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2007年11月

2007/11/28

忠犬ヒルズ

毎日楽しみにしている「きょうの猫村さん」、
ただいまの話題は、猫村さんのベンチャー企業ドラマについてとおばあちゃんの壮大な財閥復興計画(?)の、まったく噛み合ない(が微妙にかみ合ってる)会話。
猫村さんの見てるドラマの登場人物は、じっさいに「忠犬ヒルズ」に住んでるらしい。
(猫村さんは、こういうワイドショーネタみたいなのに詳しいのだ!)

忠犬ヒルズって…プププ。
スットライク、ど真ん中だよーーーーぅ(爆笑)


…私って、こーゆーとこがツボなんだ。。。むー。

2007/11/27

あしながおじさん

子供のころ「あしながおじさん」てすごく魅力的な人物だった。
だまって学校に行かせてくれて、洋服や教科書や本を買ってくれて、けして姿を現さないー。
そんなひとが、自分にもできないかなと、ひそかに期待したものだった。
でもそういうひとは現れないし、「あしながおじさん」が小説の中でやってくれていることは
たいがい親がやってくれていたので、なにも不自由なかった。

それでもうまくできたもので、身近な「あしながおじさん」みたいに、子供心を浮き立たせてくれる叔父がいて、たまに家に来てくれるときに買ってくる、定番のお土産の「ひよこのおかし」に大喜びしたり、クリスマスに必ず送ってくれるプレゼントの数々にわくわくした。
プレゼントの数々といっても、別に高価なものではなかったと思う。
弟にはジャイアンツの野球帽とか、電車のかたちの入れ物に入った缶バッジだとか、動物のミニチュアだったり、した。
私には、ヘアバンドとキラキラ光るヘアピンとか、きれいな紙ナプキンだとか、お出かけのときに持って行けそうな小さなバスケットだとかー。
そんな細かないろんなものが、箱の中にたくさん入っているので、宝箱みたいで開けるのが楽しみで仕方なかった。

いまやその叔父も定年を過ぎ、長年コツコツと働いたおかげで、つましいけれど悠々自適な生活をしている。
私もいまや、いいおばさんなわけで、そうやって無条件に可愛がってくれたひとたちが、だんだんと姿を消していきつつあるのを淋しく思いつつ、
もうとうに自分が「あしながおばさん」になってしかるべきなのだと
どれだけ人に、「わくわく」をあげられるのかなぁと
そして「わくわく」した瞳で見つめられることの嬉しさを
感じたりしているわけです。

2007/11/23

国立能楽堂十一月企画公演

昨日は国立能楽堂。
企画公演〈箏と能の夕べ〉と称し、雅楽と能狂言の競演。

箏(雅楽)
「想夫恋」
 箏  東儀 兼彦
 笙  高原 聡子
 笛  谷内 信一
「越天楽」残楽
 箏  東儀 兼彦
 琵琶 上坊 有平
 笙  高原 聡子
 篳篥 稲葉 明徳
 笛  谷内 信一

雅楽を、こんなかたちで初めて聴いたが、天につつとのぼっていくような、良い音。
たいへん雅びやかでございます。
ゆったりと、たっぷりと、迷いも余分もなく。
箏と琵琶の音色はゆったりとたゆとう。
笙はひたすら天をめざす。
「想夫恋」は、このあとの能「小督」で、劇中弾かれるという設定の曲である。
「越天楽」は雅楽というえば誰でもがこの曲を連想するだろう、有名な曲。


狂言「栗焼」
 シテ 太郎冠者 野村 小三郎
 アド 主    松田 高義

主から、いただきものの大切な40個の栗を、焼き栗にして明日の客にふるまう準備をいいつかった太郎冠者だが、あまりにおいしそうなので全部食べてしまう。
太郎冠者が職務をまっとうしようとしながらもつい誘惑に負けてしまうくだりや、「ひとつ食べて怒られるも、ふたつみっつ食べて怒られるも同じ」とひらきなおってついに全部食べてしまうくだり、そして主にあれこれいいわけをするくだり、それぞれ野村小三郎さんの演技が、めりはりが効いていて面白い。
いいわけをするのに、竃の神様がとっさに出てきてしまうのも時代らしくて機転がきいてて面白い。
でもここで、計算を間違えて嘘がばれてしまうのが、太郎冠者の太郎冠者たるところ。笑。


