« サンド | トップページ | 「花よりも花のごとく」 »

2008/01/23

寿初春大歌舞伎・夜の部

雪からかわったつめたい雨の中歌舞伎座へ。
こんなに寒くてどうしましょう、と思ったら、劇場側もそう思ったらしくて、場内(今日の私は3階席)暑い暑い。暖房ききすぎ?着込んでいった上着も脱いですごい薄着で観劇。
この前の亀ちゃんの新年会があまりにシアワセで、歌舞伎座に(気持ちが)行けるかしらんと思っていたけど、こちらはこちらで楽しかりけり。

おとなりの国から来たらしい団体さんが、上演中もおしゃべりはするし携帯は鳴らすし(席でしゃべってるんですよぅ)で、ひどく迷惑だったんだけど、私と同じ列に座ってらした男性が、係の方を促して注意していただいていた。
良かったあ。
各国習慣の違いはあるでしょうけど、劇場の座席で携帯はないでしょ。プンプン。

…なんて余談はさておき。
以下簡単な感想です。

「鶴寿千歳」
松竹梅の歌昇さん錦之助さん孝太郎さん、はんなりして綺麗。舞台がキラキラと光り輝いて見えますね。
尉の富十郎さん、姥の芝翫さん、おふたりが揃うだけでなんだかお正月っぽい。めったにない豪華な組み合わせというか、おふたり自体がめったにない存在なもんで。
鶴は千年、亀は万年、元気で長寿はほんとにお目出度い。

「連獅子」
高麗屋さん親子による連獅子。
うーん、華やかなんだけど、幸四郎さんと染五郎さんがどうしても合わないのよ。っていうか、これは親が子を育てる、伸ばす、っていう内容なんですけど、このたびのは、子の元気良さに親がついていけてないっていうのが、ちょっと寂しい…。
染五郎さんのイキのよさが幸四郎さんの円熟味より目立っていました。
いろいろなシーン(年代)で、いろいろなバランスの親子あり…か。

比べても仕方ないんだけど、演舞場で見た勘三郎さん親子のが際立ってすごくて、その印象がどうしても拭えませんでした。
合狂言も、亀蔵さんと彌十郎さん(これも演舞場のとき)の間合いが絶妙だったからなあ。

「助六由縁江戸桜」
これ、私初めて観るんですよー!だからとっても楽しみにしていました。
期待どおり、いかにも「歌舞伎」な舞台装置、衣装、型、台詞の連続。

段四郎さんの口上からはじまり、いかにも芝居興行らしい楽しさとわくわく感を味あわせてくれ、その後河東節の大演奏。場面は吉原の遊郭の格子先。
花魁たちの衣装も美しければ、その後ろにつく振袖新造も美しい。揚巻の福助さんがこれまた美しすぎるー!これだけでうはうは大喜びの私です。
でもって、絵に描いたような色男・助六さん登場ー!
残念ながら出からしばらく、七三のとこでの踊りが多くて、3階席からはあまり見えなかった…傘を持っての有名な踊りなので、うーん、これは次回は一階で見なきゃ。

お家の芸だけあって、團十郎さんのためにこの役があるという感じ。台詞がちょっとまどろっこしいところもありましたが、あのキラキラした雰囲気、気風の良さ、品の良さ、実に格好いい。
で、この美男美女カップルにちょっかい出すのが、意休・左團次さん。この方もまた、こういう役がよく似合います。
通人の東蔵さんがいいお味を出していました。

噂に聞く人気演目を初めて観たわけですが、評判通りの面白さ。わかりやすいし、派手で楽しめるし、衣装だけ見ていてもうっとりしちゃうし、台詞のリズム感も小気味いいし。
なるほどこれを観たら、みんな助六に熱をあげ、揚巻に惚れ込んじゃうよなあ、と思いました。今も昔も、美男美女には適わないんでしょうかね(笑)。

↓河東節の方たちは、こんな札で「本日の出演者」が紹介されてました。
2008012318180001

« サンド | トップページ | 「花よりも花のごとく」 »

コメント

>urashimaruさん、ええーっそうなんですか!
ぼけっとしている私は、筋書き買ったんですけど、その記事にすら気付きませんでした。
でもどのみち私も、2階ロビーに行ったのは連獅子のあと…きっと見れませんでしたね。…っていうことはやはりすれ違っていたかもしれませんね!(^-^)

福助さん使用のうちかけが二階ロビーに展示されていて、干支のねずみが描き込まれているって筋書きに書いてあったので、連獅子の後ダッシュして見に行ったんですが、はや楽屋に運ばれていて、結局どこにいるのかわかりませんでした~^^;

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/106794/10041497

この記事へのトラックバック一覧です: 寿初春大歌舞伎・夜の部:

« サンド | トップページ | 「花よりも花のごとく」 »

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

お気に入り☆BOOKS

  • 小川洋子: 「ブラフマンの埋葬」
    ブラフマンという不思議な生き物に関わった私の、ゆるやかな変化の物語。
  • 吉本ばなな: 「デッドエンドの思い出」
    シアワセとフシアワセの境目ってなんだろうかと、そのボーダーラインの不確かさはむしろシアワセな贈り物なんじゃないかと思わせてくれた作品。
  • 駒形克己: 「空が青いと海も青い」
    ぜんぶ広げると1枚の紙になってしまう、不思議な絵本。広げたり畳んだりしてみるとまた、構成が変化しておもしろい。書いてあることは、一言なんだけどけっこう科学的。
  • イワサキユキオ: 「Say Hello! あのこによろしく」
    どのページを開いても、満面の笑顔になっちゃう。笑顔なのに、ウルウルしちゃう。子犬たちの成長が、愛情たっぷりの写真で綴られています。
  • 川上弘美: 「椰子・椰子」
    ありえなさそうなんだけど、ありえちゃうような不思議な日々を淡々と過ごす「私」のへんてこりんなお話。山口マオさんのイラストも可愛い。
  • 西岡常一・小川三夫・塩野米松: 「木のいのち 木のこころ 天・地・人」
    寺社建築に携わる二人の宮大工の棟梁のお話。宮大工という未知の世界の話はとても興味深く、また「真」をみるということは万事共通なんだと感じ入りました。

最近のトラックバック

無料ブログはココログ