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2008年4月

2008/04/30

今月の一本:2008/4

今月も…いっぱい観た観た。
来月は控えようと、毎月思いつつ、控えられたためしなし。
…ちょっと反省。

4/3 能楽現在形 @宝生能楽堂
/5 風林火山 初日 @日生劇場
/9 近藤乾之助試演会 @宝生能楽堂
/16 四月大歌舞伎 夜の部「将軍江戸を去る」「勧進帳」「浮かれ心中」@歌舞伎座
/23 四月大歌舞伎 昼の部「本朝廿四孝」「熊野」「刺青奇偶」@歌舞伎座
   風林火山 @日生劇場
/27 風林火山 千穐楽 @日生劇場

…「風林火山」3回観ちゃった…。
進化のほどがみてとれて、とても良かったですが…こういうとこを節制しないといけないかなあ。。。でも亀治郎さんだし!

で、今月の一本は…やっぱりこれ!

近藤乾之助試演会 「熊野」 @宝生能楽堂

きっと私は、あとあとになって、「あのときの、乾之助さんの、あの舞台を、私は生で観たのよー!」と自慢してしまうでしょう。
それほどの衝撃の「袴能」でのお舞台でした。

…そういう意味では「風林火山」の初日と千穐楽をみくらべた感動というのも捨てがたく、こちらが次点!でございます。
ああっ!でもでも、歌舞伎座の「勧進帳」も良かったよーぅ。
甲乙つけがたし。こちらもランクインです。
…一本じゃ、ないじゃん。


来月は、本数は少ないけど(のはず?)京都南座に、「三響会」を観に、行っちゃいまーす!happy02


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2008/04/29

ビビッときた

今日道を歩いていたら、向こうから歩いてくる散歩中の犬に会ったのだ。
なかなか芯のありそうなワンコだ。
そういう子に出会うとつい見てしまうのだが、
今日は犬もずっと私を見ていた。
私が通り過ぎても、ものっすごく振り返って私のことを見ているので
(この様子わかります?体は飼い主さんのほうを正しく向いてるのに、顔だけそりかえって反対にいる私を見ているのよ)
だから思わず私は「バイバイ」と言ったさ。(前向いて歩けよーってねcoldsweats01
(…てことは私も振り返って見てたのーえへっ♪)
思わず飼い主さんともご挨拶しちゃったさ。えへへっ。

…こんなふうに「ビビッ」とくる方にたびたび出会いますが
惜しむらくはみなさん動物なのであった。

2008/04/28

風林火山・千穐楽

4月27日、1時。
いよいよひと月に渡る「風林火山」の千穐楽です。
亀治郎さんの初の単館・ひと月間にわたる座長公演、しかも演出から企画からすべてを手掛けている公演の千穐楽。
…ということで、私も劇場に向かうときからウキウキ。とともになんだか万感の思いでした。

千穐楽ということもあり、客席は開演前から熱い雰囲気。開演前に行われている武士たちのお芝居にもさかんに拍手がおこっていました。私はこのたび、3回の観劇をしましたが、こんなこと初めて。お客さんのほうも「今日でさいご」という気持ちが強かったのでしょうね。
このお芝居のなかでも、トーチを持った段之さんが幕前を走り抜けていき、爆笑をさそっていました。

お芝居は…数日前に観てびっくりするほど進化していた、その体温そのまま、いややはり役者さんたちも千穐楽とあってさらに熱く、サービス心たっぷりに、魅せてくれました。
ほんとうに、(いまだから言いますが)初日に感じた物足りなさなどどこにいったのやら、それぞれの場面に無駄なものなどいっさいなく、全てが濃密に絡みあってラストシーンへと運んでくれるので、いやがおうにも盛り上がります。
ことに、板垣と晴信の親子にも似た絆の深さの裏には、実の父・信虎との確執あってこそですが、信虎の表現がさらに深みを増していたので、板垣との対比もより印象的になったし、晴信の心情も際立ちました。
ラストの亀ちゃんの宙乗りは、この日もキラキラshineでしたあー(惚れ惚れ)。

段之さんがこの日も「段之ワールド」全開!もう舞台に出てくるだけで笑ってしまうほど…普通のお芝居の中での女形というものがじつに面白く扱われていて、段之さんもめいっぱい、その特性を発揮されていたという感じ、ホントに笑わせていただきました。
もうお一人の「笑わせどころ」橋本じゅんさんもさらなる大活躍。板垣に突き倒されて盆からころげおちるシーンでは、「さいごなのでもう一回」と千葉さんにおねだりし、3回も盆の角にお尻を打ち付けていました。もちろん休憩後の客いじり(?)も大いに盛り上がりました!