能「小督」
 シテ 源仲国 近藤 乾之助
 ツレ 小督局 金井 雄資
 ツレ 侍女  山内 崇生
 ワキ 臣下  宝生 閑
 アイ 女   野口 隆行
    笛   杉  市和
    小鼓  成田 達志
    大鼓  亀井 忠雄
    後見  小林 与志郎/朝倉 俊樹
    地謡  和久 荘太郎/水上 優/大友 順/高橋 亘
        佐野 由於/高橋 章/大坪 喜美雄/辰巳 満次郎

近藤乾之助さんにまたもくぎづけ。
なぜこんなに気になるのだろう。
動きも、お声も、けして派手ではなく、わかりやすくもなく。
でもなにか強烈に、物語っている。

姿を隠してしまった主の寵姫・小督を探しに鄙にやってきた源仲国。
そこで交わされる小督の「想夫恋」と、仲国の男舞。
なんとも、詩情に溢れた、優雅でせつない風景。
小督の弾く「想夫恋」はこの曲の中では謡で表現されるのだが、直前に雅楽で本曲を聴いているのでイメージが大きくふくらんだ。
美しい。


↓以下余談。

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2007/11/22

ほめられた(-_-;;?

とあるクライアント先に、作業するために行ったら
事務所にたまたま居合わせた同僚に
「わーmamiさんが午前中に来た!」「まだお昼前ですよー!」「えらいっ!」
と口々に、子供に言うみたいに褒められました。
たしかに…このクライアントさんは、家から遠いこともあって、打ち合わせの時以外に朝から行くなんてことはほとんどないんですが…(汗)。

ふふっ。。
いちおう、褒められたということで、素直に喜んでおこう…(笑)。
こんどは、いつ褒められるかなー(遠い目)

2007/11/21

異動

クライアント先のひとつで、今月年度決算の会社があります。
決算の忙しさは、私たち外部のスタッフにはあまり感じられないのですが、このたびは大きく人事異動がありまして。そんなことで「年度」というものを感じるわけです。

職場環境は人間環境。
ほんわか大らかで責任感が強かったムードメーカーのOさん。
こまかいところによく気が付いて処理をしてくれていたNさん。
プランが面白くて一緒に仕事すると楽しかったHさん。
…うーん、みんないなくなるとイタイ。

かわりに入ってくる方がどんなかは、来てからのお楽しみなんですが。
会社というものはそういうものだと、割り切ってはいても、せっかく築いてきてたものがなくなってしまうのは惜しいなあ。
でも、直接の接点はなくなっても、いろいろ、いろいろ、ひろがりがありますように。

2007/11/20

うれしい

見逃していた映画「キサラギ」を、家の近くの映画館で12月から上映するという情報をゲット。
嬉しいなーでもあんまりにひなびた映画館だったらちょっとなー。。。(いままで入ったことがない)
…と思ってたところ、同時上映が「しゃべれどもしゃべれども」であることをまたまたゲット。
両方ともDVDが出たら借りようと、諦めていたのに、なんてラッキー!
しかも名画座料金で見れるし女性デーもあるぞ!
ということで、いかにも名画座っぽい、商店街の中にあるその映画館に行くことを心に決めましたとさ。

2007/11/19

エネルギーいただきました。

待ちに待った亀治郎さんの巡業・府中の森芸術劇場に行く。
前回浅草では、あまりの睡眠不足に意識がとびまくりだったけど、今回は無事(?)舞台に集中することができた。
今日の亀様は、ことのほか格好良かった!どの役も渾身の演技だったと思うけど、ことに貞任の力強さが印象に残った。
狐忠信の舞踊もめりはりがあって、その表現力瞬発力に脱帽。袖萩は、亀治郎さんの真骨頂でしょう。

