効果大向こうの効果なんかを、テンポよくわかりやすく説明してくれてなかなか面白い。春猿さんはおもだか屋の藤原紀香だそうで(笑)結婚してうれし泣きの紀香さん(?)を演じてくれました。会場大爆笑。
見得のきりかたでは会場のお客さんを舞台にあげて、実際にご指導。みなさん意外に積極的で、10人ほどの方が壇上に。なかに4歳くらいのおぼっちゃまがいて客席の視線ひとりじめ。片足をパン!と前に出す仕草とか、かわいくて会場大受けでした。大向こうの掛け方とかもみんなで大合唱したりしてとっても楽しめました。
で、簡単な「俊寛」の解説をして次の幕へ。春猿さんも笑三郎さんも、お話うまいなあ。

「俊寛」
以前吉右衛門さんの「俊寛」を観たときに、泣かされながらも疑問がたくさん残って、なんだか未消化だった(気がする)演目、今日は初のおもだか屋バージョンで。
右近さんの俊寛、若い!でも役柄上も実は意外にも若い(三十代)ということを今日初めて知った。細かいところの演出が違うのかどうかは良くわからなかったけれど、そして今回二度目の俊寛だということがあるのかもしれないけれど、感情の流れがよくわかった。
以前は、そのあたりも未消化だったのだ。海女千鳥の父親がわりとなり、都においてきた妻が殺されたことを知り、そのいきさつの中で島に残ることを選択する心の流れがわかりやすく表現されていて、最後に島に残されてなお諦めきれず船を追ってしまう俊寛の行動も自然だった。
今日はかくもすんなりと受け入れられたのは何故だろう?
吉右衛門さんのときは、もうちょっとヒーローっぽくて大人の分別、みたいな受け取り方を私がしちゃってたのかもしれない。
でも、感表現が丁寧なのって、おもだか屋さんの特徴のような気もする。
右近さんは、大熱演だった。
千鳥、これって、難しい役なんだろうなあきっと。振り方でいかようにも表現できる気がする。やりすぎたら鼻につくだろうし、引っ込み過ぎたら島の娘らしい個性なんかが出てこないだろうし。笑也さん、もうちょっと出てきても良かった感もあるけど、前みた福助さんより素朴で素直な感じがして好感度大。
さいごの、海に囲まれる、あの素晴らしい舞台転換、廻り舞台なしでどうやるのだろう?と思っていたら、床に敷かれていた白い布を、一瞬にして青い海の布に換え、同時に島の舞台装置が回転して移動する(多分人力ですよね?)という素晴らしい転換。右近さんも素晴らしかった。
なんだか今まで感じていた(自分の中での)筋のとおらなさが、払拭できた感じでしたよ?(^-^)v
…いままで気がつかなかったのですが、わたくしこの「俊寛」というお芝居が、けっこう、好きです。。。

「お祭り」
華やかな舞踏劇。間にちょっとした笑いの要素があったり、トンボに拍手喝采だったり、客席も一緒に一本締したりと、お楽しみが盛りだくさん。
みなさん勢ぞろいでとっても贅沢なんですが、とりわけ春猿さんと段治郎さんが、並んだだけで眼福至極!ほんとーに、きれい、なんですものー(はぁと)
理屈ぬきに楽しめる、奇麗で華やいだ舞台でした。

ということで、想像以上に(失礼)とても充実、楽しめた舞台でした。またおもだか屋さんの、観に行こう♪
ちなみに、パンフレットの写真が全員白い上着に黒いパンツというスタイルで、なかなかスタイリッシュ。バックは黒地に色とりどりの紋があしらわれていてちょっとヴィトンのモノグラム(カラー版ね)みたいー。おもだか屋さん、相変わらずモダンで斬新ですね。
そんなところも楽しませていただきました♪


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