期待のカーテンコール、最初は通常どおりのごあいさつをしてくれましたが、(すでにこのときから客席の拍手は「風林火山」のテーマ曲に合わせて手拍子がなりやまず、最高潮にホットな状態!)二回目は、亀ちゃん、なんと出演者すべてをひとりひとり紹介する大サービス、自分の初のこの公演を支えてくれた全てのひとに、感謝の気持ちでいっぱいだったのでしょうが、あの人数すべてに握手をし、ひとりひとり客席に紹介するなんてー!亀ちゃんらしいなあと思いました。
紹介された方も、いつもは自分ひとりに拍手をいただくことが少ない役者さんもおられたのでは、とても嬉しかったのではないでしょうか。
嘉島さんと松尾さんは、舞台の上でアイコンタクトとったと思ったら、武士の甲冑の衣装のまま則宙!身が軽いんですねー!客席、きゃあきゃあ大盛り上がり。
千葉さんが花道から登場したのですが(この日花道そばの席だった私、すぐ横を千葉ちゃんがー!)そのときのオーラったら、やっぱり「スター」でした。
カーテンコールは3回まで応えてくれて、亀ちゃんにしてはめずらしく、客席に手を振ってくれたり。舞台の上のひとたちがみんな、嬉しそうで、私たちも嬉しかったー!とともに、もうこれで「風林火山」が終わったんだという一抹の寂しさと、亀ちゃんが立派にやりおおせたという万感の思い。(ま、こういう思いって、亀ちゃんにはあまり関係なく、亀ちゃんはこれにひたることなく平常心で明日も次のことを考えるのでしょうね)
ぜひぜひこれは、近いうちに再演して欲しいです。
松竹さんに「熱烈再演希望」の投書でもしようかしら。

2008/04/27

四月大歌舞伎・昼の部

4月23日に観劇。日にちがたって、けっこう忘れてきちゃいましたが、簡単に感想を。

今月の歌舞伎座は、仁左玉・勘三郎という人気者の揃い踏みとあって大変な人気、ことに「勧進帳」の夜の部は大盛況とあって、昼の部はそれに比べれば少々大人しめな感じでした。
確かに演目からすると地味だったかもしれませんが、こちらもなかなか見応えがありました。

本朝廿四孝 十種香
筋書きの解説にもあったけれど、ストーリーが二重三重に構成されていてけっこう複雑。
でもそのあたりの組み立てさえ理解すれば、骨子はただひたすら勝頼を思って行動する八重垣姫のお話。
八重垣姫の時蔵さんは実に美しくて、いかにもお姫さまらしい。
でも「姫」としては、かなり思いきった行動に出ているのではないだろうか。それもこれも愛しい勝頼様のため。
勝頼とのシーンは美しかった。橋之助さんはちょっと存在感が弱いような気がしたけど、清廉な雰囲気をかもし出していた。

余談だけど、この演目に「柱巻き」という美しいシーンがあるのだけど、もしかして時様、夜の部の「浮かれ心中」でもおすず、けんかのシーンの柱巻きはこれにひっかけてる…?
あっ、違いますか。失礼いたしましたー(^-^;;


熊野
お能を元にした「熊野」、そのテンポのゆるやかなためか、お昼寝タイムになっちゃった方が多いようでしたが…(^-^; (これが終わった後の休憩で、「あのテンポがねー」「ゆったりしちゃって…(寝ちゃったわ)」という会話をかなり聞きました・笑)
私は大丈夫でしたが…だって先日お能でみた近藤乾之助さんの「熊野」と歌舞伎の「熊野」、ばっちり拝見したかったんですもーん。

玉様仁左様の美しさは格別でしたが、舞台装置もまた美しい。
ことに桜の清水寺の舞台は見渡すかぎり桜の景色、そこに降り立つ美しいおふたり。
乾之助さんの聞き書きに、お父様の乾三さんが、「熊野のワキ(平宗盛)はいい男でないとね」とおっしゃられていたというのを思い出しました。ええ、満点のいい男でございますよ。
でもその男に、愛されてるがゆえに、病の母のものとに帰らせてもらえない愛妾・熊野。
お能とまったく同様に、舞を舞い、歌を書き付けて、主の心をとく熊野ですが、その場面構成や表現方法がやはり歌舞伎ならではの直接的表現になっているのが興味深い。
でも、玉三郎さんは、ほぼ原曲にならって、過剰な演出は加えずに構成されたのではないでしょうか。
お能では脳内フル回転させて情景を映像化していくのが楽しいのですが、歌舞伎のほうではそれを具体的に見せられて、それはそれ、美しさに感じ入って拝見させていただきました。

刺青奇偶(いれずみちょうはん)
正統派の勘三郎さん、こういうお話ですと本当にいい味を出されます。
ちょっと疲れた酌婦の玉三郎さん、やつした身なりながら美しくて色気があります。
なんとも、いいお話ですね。
なにかのインタビューで、勘三郎さんが「夜の部がなんといっても豪華だけれど、昼の部の「刺青奇偶」がういいんですよ」とおっしゃられていましが、なるほど、珠玉の名作です。
仁左衛門さんが、ちょっとしか出てこないんだけど、これが存在感があってすごくいい。
仁左様あって、あとが生きてくるのですが、全体にやはり勘三郎さんの力は大きいです。
しみじみと心に沁みました。


このたびの四月歌舞伎座、歌舞伎界をしょってたつ三人の役者さんが、同じ舞台でこれだけご自分の立ち位置役割を、考えられて演じている、そしてまたそれができる技量がある。
あるときは脇にまわり舞台をひきしめ、あるときは重厚に主役をはっておられる。
そのどれもがほんとうにすばらしく、舞台の上で生きているのです。
それを感じられた素晴らしい舞台でした。