この巡業では、亀ちゃんは、「奥州安達原」で袖萩と安倍貞任の二役、「吉野山」で佐藤忠信実は源久郎狐と、ほとんど出ずっぱりのうえ、巡業日程はかなりのハードスケジュールでほとんどが一日二回公演と、まさに大奮闘。
さぞかしお疲れもあるだろうと思いきや、今日の「亀の言の葉」が更新されていてびっくり。
なんと、八千代座から戻って府中を迎える中一日、「風林火山」で共演されていた佐々木蔵之介さんの舞台を観に行かれてたのだ。
…すっ、すごいエネルギー!

私も、ちょっとくらいのことでくじけてちゃ、いけませんと思った次第。
奇しくも、会場で購入した「第四回亀治郎の会」の冊子に
「毎日、毎時間、毎分、毎秒、エネルギッシュに活動する!」
という亀ちゃんの言葉が。
亀ちゃんは実行してるよなあ、私も実行しよう!(心意気!)

200711191552000本日は二階席から鑑賞。
府中の森のどりーむホールの緞帳は、太陽と日輪。素敵でした。

2007/11/18

十一月顔見世昼の部

おおいに楽しませていただいた顔見世、かんたんに感想です。

「種蒔三番叟」
三番叟はたくさんあって、私などなにがなにやら?なのですが、なんといっても御目出度くて楽しくて華やかで、観ていて楽しい演目です。
これは梅玉さんのお家に所縁のあるものだとか、寿ぐ梅玉さんが華やかに、美しい。
千歳の孝太郎さんものびやかに。
三番叟独特の、軽やかさと、フワフワキラキラした光が舞台に舞っているようで、眼福、幸せ♪

梅玉さんの後見で梅之さん、折り目正しく気配を消して、つとめてらっしゃいました。
筋書きの小鼓に傅次郎さんのお名前があったんですけど…気付かなかった。今月は玉三郎さんの舞踊公演でなかったのかしらん?お舞台で小鼓も、なさるのかしらん?

「傾城反魂香」
最近あちこちでかかっていました。「反魂香」流行り?
吉右衛門さんは、こういうお役がうまいですねぇ。
修理之助の錦之助さん、すっごく若い!本当に、修行中の書生さんに見えました。以前この演目を観たとき、修理之助はもっと野心がある感じに思っていたのですが、錦之助さんの修理之助はひとえに己の道を極めようとしている、純粋な若者に見えました。

虎の登場のしかたに、いつもつい笑ってしまいます(^-^;;

「素襖落」
松羽目ものの舞踊、こういう演目は大好きです。華やかだし、笑えるし。
幸四郎さんはあんまり…なのですが(苦笑)鈍太郎の彌十郎さんが、いい味を出されてました。
そして、浄瑠璃のお三味線に、大好きな鶴澤寿治朗さんが!けっこうそちらばかり見てたりして(^-^;

わかりやすくて見やすくて歌舞伎らしくて、純粋に楽しめる演目でした。

「曽我綉御所染』
御所五郎蔵でございます。こちらで言われたほうが通りがいいですね。
仁左衛門さんの五郎蔵は、めちゃくちゃいい男です(^o^)/
最初に登場するところが、両花道を使っての五郎蔵一家と土右衛門一家の出会いの渡り台詞。響きも美しく古典調、花道を鋏んで華やかで歌舞伎らしい場面です。
私は今回三階席で、この場面が見られなかったのは、残念!

あいそつかしをする場の皐月・福助さんも、皐月と勘違いされて殺されてしまう逢州・孝太郎さんも、それぞれの心情をほどよく表現していて良かったし、土右衛門の左團次さんもならではと思える憎めなさ。
そして何度も書いちゃいますが、仁左様、ほんとうにすてきー♪

名うての歌舞伎役者ぞろいで、いかにも歌舞伎らしい演目を、これでもかと見せてくださって、演目の充実度はさることながら、さっすが顔見世!という雰囲気も存分に味わえました。

