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2008/01/19

「小町村芝居正月」

一月十八日観劇の復活狂言「小町村芝居正月」@国立劇場。
国立劇場のお正月公演はまだ2回目ですが、ロビーの雰囲気、前庭のおおらかさ、そしてお正月らしい設えやイベント(私が行った十八日はお茶席がありました)、日本のお正月をとても楽しめます。
この日はロビーに富士純子さんもおみかけし、華やいだ雰囲気。
それにもまして菊五郎劇団は、いつもいつもお客さまにサービスたっぷり、楽しませてくださいます(^-^)

「小町村…」はもりだくさんなストーリーで登場人物も賑やかでしたが、去年の「五十三驛」に比べるととても整理されていて見やすい印象。
序盤の、登場人物勢ぞろいのだんまりから、大伴黒主(菊五郎さん)の妖術使いの場にかけて、とても豪華で目を離させないつくり。
ことに、黒主の妖術シーンで、雲の上(のセット)に乗った黒主が廻り舞台で一周する場面は、ちょっと長すぎるきらいもあったけれど(廻り舞台の回転速度にも、上に乗ってるものとのかねあいも含め限度があるのでしょうが)、セットの豪華さや舞台の広さを強調した歌舞伎らしさは出ていたんじゃないかと。

菊之助さんがとても存在感安定感が出てきて、素敵。狐の本性を表してからの大立ち回りも見応えたっぷり。
辰巳さんの階段落ち、いやすごかった。あれを毎日やっているんだあ。お仕事とはいえ本当に大変。体調にはほんと、気をつけていただきたいと願うばかり。
亀蔵さんの惟喬親王、いわゆる悪者役なのになんだか人のいいまぬけっぷりが面白い。亀蔵さんは、こういう個性あるお役が似合います。
そして、松緑さんの「暫」!もーう、かっこ良かった!華やかで力強くて大きくて。
私が歌舞伎を見始めてからたった2年半ほどの間に、この方はなんて大きくなられたんだろうかと思います。いかにも歌舞伎らしくてワキワキでした。

ザ・歌舞伎!みたいな歌舞伎色満点の「小町村…」、どこをとっても飽きさせることなく、楽しさいっぱい。
相変わらずサービス心にあふれる菊五郎劇団で、凍って澄み切った夜空を見上げながらも、大満足で身も心も温かいかえりみちだったのでした♪


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