2008/04/26

萌える

五月の植え込みが満開です。
200804261145000
「萌える」って、これですよ、これ。
春は花が次々と、楽しませてくれますねえ。

2008/04/25

寄席にいきました

新宿・末廣亭 四月下席

初の寄席見物。
落語は古典落語を読んだり、CDなどで聞いたりしていましたが、
本格的な寄席は初めて。
新宿末廣亭は、寄席の例にならい各月上席・中席・下席に分け
それぞれ昼の部・夜の部に別れて落語・漫才・奇術などを行っています。
ちなみに昼夜入れ替えなし。つまり、お昼前に昼の部に入り、そのまま夜9時すぎの夜の部がはねるまで、一日中寄席見物が楽しめるというわけ。
入場料も安いし(2,700円!)これは落語好きにはたまりませんよ!
お弁当持って入って、売店で売ってるお菓子や飲み物をいただきながらだらだらと楽しんで見れる。
場内の雰囲気も、戦後からずっと変わらないという建物なので、雰囲気はばっちり。
いやいや楽しんでまいりました。

時間の浅いほうから、前座・二つ目・真打ちと、順番にかかり、間に漫才なんかが入るのですが、今日は「紙切り」というのもトリの直前に入っていました。
テレビなどでご存じの方も多いと思いますが、話しをしながらお客さんのリクエストに応えて、切り紙をするもの。
今日は「五月人形」「藤娘」というリクエストがかかっていました。
切り終わった切り紙は、リクエストしたお客さんに、お土産としてくれるんです。
これは、すごく嬉しい!いい記念になりますねー!いいなーと思いました。

漫才も奇術も、全然知らない人だったんですが、すごく面白かった。
漫才の方は、漫才暦22年という大ベテランで、しかも全然売れてない!こんなに長い間、人に気付かれないでやっているのは技術がいるんですよー!という自虐ネタ、大笑い。
けっこう面白いのになんで売れてないのかしら?テレビ向けというのがあるのかもしれませんねえ。

落語は、どれも面白かった!
やっぱり、徐々に上手い人が出てくるのが、寄席初の私でもわかり、それも面白かったし、トリをとった柳家さん喬さんの上手いこと。
落語のほうも、ほとんど知った方はいらっしゃらなかったのですが、どの方もそれぞれに面白かったので、終始飽きることなど全くなく、楽しみました。

さてトリの柳家さん喬さん、本日のネタは忠臣蔵五段の外伝。
堺屋仲二郎(じっさいには中村仲蔵の話ですね)が名題昇進の際についた役、斧定九郎をこれまでにないスタイルに工夫し、それが大当たりした話。
(現在上演されている型はこのときのものですね)
これは笑わせるというより「聞かせる」落語で、斧定九郎の台詞などは歌舞伎の舞台さながらに演技するし、仲二郎や團十郎などさまざまな役者さんが登場し、その声色、話し方の緩急など、自在に使い分けていてわかりやすく臨場感もたっぷり。
もう、真剣に聞き入ってしまいました。
落語は、笑わせるものだけでなくこういうものもあるのですね。初めて知りました。

寄席のあの雰囲気の中で落語をきく。
これだけでもかなり上級な遊び方のように思われます。
たとえ有名な方が出演していなくても、それはテレビに出ていないだけで、上手い方はたくさんいらっしゃる。
そういう人を探しにいくのも、楽しいんじゃないかと思いました。
ちょっと癖になりそうなくらい、面白かった!末廣亭初体験でした。

200804252106000
はねた頃の末廣亭。
ナイトモードでの撮影のためぼけぼけですが…「まねき」があがっております。
いい雰囲気ですなー。

2008/04/24

ヤッター!

マシ・オカさんが来てるからってわけじゃないんですが
パ○コのシールが30ポイントたまったよーん♪
さっそく応募するのだ。。
リサとガスパールの会えるのだっ。
…くだらないお話ですみませーん。

ところでCさん首尾はいかが?(笑)

2008/04/23

超進化・風林火山

4月23日・夜の部を観劇。

初日に観て、なんとなく「?」だった「風林火山」。
なんと、初日に感じていたもどかしさが、かなりの確率でクリアされていて、ものすごく見やすくて、ドラマチックで、楽しめる舞台になっていた。

まず、ストーリーのたて方だが、初日ではその流れが読み取れず、未消化のままラストの宙乗りにいってしまうので、せっかくの宙乗りが「なんだかな?」だった。
でも今日観たところでは、組み立てがすごく整理されていてわかりやすくなり、結果感情移入しやすくなっていた。
さまざまなエピソードが無駄なく絡み合って紡がれていくので、いやがおうでもラストで盛り上がる!

