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2007/12/27

十二月歌舞伎座夜の部

昨日で歌舞伎おさめといっておきながら、夜の部の感想がまだでした。
もういいかなと思いつつ、これだけは〜と思いましたので、少しだけ(笑。

「ふるあめりかに袖はぬらさじ」
これは随分昔、まだ高校生くらいのころ、母に連れられて杉村春子さんのを観に行ったことがあります。
そのときは、あまり面白くなくて(新派新劇より、寺山修司とか別役実とかの、小劇場系が好きでしたので)話の筋もピンとこないし、杉村春子さんて、すごいのかなあ???みたいな…(^-^;
なので、それを歌舞伎で…?玉様当たり役…?
という感じだったのですが

いや驚きました、こんなに面白いお話だったなんて!
あの頃の私はコドモだったんですねーきっと。
そして、玉様の年増芸者ぶりが上手いの面白いのって。人生の苦渋も滲み出てるし、かといってそれをはねのけて強くしぶとく生きている女性の強さもあるし、台詞のひとつひとつに、深さがありました。
あの美しい玉様が年増役?と思いましたが、実に素晴らしかった。

七之助さんの花魁が、美しかったですねぇ。本当に、外人に触れられただけで倒れちゃうような風情をよくかもし出していました。
弥十郎さんの外人役、笑っちゃうくらい外人さんにしか見えませんでした(^o^)
岩亀楼主人の勘三郎さん、こういうお役が実にうまい!玉様とのかけあいもテンポよく、善意のなかにも見えかくれする人間のちょっとしたずるさとか、計算高さとか、曖昧さとか、含みがありました。

時代背景は複雑で重いものがあるのですが、そんな中でも、普通にたくましく可笑しく生きていくひとたちの物語で、歌舞伎座でやっていただいたおかげで、こんなに面白いお芝居だったのかと再発見できました。
感謝、感謝でございます。

この感想にて、ことしの歌舞伎の感想は、打ち止めでございますーm(_ _)m

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