2007/11/16

牛すじおでんと金のおでん

お昼間は久々にお会いする友人とランチ。
香川在住ひとり、東京在住ふたり。(ワタクシは東京在住組)三人、練りものの話で盛り上がる。
関西では「天ぷら」といえばこちらでいう「さつまあげ」全般にあたるらしい。
関東では、「天ぷら」は海老やキスや野菜を、衣をつけて揚げた、アレですよね?
「さつまあげ」はなにが入っていても丸くても四角くても「さつまあげ」である。
関西だと「まる天ぷら」「上天ぷら」とか、全部名前がちがうらしい。

えーじゃあ、おでんに入ってる練りものはなんていうの?と聞いたらやはり「天ぷら」だそうな。
こちらで「ごぼう巻き」「いか巻き」って呼んでるものは「ごぼ天」「いか天」。
そして必ず「牛すじ」で出汁をとるらしい。
関東では「牛すじ」売ってないよーというとすっごい寂しそうな顔(笑)
でも、関東の「ちくわぶ」はご存知なかった。(おいしいのよーん)

地域によっていろいろ違うのね。面白かった。

夜、たまたまお会いした方と、奇しくも「金のおでん 羽重」というお店に行く。
ここは、「ニューウエーブおでん」的なお店で、お出汁がこの日は3種類。
金のおでん(鶏の出汁)、赤のおでん(カツオ・醤油の関東風)、黒のおでん(牛すじ・たまり・味噌の出汁)(ちなみに、豆乳の入った白のおでん、というのもあるらしい)
あらら、さっそく牛すじ出汁、いただいちゃったよ?(^o^)/
でも、お味噌も入っていたりして、友人のいう牛すじ出汁とはかなり違うと思うけど。
金の出汁の湯葉、赤の出汁のちくわぶ、黒の出汁のたまご、などなどみーんな美味しかった!
お味がよーくしみ込んでいて、でもたねの色はあんまり茶色くなってなくて、きっとじっくり仕込んでおいて出し際にさっと各々の出汁で仕上げていると思われる。
だって、おでん屋さんでは定番の、おでんがいっぱい入って湯気をたててる鍋が、ないのよ!
お馴染みの「おでん」とはひと味違ったおしゃれな感じだったので、デートに最適かも。
とってもスマートで、美味しいお味の、女性に人気がありそうなお店でした。
でも私としては、浅草や銀座の裏道なんかにあるおやじ的おでん屋さんも、ちょっと恋しかったぞ。

ちょうどこの日は、夜はけっこう寒くなりおでんにぴったりと相なりまして。
…おでんの、季節ですねぇ。(^. ^)

2007/11/14

「顔見世って、やっぱりいいわあ」

200711141615000十一月顔見世歌舞伎、昼夜通しで行ってきました。
足腰が、かたまった…でも、楽しかったぁ!
おとなりの席のご夫人が「顔見世って、やっぱりいいわあ」と仰っていましたが、それそのまんま私も!ってことでタイトルに(笑)
歌舞伎を観始めて一年半とちょっと経ちますが、顔見世の豪華さがあらためてわかってきた、って感じです。

あれも、これも、すっごい良かったけど、印象に残ったのは中村鷹之資くん。
「若天王!」なんてかけ声がかかっていて、クスリとしてしまいましたが、台詞がうまいの。
なんか、子供に台詞言わせてるって感じじゃなくて、言葉は歌舞伎の台本どおりだけど、自分の言葉でしゃべってるって感じで、所作もよくお稽古してるっぽくって。
天王寺屋さん、かわいくってしょうがないだろうなあ。
でも稽古はきびしくつけてそうだなあ。さすが。
玉太郎くんも、がんばっていた。立ち回りなんかもあって、やっぱり一生懸命お稽古したんだろうなあ。
初お目見えを見てるだけに、感慨深い。
子供の成長は早いです。