それから、千葉さんの存在感が、初日とはこれまた格段の差で、大きくなっていた。
とにかく舞台版「風林火山」では、晴信と板垣の、血を超えた父子のような関係というのが大きな骨子となっているので、ここが弱いと各エピソード総崩れ、である。
が、千葉さんのおかげで、この部分がえらく骨太になっていたため、数々のエピソードでかなり泣けるシーンもあったし、ラストの晴信の決心に至る心の動きも、感動的になっていた。

また、他のキャストも、当初数人の方を除いては、キャラに説得力がなく、従って存在感も薄かった。
なので、生きているキャラと、まだ筋の通っていないキャラの差が目立って、バランスが悪かったが、今日観たところでは各々の均衡が取れてきて、総じてそれぞれが際立って見えてきていた。

初日の詳細までしっかり覚えているわけではないけれど、舞台の構成としては大きく変えているところはないように思う。
場面によって多少の時間配分の違いは出ているかもしれないが。
…おそらく各人が、この舞台における自分の役割を見いだしたことが、全体に深みを増した一因ではないかと思う。
そのためには「演出力」というものが相当ものをいっていると思われ、毎日の舞台のなかで、相当の試行錯誤をくりかえしたのではなかろうかと思われ。
その力量と情熱には、脱帽である。

とにかく、初日では、ラスト、「亀ちゃーん、なんで白馬に乗って飛んじゃってるのぉ〜」みたいだったのが、今日はもう、飛んでる姿がキラッキラshineでしたよ。
舞台は、観客とともに進化する、とはよくいわれてますが、まさにそれを、つぶさに見たという感じ。
もう本当に、質の高い舞台でございました。
千穐楽は27日と、あと少しですが、これは、ぜひぜひ、見なきゃソン!ですわよ奥様(って誰)
もちろんワタクシも千穐楽、もう一度拝見いたしますheart04

2008/04/22

「おせん」

家にいたのでなんとなく、つけて見ていたら、けっこう面白かった。
蒼井優ちゃん可愛い〜!
もうそれだけで見ようかなってキモチになりますheart02
フシギちゃんな、この女将さんの役、合ってますよねー。
あんなにお酒飲んで、お料理の味わかるんだろうか?まいっか。
向井理くんが板前っぽい男気のあるっぽいキャラで、なかなかいい味出てました。
以前なにかでみたとき、すごい繊細な感じの役をやっていて、そのイメージがあったんだけど、今回は全然違うーhappy01
初回なのでまだなんとも…ですが、来週も家にいたら見てみようかなー。
エビ天茶漬けが美味しそうだった。こんどつくろうっと。

2008/04/21

広忠日記

ここのところ、三響会ブログの広忠日記がサクサクと更新されています。
お忙しいのに、ありがたや嬉や♪
でもって、今日はようやく、先日の近藤乾之助試演会の当日のことをアップしてくださいました。
happy01
コチラ

こんなふうに、舞台に乗っている方のキモチをお聞かせいただけるのって、とても嬉しいですね。
「乾之助ワールド」かあ。
あいかわらず、広忠さんは「命がけ」です。
お体だけはたいせつになさってくださいまし。

2008/04/20

謡う心、舞う心

近藤乾之助 謡う心、舞う心Book近藤乾之助 謡う心、舞う心

著者:藤沢 摩彌子
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

先日の袴能にて、私のお能鑑賞のこれからを、きっと大きく左右するであろう感銘をいただいた、近藤乾之助さんの聞き書き。
いちばん最初に乾之助さんのお能を(偶然にも)拝見した直後に、この本の存在を知り、さっそく読ませていただいたのでありました。

前半(1/3ほど)に、乾之助さんの様々なエピソードが書かれ、後半はお能一曲一曲に関する乾之助さんの解釈…というか、「おもい」が語られています。
エピソードは、恩師のことやお父様のこと、若い修業時代を共にしたお仲間のこと、大好きな動物たちのことなど、真直ぐなご気性を感じ思わず微笑んでしまいます。
飼っていらしたカメにつけられている名前が「大乃国」「槙原」「平手造酒」など奇想天外(私には)だし、しかもそのカメちゃんはニヒルな感じ…とか(笑)。
また尊敬する師の方に対するお気持ちはいまだ少年のようで、キラキラした憧れの瞳で語っていらっしゃるのかしら、という雰囲気がこちらの気持ちまで楽しくさせてくれます。

お能に関する記述、こちらはとてもわかりやすい言葉で書かれていますので、初心者の私にもわかりやすく読みやすい。
一般に、奥が深く難解で、初心者には難しいといわれている師の芸談ですが、これを読むかぎりそんなことはありません。
尤も、私はあまりに初心者なので、乾之助さんのがわかりにくいなら、ほかのどなたかのがわかりやすいのか、ということ自体わかりませんが(苦笑)。お能を「わかる」ということがわかりませんしねえ。
けれども今後、いろいろな曲を拝見するなかで、このお話がきっと脳裏によみがえり、私のおもいを深くさせてくださる気がいたします。

全体に聞き手の藤沢摩彌子さんの、乾之助さんへの敬愛の念が溢れていて、乾之助さんのお能ひとすじの生き様と、愛に溢れたお人柄とあいまって、とても温かい、有り難い気持ちにさせていただける一冊。
とても大切な一冊です。

目黒川桜だより30

もうすっかり新緑の目黒川です。
葉っぱも大きく育ちつつあります。
ここのとことお天気がよくないので、緑の綺麗なとこが写真で伝えられず、残念。(えっ。そりゃアンタの腕前のせいだって…それはおいといておくんなさいまし)

