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2007/10/24

勘三郎ほんとに奮闘!

今日は古典芸能デー。
昼間は演舞場で「錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」、夜は青山で「銕仙会青山能」。

200710241059000演舞場の定式幕。
いつもと色が違うわーと思ったら、中村座の色あわせなのね。
なんか新鮮でした。色合わせじたいは(通常の定式幕と比べて)古式ゆかしい印象なんですけどね。

それにしても勘三郎さん、出ずっぱりの大熱演、ほんとうに「奮闘」でした。
彼の辞書には「手抜き」という言葉はないに違いない。

「平家女護島 俊寛」
まだ歌舞伎を見始めて浅いのに、今年3回目。
年明け早々の吉右衛門さんのと、澤瀉屋さん巡業の右近さんのと。
それでも私は国立劇場のは観ていない。今月は、演舞場、国立、前進座と、3座も同時にかかっている。
それもどうよ、と思いますが。

勘三郎さんの俊寛は、吉右衛門さんと右近さんの間くらいの歳にみえた。
勘三郎さんの持ち味だと思うけど、情が深くて、でもあとをひかない感じ。
だから、最後のひとり島に残される場面でも、(悲劇ではあるけど)じめじめした粘着質なとこがなかった。
でもやっぱり、(今回3階席だったので)まわりじゅう海に囲まれたあの茫漠とした場面転換には、泣けるなぁ。ほんとうに、ひとりぽっちになってしまうんだもの。

瀬尾の彌十郎さんが秀逸かつ怪演。
瀬尾のイメージがちょっと変わった。
豪快に、いじわるなんだもん。
あんまり豪快すぎて、憎めない(笑)

勘太郎さんの成経は、やさしーい感じ。
七之助さん、人形ぶりかと思うくらい動きがカクカクしてたんですけど何故。

最初に観た時に、いろいろと考えるところが多すぎた俊寛ですけど(SwingingFjisanさんと語ったのですよね(^^) こんなに何度も観るとなんだかもう、あるがままに受け入れようというかんじ。
いい演目だとは思いますが、多すぎるのも考えもの。


「連獅子」
中村屋さん大人気演目なのに、私は初見でした。
目玉の後半の毛振りはもちろんですが、前半の、三人の息の合ったキビキビした踊りは、美しくてエキサイティングで華やかで、これぞ踊りの醍醐味。
勘太郎さんのキビキビぶりが際立つ(贔屓目かなーえへへ)。手の動き、きれいー♪
終盤の三人での毛振りは、これでもかと揃っていて、何度も拍手しちゃった。
途中から、七之助さんがからだじゅう使って振ってた。疲れが出たのかなぁ?
でも、素晴らしかった。

合狂言の亀蔵さんと彌十郎さんの息もぴったりで、またおふたりがこういう役どころが似合う!
楽しんでやっておられるような雰囲気も感じられて、なかなかよい風情でした。


「人情噺文七元結」
勘三郎さんと扇雀さんがいい夫婦ぶりでした。
人がよくておっちょこちょいで遊び人で…っていう役どころ、勘三郎さん十八番ですよね。
娘が身を売ったことで得た五十両を、ひょんなことから会った青年に貸しちゃったり(でも、すぐに貸すんじゃなくてあれやこれや迷うのが人間くさくて面白い)、娘を嫁にといわれているのになかなかわからなかったり、爆笑のツボがたくさんちりばめられていて、飽きない話でした。
あ、でも正直いうと、吉原の場はちょっと間延びしてて意識が遠のいちゃった。
芝のぶちゃん可憐だったー。
あと、鶴松くんが大きくなっちゃって、しなやかな手つきでお菓子取り分けたりしてるの見たら、ちょっとぐっときちゃった。


ところで演舞場の筋書き、1500円だったんですけど、高いよね?ね?(え、私だけ?)
勘三郎さんアーンド、森光子さんだから?
びっくりしちゃった。
写真はいっぱい入っていて、インタビューもあって、嬉しかったですけどね。

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コメント

>SwingingFjisanさん、ほんとに!今日千穐楽だったので、無事終えられて良かったですよね。パワフルだなあ。
俊寛、語りましたよねえ。私も最後の場面は、ぐっときます。さすがに今年はtoo muchですけど、あのシーンを見ると、それでもいいかな、なんて思ってしまいます。
七之助さんは、あまりにカクカクしていて、どうしたんだろうと思いました。もともと動きは固いほうですけど、千鳥はことに、もっとふくよかな動きがいいですよね。
筋書きは、歌舞伎座のサイズがいいですよね。
なーんて、あれこれ要望ばかりでした(笑)

勘三郎さん、本当に大奮闘でしたよね。俊寛については、あのとき語り尽くしちゃった感じです。俊寛ばっかりでウンザリ感もありますが、3階から見ると、やっぱり最後の場面はいいなあと思います。七之助さんの千鳥は、人形振りっていうか、ロボットみたいでした。
筋書きは高すぎると、私も思います。サイズも大きすぎるし。と文句を言いながら、舞台写真入りのも買ってしまいました(--,)

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