さてさて、見どころたっぷりだった演目のほうはまたのちほどゆっくりと。

2007/11/13

銕仙会のかんたんな感想

遅ればせながらですが。簡単に感想です。

能「龍田」移神楽
先日も書いたとおり、前半は意識がところどころ遠のき…(T_T)なんとも情けなやー。
でも、後半の様相を変えたお囃子で目がさめる。
解説によると中入のあとは龍田明神が現れての夜神楽の舞となる。ここの舞とお囃子が、私にはとてもひびいた。
神が現れるといっても、ここでは龍田の巫女に憑依する舞、いうなれば神懸かりの物狂いの舞で、神そのものが降臨する空気感とはまたちがって、なんというか少し、人間と交流をもちやすい、そんな印象である。
それを「神楽」というのだと、あらためて感じいる。
情景は美しい秋の山の中、紅葉の盛りだが、その光景が神とともに突然、夜のなかに浮かび上がるさまは、想像しても美しくてぞっとする。
神懸かりが終わったときを、謡と囃子がきっぱりと伝えてくれて、夢から覚めたような心地だった。

狂言「柑子」
短いが会話が凝縮されてたいへんに面白い。
以前見たときは、太郎冠者がみっつの柑子を、あれこれいいながら食べてしまうところが印象に残っていたが、今回はそこは省かれていて、主との丁々発止が愉快だった。

能「恋重荷」
ぜひ見てみたかった一曲。
まことに恋とはこのように重荷であることよ。
女御に恋した老人にとって、課せられた重荷は目の前の錦に包まれた岩ではなく、それに象徴された報われない思い。
年齢の重さ、身分違いの重さ。
女御は若さと育ちのよさゆえの、無知と無邪気で、老人の前にその重荷を、つきつけた。
果たして老人は、あまりの重荷を自覚せざるを得なくなり、恋にこがれ恨みに焼き尽くされ憤死してしまう。
このときの女御の「恋や恋…」に一節にはっとする。
ご存じ「保名」に登場するあまりにも有名な一節だが、「保名」で発せられる思いとはあまりに印象が異なるので…。女御は老人に、恋していたわけではないから、そこにあるのはひたすら悔恨の念である。
そこに老人の霊が現れ女御を恨んでいたぶるが、ふと心を変え、弔いをしてくれるならずっと守ってやると言う。
この急展開にはすぐには馴染めずにいたが、解説によると、恨んでいた者が転じて守り神となることは、民俗学的にもよくあることだそうで、これもその流れの一種かと思われる。
もとはといえば恋しく思っていた相手であるし、なにか胸のつかえがおりたらそう転じることもあるのだろうが、逆に女御はけして老人を裏切れないことになってしまった。
これまた「恋重荷」である。
ちなみに「恋重荷」は観世流、金春流の曲で、他流では「綾鼓」というのがこれと似ている。が、こちらは老人は「転じて守り神」にはならない。これは大きな違いなので、機会があったらぜひこちらも観てみたい。

2007/11/12

いいことを聞いてしまった

明日(11/12)「いいとも」に松尾スズキさんが出るらしいじゃーないですか!
そしてまたワタクシも明日は夕方までは作業のため在宅してますっ!
わーいリアルでみれるー♪

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2007/11/11

食べたいが止まらない

いったん凝りはじめると、食べたくてつい毎日のようにつくってしまう。

ちょっと前までは、味噌だれ。
生姜をうんときかせ、たっぷりの長葱の微塵切り(究極に微塵切りがのぞましい)と、お酒や少々の胡麻や大蒜なんかで味をつけて煎りつけたもの。
砂糖は入れちゃだめなのよ。甘みが欲しかったら、みりんで取るべし。
これにさらに胡麻をきかせてもよいし、ひき肉なんかを入れてもよい。
それで茄子と炒めたり、豆腐にのせたり。
これを毎日つくっていた。

あと、西京味噌とか仙台味噌とか、いろんな味噌に、魚とかお肉とかを漬けたのにも
凝ってて、毎日仕込んでたり。
このころは、「お味噌な日々」だったなあ。。。

最近はじゃこ葱豆腐。
じゃこはごま油でじっくりとカリカリにする。
たっぷりと、水にさらした白髪葱を豆腐に盛り付けて、ごま油の熱いうちに
ジュッとまわしかける。
あと、油揚げの中に、葱とか茗荷とかを入れて、
お醤油でひたひたにしたおかかなんかも入れて、
ただ、網で焼く。
いまは「葱と豆腐な日々」かなあ。

手がかからないけど実においしい、こんなものばかりが好物である。

実は、寒くなってきたので、近所にあるおでん屋さんに行きたくて、
人と会う約束をした日にそれではと、予約の電話を入れたら、いっぱいだった。
残念!
と思ったらその日から、おでんが食べたくてたまらない。
自分でつくったのではなくて、そのお店のおでんが、ね。
うーーーん、たべたいー!