200804200809001

この、緑の移り変わりまで愛でたくて、こんな時期まで「桜だより」を続けてしまいます。
でも、今年は、このへんでおしまい。
桜の日々は、これからもずぅっと、つづく。
私たちの毎日も、ずぅっと、つづく。
そんなことがとても愛しいと、桜が感じさせてくれるのです。confidentchon♪

2008/04/19

リニューアル

ここ数カ月間、仕事スペースのリニューアルを徐々にしているのだが、いよいよそれが佳境?にはいってきた。
レイアウトプランを組み立て、それに伴い棚やテーブルなんかをどうにか整え、アートのレイアウトも考え。。。
それを動かすのに骨が折れる。
プライベートゾーンにもちょっと手を加えないといけないのでそれも大変なのだ。
大きいもの、細かいもの、たくさんあるし、仕事の手は止めずにやるので、なにかが迷子になってはならない。
いちおうGW前に整えるのが目標。
…GW中は、細かいものの整理に追われそうだなあ。
でもこれがきっちり決まれば、仕事のスタンスもまたきっちり定まるというもの。
なにかを定めて行なうときに、手間を惜しんではならないよね。
いい流れに乗れますよーうに。

2008/04/18

四月大歌舞伎・夜の部

4月16日 夜の部 を観賞。
きちんと定刻前に劇場に入ったにも拘らず、疲れが出たのか(?)「将軍江戸を去る」では見事に健やかに寝てしまいました…(汗)
気付いたら将軍が去ったのかどうかもわかりませんでしたshock
でも、そのかわりといってはなんですが、「勧進帳」はバッチリ!「浮かれ心中」もばっちり!
なので、ふたつの感想です(将軍、ごめんなさい〜)

勧進帳
数回観ている人気演目ですが、仁左衛門さんの弁慶は、大きさもあって、美しさはこれまた格別、懐の深さもあり、そしてなにかを背負っているせつなさに溢れていて、とても素敵でした。
台詞も、仁左様のは、とても流麗でわかりやすいのです。今回聞いて初めてわかったところ、たくさんありました。
男気があって豪快なのに、色気もあればせつなさもあるなんて、最上級じゃありませんこと?
対する冨樫の勘三郎さん、これまた懐の深さを感じさせ、ことに勧進帳のくだりの丁々発止のやりとりは、聞き応えがありました。最近、どうも世話物っぽいイメージがついてまわるのがちょっとねえ。このお役には、勘三郎さんの体温、ちょっと高すぎるような…。
人情に篤いのは良いのですが、これがもっとノーブルに出てくると、もっと良いのですが。
玉三郎さんの義経は、けして出過ぎず、美しく気品に溢れておりました。
冨樫が義経かとわかって、それぞれがはっとする見得は、実に美しく決まっておりました。

この日はかけ声もたくさんかかって活気がありました。
最後の弁慶の引っ込みのところでは、屋号のほかにも「たっぷりと!」といった声もさかんにかかっていて、大向こうだけでもかなり盛り上げていました。
なかにおひとり、とてもビブラートのかかった声でかける方がいらして、客席、それにも受けてましたねcoldsweats01
今まで観た「勧進帳」の中でいちばん、華やかで、なおかつわかりやすく、充実していた気がいたします。

浮かれ心中
…なんて、おばかなお話なんでしょう。面白すぎる。ばかばかしすぎるーhappy02
勘三郎さん三津五郎さんコンビの面白さはもちろんのこと、この演目では私は時蔵さんにコメディエンヌ賞をさしあげたい!
とっても可愛らしくて美しくて、楚々とした一途な娘さんなのに、その品の良さはなくさずに、キレまくるところの思いきりの良さったら!もうワタクシ大爆笑いたしましたわ。
偽の夫婦喧嘩のシーンでは、いきなり裾たくしあげて、男言葉になっちゃうんですもん!
でもってそのあと恥じらう仕草が、か〜わい〜い!
同じ方が昼間は、八重垣姫をやっていらっしゃるなんて(笑)

さいごの「ちゅう乗り」では、勘三郎さん、客席に大サービス。普段絶対にない、2階席や3階席にまで、紙吹雪や手ぬぐいを、まき散らしていましたよー。
あまり身を乗り出して演技されるので、途中で乗っていたネズミから体がはずれちゃって、ドキッとしました。なんとか再びネズミに跨がりましたが。(良かった…)

くだらない面白さで大爆笑できたので満足ですが、ばかをやってもあきれられても、「なにがなんでも笑わせたい」という心意気を、もう少し骨太に出してくれたら、もっと安心して笑えたのになあ。
「面白くする」ことに力が入っていて、そちらのほうが少々弱かった気がいたします。
でも、最後まで笑って、楽しい気分で歌舞伎座を出てきて。こういうかえりみちは、良いですね。

充実の(将軍は見てないけどcoldsweats01)夜の部でした。

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2008/04/17

感謝。

きのう、今日、と
とっても夢みたいな嬉しいことがありましたよ。
いろいろな皆様のサポートのおかげです。
とても温かいエネルギーに背中を押していただいた感じです。
ミラクルだよーんheartheartheart
うれしいなあ。

うれしさが、波のように伝わっていきますように。

2008/04/16

目黒川桜だより29

緑が濃くなってきました。葉っぱも大きくなった。
でも、まだちらほら花びらが残っています。
川沿いのツツジが咲き始めました。

200804151619000

またまたリンク?

