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2007/10/29

パーティの夜

三響会十周年記念のパーティのお誘いが事務局から届いたとき、行きたいけどどうしようっ!って思いました。
だって、どなたもお知り合いがいなくてひとりで参加しなきゃならなかったので。
ドキドキだし緊張だし諦めようかなと思っていたら、友人が宣うには。
「この歳になってドキドキすることなんて、めったにないんだから、行ってくれば!」
うーんそうかもしれないけど、ひとりだし…
「だってその、大のご贔屓のひとがいるんでしょ、そしたら知ってる人いるじゃない!」
…天晴。
ということで、思いきって行かせていただくことにいたしました。

そして、本当に楽しい思いをさせていただきました♪
背中を押してくれてありがとうよー。

嵐の中演舞場から会場へ。風も強かったので、この移動はけっこう大変でした(^-^;
たいへんな天候にも拘らず、会場にはたくさんの方々。
主役の三兄弟は予定時間よりも数十分遅れられるとのこと。その間私たちは、用意されていたシャンパンやお料理を先にいただいてしまっていましたよ。(もちろんスタッフの方に促されて、ですよ!)
会場では三兄弟の昔の舞台映像が流されていて、数年前のものもありましたが、まだ年端もいかない(幼稚園生か小学校低学年くらい?)子供の頃の舞台風景などもあり、あちこちから「かわいいわね〜」の歓声があがっていました。もーほんとにね、紅葉のおててで大鼓をシッカリ打っていて、「ヨォーッ!」とか言っちゃってたりして、かわいいのなんのって。でも、あんなに小さいころから舞台に立ってらしたのね。

やがて三兄弟が会場にお見えになり、みなさんお待ちかねの拍手!
一段高くなっているステージ?雛壇?から、まずはお三方のご挨拶。相変わらず二人の弟さんから「長男!長男!」といわれ「えーぼく?」と宣うマイペースな広忠さん。まずはしっかりとお三方からご挨拶があり、その後お父様である忠雄さんの発声で乾杯を。
そのときの忠雄さんのご挨拶、「先ほどの映像が流れてましたけど、小さい頃から3人とも、大鼓をやらせて舞台にも立たせ、まわりの方(ほかのお囃子方のことです)は一流の方ばかりお呼びしたので…(だから腕前があがったのかなーなんて思っていたら)お金がかかって大変でした」とおちゃめな忠雄さんなのでした。笑。
広忠さんいわく「太鼓兼演出家プロデューサーの傅次郎、小鼓兼作調家の傅左衛門、と弟がしっかりしていまして、僕はそれに乗らせていただいております」とな。三響会に関してはそのような役割になっているようですが、広忠さんもプロデュースや作調、してらっしゃるのにねえ(笑)。

しばしの歓談タイムのあと、ステージ上に再登場の三兄弟と藤間勘十郎さん、茂山逸平さん。このあとフリートークとなるのですが、これがぶっちゃけ話で(傅左衛門さん以外みなさんたいそう飲まれてましたし)爆笑の面白さ。
みなさん本当に仲が良くて、互いの存在に感謝しつつ忌憚ない意見をバンバン言う間柄のようですね。
順不同ですが、こんなかんじ。

★萬斎さんの出演はほんとうに数日前に決まったらしく、傅次郎さんが台本を送ったのが3日前だったとか。パンフの入稿にはギリギリ間に合ったのだそうです。(三響会ブログではもっと前に発表されてたと思いますが、演じ手として出ることが決まったのが直前だったのかもしれませんね)
本番前日の夜10時頃、逸平さんのところに電話をかけてきた萬斎さん、「僕あした、袴でいいんだよね?」「袴で行くから!」みたいなノリだったとか。そのあと夜中1時頃、今度は傅次郎さんに電話がきて「明日は好きなようにやっていいんだよね?」「やるから!」と何回も念を押されたとか。うーん、それで落語の枕になったのか(笑)
いっぽうの愛之助さんは「虫の名前がなかなか憶えられないんだよねー」とひたすら真面目にぼやいていたと、逸平さんが暴露してました。

★「でもさ、能楽の若手チームの兄貴だよね、萬斎さんは」と持ち上げる?と、「歌舞伎方のほうは染五郎さんだよ」「そうそう、稽古に染五郎さんがくると空気がしまるもんね」すると急に広忠さん「染五郎さんていいよねー(傅左衛門さんに)今度お食事会セッティングしてよ、僕ファンなんだよ」すかざず傅左衛門さんに「いいけどここで言わなくてもいいじゃない」
どちらも、若手チームの兄貴分、大先輩として尊敬され、後輩の面倒を見、稽古場に来ると気持ちが引き締まる、そんな存在のようですね。