こんなふうに、食べ物のことをつらつらと考えることができる、
毎日ってしあわせ。しあわせ、なんだよね。
それって、「感謝な日々」なのであった。

2007/11/10

銕仙会十一月定期公演

11月9日 @宝生能楽堂

能 龍田
 前シテ    神巫
 後シテ  龍田姫神 観世 清和
 ワキ     旅僧 工藤 和哉
 ワキツレ   従僧 大日方 寛
  〃     〃  梅村 昌功
 アイ     里人 遠藤 博義

         笛 一噌 仙幸
        小鼓 大倉源次郎
        大鼓 安福 建雄
        太鼓 観世 元伯
      
        後見 永島忠侈 浅見真州
        地謡 安藤貴康 長山桂三 泉雅一郎 小早川修
           鵜澤郁雄 若松健史 観世銕之丞 長山禮三郎

狂言 柑子
 シテ 太郎冠者 山本 則俊
 アド    主 山本 則重

能 恋重荷
 前シテ  山科荘司
 後シテ 荘司ノ亡霊 浅井 文義
 ツレ     女御 谷本 健吾
 ワキ     臣下 森  常好
 アイ     下人 山本泰太郎

         笛 内潟 慶三
        小鼓 亀井 俊一
        大鼓 柿原 弘和
        太鼓 三島元太郎

        後見 北浪昭雄 観世銕之丞
        地謡 長山桂三 浅見慈一 馬野正基 遠藤和久
           柴田 稔 清水寛二 山本順之 西村高夫

楽しみにしていた「恋重荷」は、期待にたがわず、よかった。
「龍田」はお神楽のとこのお囃子が聞きごたえ十分。でも前半ちょっと寝ちゃった(^-^;
詳しくはあとで。
 

2007/11/09

「摂州合邦辻」余談

たいへん見応えのある「摂州合邦辻」、絶対にお勧めなのだけど、国立劇場ではあろうことに、毎日11時からの開演で、夜の部というのがない。
これじゃ、仕事をしている人にはなかなか難しいわねと思っていたが、私が観た4時からの部(ちなみにこれは、昨日一回きり)でも終演は8時すぎ。
あの内容では一日2回公演なんてしたら、役者さんが倒れちゃうだろうし、夜からというのもきつそう。と納得。
なんとかがんばって、昼の時間を空けるべし。

昨日は私は3階から観たのだけど、国立劇場って有り難いことに、3階からでも花道の七三が見える。
おまけに、前の席に人がいても、頭で舞台が見切れることがない♪
料金は格安だし、それで人間国宝の方のお芝居を見れるなんて〜o(^-^)o
昨日も、ほんとうに楽しませていただいた。

たまたま私の隣に座っていた、おそらくはアジア系の外国の方。
日本語はまったくわからないらしく、とにかく日本の古典芸能を観に来られたのだと思われる。
何もかも初めてのことだったらしく、大向こうさんからかけ声がかかるたびにびっくりしてそちらの方を見たり、舞台でものを落としたりするシーンでは一緒に飛び上がって驚いているし、付け打ちさんの音にも反応してるし、なんだか微笑ましかった。
なんだけど、ぜんぜんあさってなところで爆笑するのだけはやめてほしかった(^-^;
外人さん的には、ツボだったんだろうか。どこが面白かったのか、ちょっと聞いてみたかった。
でも何語しゃべってるのかわからなかったけど。。。(すくなくとも英語じゃなかった)
前半を見ただけでお帰りになっちゃったけど、面白かったのかなあ。気になるー。