ここのところお能づいている私。
今日(15日)目黒川ぞいの画材屋さんに行ったところ、私のあとからご年配の女性があたふたと入ってこられ、
「能面の裏に塗る絵の具がほしいの〜!」
なんでも、通常は漆(?)などで塗るらしいのだが、少々簡易的にほかのもので塗る場合もあるのだとか…?
なんだかおかしいcatface
こうもいろんなものが繋がってくるとね。
「お能」繋がり以外にも、いろいろあるんですよ、実はね。ふふ。

2008/04/15

目黒川桜だより28

ことしは新緑の育ち方が遅いような気がします。
まだまだ若葉色。

200804151620000


リンク・リンク・リンク

先日実家に行ったら、父が、腕が痛くてお箸も持てないという。
肘の内側が痛いというので見てみると、ちょっとだけ膨れている。
うーん、どうしたのかしらねえ、お箸も持てないなんて困るわねえ、といって
病院に行ってもらった。
そうこうしているうち、私も仕事の時間になってしまったので、心配ながらも出かけたが

仕事先でその日初めてお会いした、その仕事のお相手の方が
なんだか肩が痛くて上がらないの、と仰る。
あらあら父と同じだわ、と内心思いつつ、父の痛そうな顔を思い浮かべて
たいへんですね、とひと事でない気持ちで話していると
肩に石灰が溜まっている、と病院で言われたとか。
そんなんだ、と思いつつちょっと手があいたので実家に電話してみると
父の言うには「石灰がたまってるんだって」とな。

とっても痛そうなので、お気の毒だとは思いながらも
初めて会ったその方に「うちの父も…」とお話しし、
「同じ日に、同じ症状の人と会うなんてねえ」と、互いに笑ってしまった。
なんだかそんな御縁もあったのかもねえ、などと。

ちなみに同じくその日お会いしたもうひとりの方も、
私が社会人になって初めて入った会社の、すごーい山奥の研修所の近くに
たった一件、家を建てて住んでいらっしゃる方だった。
山奥は山奥なんだけど、とっても環境がよくて、しかも都心までは通勤圏(ちょっとがんばる距離だけど)のその場所の話で、これまた盛り上がった。

そんな御縁でつながって、スムーズな一日だった。

おかげさまで父は、少し良くなって、いまはちゃんとお箸で食事をしております。
願わくば、もう痛くならずに、早く治ってくださいますように。

2008/04/14

ユメ8

先日みたのをふと思い出したので、書き留めておきたくなりました。

私には、師と仰いでいる方が何人かおられますが、そのうちのひとり
前世では親だったんじゃないかと思われるくらい
私はその方に育てていただき、いまもいつでもいつまでも、お世話になっているのですが
その方が夢にご登場。

私は、いつも山ほどお世話いただいているお礼を(それでも私の用意できるお礼など
感謝のお返しの数十分の一なのですが)お持ちして、渡そうとしたらその方が
「わたしは結構ですから、あちらの方にさしあげていただけますか」
とおっしゃる。
(えぇっ。私がお礼したいのは、その方なのにー)
と思い
「でも、○○さんにさしあげたくてお持ちしたのです、ぜひお受け取りください」
と申し上げると
「いえいえ、わたしはほんとうによろしいんですよ。あちらの方に」
と言って聞き入れてくださらない。
その方はほんとうに、欲のない方なので、さもありなん、なのですが、
そして、その方がそんなことを仰るときは、たとえその時に私が意味をわからなくても
確実にそうした方が良いときなのですが、
私の気持ちがおさまらないのです。
件の“あちらの方”は、私の友人ではありますが、それはその方に向けて
準備したものではありませんし、どんなに至らなくとも自分のお礼の気持ちが
お伝えできないのはなにか“未完了”な感覚です。

心の中で(ん゛ーっ)と唸っていると、その方がぽつっと、言いました。
「まわり、まわってくるので、ぜんぶ受け取れているのですよ」

そこで目が覚めました。
私が、浅かった、と思いました。

ちょうどその日に、その方にお会いすることになっていたのでお伝えしようと思ったら
先を越されてしまいました。
「昨晩、あなたのサポートになるような、夢を見ましたよ」
その内容は、私が新しく始めたらいいらしい、素敵なプランでした。
「お互いに、夢で見るなんて、共鳴しあっていたのかもしれないね」
などと、笑いあって、ほのかに幸せで、充実感と活力を得られたこころもちだったのでした。

がっかり。

そういえば土曜日の「バニラ気分」の録画を忘れていた。
亀様が出演してたはず…。
なにかと取り込んでいたのは確かなんだけど
テレビのことって忘れやすいなあ。
ああがっかりぃ。。。がっくりぃ。。。rain

2008/04/13

目黒川桜だより27

寒い寒い。こう寒いと着るものも困っちゃうよ。
桜も、葉っぱを引っ込めちゃうよ。…なわけないか。

200804130853000


呼ばれちゃいました

今日の仕事の帰り道に、地下街の広場でやっていた「古本市」。
なにげに立ち寄ってみたら、なんと、あなどれない充実ぶり。
普通、こういう場所でやっているものって、文庫とか漫画とかの古本がほとんどなのですが、ここでは文学全集や、美術書・思想哲学・文芸一般などなど、いわゆる「価値ある古本」が満載だったのですよ!