★今回の舞台装置のスロープはかなり急だったようで、みなさん恐かったらしい。傅次郎さんによると、獅子のポップアップによる登場を絶対にやりたかったそうで、その装置をあの中に仕込むとどうしてもあの高さになっちゃって、スロープが急になってしまったとか。すみませーん、という傅次郎さんに「勘太郎さんなんて夜の部、滑ってた」(え、あれ演技じゃなかったのか)勘十郎さんは「僕も杖ついて降りるとき恐かったもの」「目、つぶってたもんね」「いやーちょっと、薄目くらいあけてますよーだって、危ないじゃない!」でも、薄目ではさすがに客席の様子までは見えず、「月見座頭」はコミカルな演技で客席も大いに湧いたのですが、その様子が見えなくてくやしかったそうです。

★ちなみに、子獅子のどちらがポップアップから登場するかを決める時、間髪いれず亀治郎さんが「僕やる!僕やる!」で即決だったとか。(七之助さんは経験済みだったので)
亀ちゃん、「今度は囃子方をポップアップで出そうよ!」と言ってたらしい。傅左衛門さんを座布団にはりつけてそのまま飛ばすんだって。もーなに考えてるんだか(笑)さすが澤瀉屋。
みなさん「亀治郎さんそういうの好きだもんねー」「チャレンジャーだよねー」

★パリに留学中の逸平さん、三響会のために一時帰国したそうで、「わざわざ帰ってきてくれたんですよ」といわれつつ「勉強はどうなってるのよ?」と突っ込まれてました。「いや、ちゃんとやってます…」一番年下のせいかちょっと遠慮がち。
「そうだよね、今日の演技でもさ、パントマイムだとか演技の勉強の成果が出てたもん」といわれ、キョンとした表情で「いやいや…」と苦笑。このために帰って来たのに、みなさん言いたい放題(^-^; 気の置けない間柄なんでしょうね。

★最初の演目「能楽五変化」は、やはり30分も打ち続けるのは相当大変だったようで、次の演目は「だから僕休ませてもらいました」と広忠さん。でも、能囃子五番を30分にまとめるというのも大それた要求ながら、30分打ち続けるという要求もまた、大それたものだと。傅次郎さん、もしかして鬼プロデューサー?(^o^)

★傅左衛門さんを除くみなさんは、いい勢いでシャンパンを次々におかわり。すっかり気持ち良くなって、脱線したのがわかると「しらふの傅左衛門さん!」と神頼みならぬ傅左衛門さん頼り。
傅左衛門さんは下戸なのか、こういうお席では飲まないのかわかりませんが、そのたびに「また僕?」と笑って「なんでみんなそんなに飲むのよ」とおっしゃってました(笑)

お酒も入って脱線もしつつ、みなさん三響会、そして芸への熱い思いを語ってくださいました。
三響会としては、歌舞伎と能の融合、エンタテイメントとしてますますいろいろなことにチャレンジしていきたい。これからも十年、二十年と続けていけるように頑張りますと。
そして有り難いのは、これは三兄弟の会なのだけれど、参加してくれる方々が“自分達の会”という括りを越えて真剣にやってくださることだと。
実際今回の三響会ではすべての振り付け、作曲などを勘十郎さんが手掛けてくださったそうで、どんどんその輪が広がっていっているようです。
芸には真摯に、そして仲の良い、個性豊かな三響会チーム、これからもどんどん素晴らしいものを作り出してくれそうで、次がまた楽しみになりました。
最後は5人の「ヨォーッ!」の掛け声で一本締め。
帰りには、出口でお見送りまでしてくださり(結婚披露宴みたい)感謝感激のパーティだったのでした。

ちなみに、心配していたひとり参加は、同じく一人でいらしていた方とすぐにお近づきになれ、一緒に楽しく過ごさせていただけたので、無問題!でした。
来年の5月にはまた、京都で三響会が予定されてるそうで、行けるように今から算段しておかないと。。。(^-^;


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コメント

>カビリアさん、ありがとうございます!おかげさまで本当に素敵な夜でした♪
ホント、友人の一言のおかげで「わくわくどきどき」を掴みに行けたので、有難かったです。私にとってはチャレンジだったんですけど、やっぱり自分から諦めちゃいけませんね。自分で、取りに行かないと(笑)と、実感しました。

mamiさん、素敵な一夜でしたね!よかったですね♪
大好きな方々にお会いできたのももちろんですが、背中を押してくれたお友達のお言葉も嬉しかったでしょうね♪
たしかに「わくわくどきどき」する機会は減ってくるからこそ大切にしないとだめなんだなあって、mamiさんの行動力に実感させられました。ひとりで参加するからこそ、また出会いがあったりするんですよね・・・。楽しくて豪華絢爛(!!)なひとときをおすそわけしてくださって、ありがとうございました♪

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