あさってなところで笑うのは日本人しかり。
扇雀さんが、三津五郎さんの乗った車をひいていくとこって、笑うとこなのかな?
ま、たしかに姫が車をひくって、めったにないシチュエーションだけど。

…なんとなく、余談でした。

2007/11/08

「摂州合邦辻」@国立劇場

学生の頃、説経節にはまっていたことがあって、「しんとく丸」には格別の思い入れがあった。
藤十郎さんは、あのこってり風味のお芝居が、玉手に似合うだろうなあと思い、また通しだというので願ったりの有り難さ。
なのに国立はほとんどの日程が昼の部しかなくて、やっと今日、唯一の16時開演というのがあって、行くことができた。

歌舞伎の「摂州合邦辻」は初めての観劇。
しんとく丸のモチーフは、いろんなかたちで語られていて、説経節では義母の業を背負い失明したしんとく丸が、実母への思慕と想い人である姫の愛によって再生する話。寺山修司は義母との愛憎を描いているし、新しくは蜷川演出の「身毒丸」、このあたりはけっこう生々しい。が、ある意味強力な「再生」の物語だ。いっぽうお能では「弱法師」という演目がこれにあたる。これは父子の物語で、義母との愛憎はないようだ。それぞれに魅力があり幾度となく上演されてきている。
はたして歌舞伎「摂州合邦辻」は、とても、よかった。

歌舞伎のストーリーに関しては、私のイメージとして、母であることと、息子に横恋慕するということの印象が強く、とてもどろどろしたものを想像していたが、実はものすごく純愛の話だった。
「純愛」というものをああいうかたちでしか表せなかった(毒を盛って息子を追いやり家督争いの渦中から助けようとするとか、自身の横恋慕を過剰に演出?することでカモフラージュしようとしたりとか、とにかくちょっと歪んでいる)のも時代背景なのか、人間がそういう方向性をつい好んでしまうのか。
物語としては複雑で重く、自己犠牲でもって大団円を迎えるというのは現代的な感覚でいうとすっきりはしないが、
その中に溢れているのは、玉手御前の愛だった。

とにかく藤十郎さんが美しい。若くて、ハリがあって、色気がある。
恋の物狂いもあさましいほどだけれど、引き込まれてしまう。「当たり役」というのはもっともだと思う。
前にも書いたけど、藤十郎さんのこってり風味の演技から義理の息子に恋した女の妄執の深さみたいなのを想像してたのだが、意外にもすっきりしていて、だからあわれだった。
ひどいことをしているようで、実は玉手の中では筋がとおっている「信念」の行動だったから、死んでいくときは本懐を遂げたような潔さもあった。
横恋慕は俊徳丸を救うための大義みたいになっているけれど、実は愛していたんだなぁと思う。
母の愛?女としての愛?それとも慈愛?…全部だったのかも。

父親の合邦・我當さん、母親役の吉弥さんが素晴らしく、娘への愛情の葛藤を狂おしいほど表現されていた。ことに我當さんの軽妙さと重厚さのさじかげんは、実にさりげなく自然で、さすがの存在感だった。吉弥さんの品のよい(あの若さにして)母の情愛には泣けた。
三津五郎さんの俊徳丸は、個人的にはもうちょっとはかなげであってほしかったけど、清廉で繊細でまっすぐな心を持っていて、素敵だった。

話が複雑そうなので、さぞかし難解だろうと覚悟して行ったが、案外分かりやすかったし、私がいうのもほんとうに失礼だけど完成度がとても高かったと思う。
劇場は満席というには遠かったけど、これは見なければ勿体ない。
よく上演される大詰め「合邦庵室の場」はやはりこの演目の見どころ見せ所だと思うが、これも通して観てこそ。
通しで上演されることは滅多にないそうだし、ましてや藤十郎さんの玉手、東京ではなかなかお目にかかれないものと思うので、まだの方はぜひ国立劇場に足を運ばれてはいかが。