で、これまたなにげに見ていたら、見つけてしまいましたーshine
「対談 五人の人間国宝にきく 能と狂言の世界」
五人の人間国宝は、
シテ方・宝生流  近藤 乾三
小鼓方・幸流   幸  祥光
太鼓方・今春流  柿本 豊次
狂言方・和泉流  野村 万蔵
ワキ方・下掛り宝生流  松本 謙三
という方々。いずれも明治生まれの方で、私にはまったく馴染みがないのですが、聞き覚えのある「近藤乾三」師は、先日深い感銘を受けた近藤乾之助さんの、お父様ですよ!
パラパラとめくってみると、貴重なお話がいろいろありそうで、楽しみ!
この本は、昭和47年の初版本で、当時千円とありますが、古本市では千五百円で売られてました。
美しい装丁の、ハードカバーの、立派な一冊です。

もう一冊、「能面入門」なる一冊も購入。
これは、演技者である能楽師、能面をつくる作家、そしてその美を享受する観客、三様の立場から語った「能面」の話。
これまたパラパラと見ると、能面の付け方から構造から、基本的なありとあらゆることに始まり、深くは能面に潜む美しさ不思議さ、そのこころ、などが、たくさんのカラー図版とともに語られているもよう。
これまた、楽しみ!
ちなみに、この本は昭和59年刊行のもの。店頭では気付かなかったけれど、帰宅して見たら本の中表紙のところに著者の署名が…あらら、ちょっと貴重…?

そもそも何故古本市になど寄ったのかというと、近年出版されたのにも関わらず絶版になっている「亀井忠雄聞き書き」を探しているからなのです。
気長に探そうと思ていたけど、今日の収穫に刺激され、早く読みたくなって、帰りに図書館で貸し出し予約してきちゃいました。(近所の図書館、夜10時頃まで開いているんですよー!happy01
…というわけで、想定外に「呼ばれちゃった」日だったのでしたbook

2008/04/12

近藤乾之助試演会 感想

この「試演会」は宝生流シテ方の近藤乾之助さんの主催、今回で三十回を迎えます。
お能について、なにぶん、まだあまり知識がない初心者の私…簡単な感想です。

一番目のお仕舞「鞍馬天狗」
立方の近藤颯一郎さんは、乾之助さんのお孫さんだそうで、とっても若々しい鞍馬天狗でした。
線が細くて、バネがあって、涼しげで爽やか。…って、これ褒めてることになるのかしら、よくわかりませんが、若々しさが潔くてとても好もしい。そんな印象でした。

続いて舞囃子「羽衣」バンシキ、この空気感が私にはちょっとわからず。gawk
なんとなく、あまり、緊張感がなかったような…「羽衣」ですから緊張感より柔らかな空気感を纏うべきものなのかもしれませんが、う〜ん?
すみません、勉強して出直してきます。そんな感じで、いまひとつのめりこめず。

お仕舞二本立て、「歌占」クセ/「船弁慶」キリ
それぞれの立方、塩津哲生さんと、関根祥六さんが、それぞれに、良かった!
「歌占」の塩津さんは、ものすごい緊張感。
解説によると、地獄を見てきた男がそのさまを語り舞うそうで、鬼気迫る表情もそのあらわれ。
「船弁慶」、長い刀を持っての舞は迫力があり、どことなくせつない美しさもありました。何度か観ている曲ですが、知盛にはやるかたない悲しみがあります。

狂言「鱸包丁」(すずきぼうちょう)、なんと初めて、狂言で沈没!(^-^;
あらかた見ていたとは思うのですが、肝心なところをなにも覚えてない!あまり笑うとこがなかったからかも…。すみません。。。


上記演目のあと、休憩を挟んでいよいよおめあての、近藤乾之助さんによる「熊野」(ゆや)。
これは今月の歌舞伎座でもかかっています。もちろんこの、お能の「熊野」を下敷きにしたもの。玉三郎さんが演じています。それもあって、とても観たかったのです。
母の病のため暇乞いをする熊野ですが、主・宗盛は聞き入れず、花見に同行させるのです。ここで舞を舞う際に、再び母を想い暇を乞う歌を詠みあげ、その見事さに、わがままな宗盛も暇を与えるという筋。そして有難くも主の心のかわらぬ間にと、道を急ぐ熊野の姿で幕切れとなります。
今回は「膝行三段之舞」の小書付き。この演出では、熊野が舞の途中で短冊に書き付ける歌は、通常は上の句だけのものを下の句まで書き付けます。そしてその短冊を宗盛に渡す時膝行(通常は立っていく)するというもの。

