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2007/12/02

子犬の名はリッラ

11/30、友人のピアニスト、Sさんのサロン・コンサート「サロン・ド・リッラ」に行ってきました。
去年もちょうど同じ頃開かれたこのコンサートは、今年で2回目。
気軽に楽しんでいただけるようにと誰もが聴いたことのある曲をよりすぐり、しかもコンサートの後半ではSさんのピアノをBGMにワインやチーズまで楽しめるという、なんともいたれりつくせりなサロンなのです。

このサロンのテーマ曲はショパンの「子犬のワルツ」。
まるで子犬がくるくると遊んでいるような、軽やかな、楽しいサロンにしましょうというコンセプトで始められたとか。
この子犬の名が「リッラ」だそうで、それでサロンの名も「サロン・ド・リッラ」と名付けられたそうです。
プログラムには、もちろん「子犬のワルツ」もあり、ショパンの有名な「革命」や「英雄」「華麗なるワルツ」など、それから「羊飼いのハープ」という名のとおり、まるでハープをひいているかのような流れる曲もあり、ひととき酔いしれてしまいました。

短い休憩をはさんで、今度はソプラノのAさんをお迎えし、「歌の翼に」「夕べの想い」、そしてポピュラーな「千の風になって」「浜辺の歌」「宵待草」など、しっとりと、情感をこめて届けてくださいました。
モーツァルトの「夕べの想い」は、“私のお墓の前で涙を流しスミレの花を供えてください、その温かな美しい真珠を携え私は安らぎの地へと旅立ちましょう、そうしたら私は天国の息吹をあなたたちに伝えましょう”といった内容の歌で、あとから唱った「千の風…」とはまったく反対の言葉なのですが、おふたりはあえてこの2曲を紹介されたかったようで…。
いずれも、旅立とうとしているひとの、温かい気持ちを唱ったものなのですよね。
なんか、泣けてしまいました。

アンコールで唱ってくださった「からたちの花」がとても美しくて、せつなくて、ここでもほろり。
亡くなった母が(それはへたっぴいなんですけど)よく歌ってたんですよね。
いつもいつも、そばにいてくれたのはからたちの花。みんな、見てくれていたのもからたちの花。
子供のころ、母の歌を聴いて、からたちの花に憧れていた気持ちにさかのぼり、なんとも懐かしい思いでした。

そしてお待ちかね、ワインタイムでは、SさんがBGMのごとくピアノを弾き続けてくださり、私たちはその中で周りのかたとおしゃべりし、ワインやチーズをいただき、たいへん贅沢なときを過させていただきました。
おとなりに座られていた方は、音楽史の専門家だそうで、いろいろな作曲家のエピソードなんかも、お聞きできちゃいましたし♪
Sさんはサティやシューマンやショパンなど、いろいろな曲を弾いてくださり、ほんとうに楽しませていただきました。

この日を迎えるために、いろいろあったと思いますが、そのいろいろを乗り越えて、私たちにこんな素敵な時間をくださったSさんに、感謝!です。
Sさん、ありがとう!来年も、楽しみにしておりますよ♪

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