200711082021000国立劇場ロビーのガラスのエッチング。
提灯の絵と同じもの。
迦陵頻伽、なのかな?あ、天女、でしょうか。。


2007/11/07

本質とか、直観とか、いうこと。

たいせつな話をしたので、そのことを。(めちゃくちゃかいつまんで)

自分の本質とか、物事の本質とかって、何か?
顕在意識でみるもののことでは、ありませんよ。
いまの世の中はほとんど、顕在意識でできあがっていますので、
そこで評価されることは、あんまり、本質でないことが、多いのです。

直観できた本質は、「ほんとにー?」と思うようなことがほとんどです。
だって、いまの世の中のしくみと、違うんだもの。
だから、そのことから、逃げないようにいたしましょう。

自分の、ほんとうの、役割は何か、よく観じてみましょう。

(100パーセント、自分に言い聞かせてることです。それだけです。)

2007/11/02

ほころぶ

よくお邪魔しているカビリアさんのとこで、「お茶でゆるむ」話をされていた。
おぉそういえば、私はさいきんお水ばっかりで、お茶をいれてなかったなぁと思い立ち、ちょっとだけきちんと、お茶をいれてみた。
いれてるときの作業から、不思議と気持ちが落ち着いてくる。
どのカップにするか、ポットはどうするか選び、ポットをあたため、お茶を選んで缶の蓋をあける。
ささやかに楽しいひとときだ。
お湯をかんかんに沸かしてポットに注ぎ込む。
…待つあいだの、これまた楽しさ。

そうして、カップに注がれたお茶を、口元にはこぶ、湯気と香りがちかづいてくる楽しさ。
ささやかなんだけど、ほんとにほっこり、するのだ。
気持ちが落ち着く。
ゆったりとしてココロが広がってゆく。
Fuuuuu----m

ほころばせることができれば、適度に引き締めることもできる。
そんなことで、今日は仕事が捗った。
真剣がすぎて目をつりあげてやることが、成果をあげられるわけではない。
緩急つけられることが実に気持ち良いことをあらためて発見。
ここ数年の私、そういうことをみつけ直す、ほころんでゆく、そういうサイクルにあるのかもしれない。
感謝。

2007/11/01

鍋の季節

今日は少々‥睡眠も取れましてお知り合いのかたとお食事してきました。
そのお店のメニューで目についた
「鱈と白子のみぞれ鍋」

いやーんもう、鍋の季節ですよ。
紅葉は遅れているようですが、気分はもう冬に向かっております。
折しも今日は11月1日。。。

あっという間に今年も終わってしまう…
自らの行く末も考えつつ
鍋に舌鼓 の 秋の夜長。

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お気に入り☆BOOKS

  • 小川洋子: 「ブラフマンの埋葬」
    ブラフマンという不思議な生き物に関わった私の、ゆるやかな変化の物語。
  • 吉本ばなな: 「デッドエンドの思い出」
    シアワセとフシアワセの境目ってなんだろうかと、そのボーダーラインの不確かさはむしろシアワセな贈り物なんじゃないかと思わせてくれた作品。
  • 駒形克己: 「空が青いと海も青い」
    ぜんぶ広げると1枚の紙になってしまう、不思議な絵本。広げたり畳んだりしてみるとまた、構成が変化しておもしろい。書いてあることは、一言なんだけどけっこう科学的。
  • イワサキユキオ: 「Say Hello! あのこによろしく」
    どのページを開いても、満面の笑顔になっちゃう。笑顔なのに、ウルウルしちゃう。子犬たちの成長が、愛情たっぷりの写真で綴られています。
  • 川上弘美: 「椰子・椰子」
    ありえなさそうなんだけど、ありえちゃうような不思議な日々を淡々と過ごす「私」のへんてこりんなお話。山口マオさんのイラストも可愛い。
  • 西岡常一・小川三夫・塩野米松: 「木のいのち 木のこころ 天・地・人」
    寺社建築に携わる二人の宮大工の棟梁のお話。宮大工という未知の世界の話はとても興味深く、また「真」をみるということは万事共通なんだと感じ入りました。

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