袴能ですので、小道具は使いますが(短冊や扇など)装束も面も付けません。なので、演者の技量心量というものがものをいうように思われます。
シテ・熊野の近藤乾之助さんは、ことし八十になられようという方なのですが、登場された瞬間から、まぎれもない愛妾・熊野でした。その姿は美しく切なく、こらえきれぬ思いにうち震えているよう。
謡の部分もお声ははっきりして詞章も聞き取りやすかったため、物語、そして熊野に、どっと感情移入してしまいました。
また、ある意味わからずやの主.宗盛ですが、こちらは受けの演技で抑えめではありますが、常に悪者の位置にいるお役。しかしながら、歌に感銘を受け、あんなに引き止めていた熊野を返す気になったとは、古のひとの風流心というもの、はかりしれませんねえ。

乾之助さんは、体中に思いをいっっぱいにして、そのありったけで歌を詠んだ熊野の心を、見事すぎるくらいに体現されていて、見惚れてしまいました。ときおり、頬に光るものを見ましたが、あれは汗だったのか涙でしたのでしょうか、ほんとうに美しいお姿でした。
最後に暇を許され、必死に山道を急ぐ(橋懸かりから消えていく)熊野の姿を、さいごのさいごまで目に心に焼きつけたくて、ずっと追い求めてしまいました。
…もうほんとうに、まばたきするのも勿体ないくらいな、姿だったのです。
詳しいことはわからない私ですが、心のひだの奥深くまでしみ入ってこられた、やられたー!という感覚でした。

お囃子は、マイ・ベストコンビの広忠さんと源次郎さんの大鼓・小鼓。
リズムもかけ声も心地よく、そしていつも以上に気迫のこもった演奏で、もう広忠さんなんて、血管の2〜3本切れたんじゃないかと思うくらい。おふたりの掛け合いのリズムは、いつも絶妙で心地良いのです。心身が、あらわれるような気がいたします。
お笛の一噌庸二さん、柔らかく温かくも予断のない音色で、鋭く切り込みつつも大きく包み込むような、相反する心持ちを同時に持つ雰囲気でした。
乾之助さんの舞の深みや確固たる重厚な思いと、同等に響きあうお囃子だったのではないかと思いました。

もう、この日の私は、これを拝見できただけで、幸せです。
仕事だといって躊躇して、ぎりぎりになってから申し込んだチケットでしたが、良い流れにのってお舞台に近いところで拝見することもできましたし、きちんと頭から拝見することもできましたし、なにか大きな力をいただいて、ここに出会わせていただいたような、そんな感謝の気持ちでいっぱいです。
私にとってお能を観るうえで、なにか転機になるのではないかと感じるような、この日のお舞台でした。
感謝いたします。


2008/04/11

目黒川桜だより26

目黒川桜だより26
深緑。
久々な感の青空。
shine

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2008/04/10

近藤乾之助試演会@宝生能楽堂

4月9日、第30回 近藤乾之助試演会 に行ってまいりました。

余談からで恐縮ですが、実はこの公演に行こうと決めたのが前日のお昼。(時間がとれるかわからず、ずっと迷っていたのです)
なくてもともとと、能楽堂に電話をしましたら、チケットはまだあるようだけれども、近藤乾之助さんのご自宅にお問い合わせくださいとのこと。前日なので、主催者である先生宅にチケットを戻してしまっていたらしいのです。
ひえ〜っ!と妙に緊張しながら、教えていただいた番号におかけすると、ご家族(奥様?)らしいとても落ち着いた上品な女性の方が出られ、「まだチケットはございますよ」ととてもご丁寧に仰られ、「前日になってから申し訳ございません」と申し上げると「とんでもございません、袴能なんですが、大丈夫でしょうか」(←通常の能装束での公演だと思って来られるとイメージがちがいますものね)「お席はどちらがよろしいでしょうか、こちらでしたらよくご覧になれるのではないかと思いますが」と、とてもご親切ご丁寧に対応してくださり、感謝・恐縮のきわみでした。
おすすめいただいたのは、正面席はほとんど売り切れているということで、脇正面の、なんと一列目中央ほど。戻りがあったのでしょうか、それとも一列目は売り控えていたのか…脇正面の好きな私には願ってもないお席です。
こんなに近くで、近藤乾之助さんの姿が見れるのかと、大喜びでお礼を申し上げ、そして迎えた今日だったのでした。

果たして…本当に、行かせていただけて良かった!と思えるお舞台でした。
近藤乾之助さんは素晴らしく、上演された「熊野」には心を揺さぶられました。
感想のちほど…。


<第30回>近藤乾之助試演会 宝生能楽堂

仕舞 鞍馬天狗
  立方  近藤颯一郎
  地謡  小林 晋也  金井 雄資  宝生 和英  和久荘太郎


舞囃子 羽衣 バンシキ
  立方  今井 泰男

  大鼓  柿原 弘和
  小鼓  鵜澤洋太郎
  太鼓  観世 元伯
  笛   成田 寛人

  地謡  和久荘太郎  小林 晋也
      宝生 和英  朝倉 俊樹  山内 崇生


仕舞 歌占/船弁慶
 歌占 クセ
  立方  塩津 哲生
  地謡  大島 輝久  大村 定   香川 靖嗣  狩野 了一

 船弁慶 キリ
  立方  関根 祥六
  地謡  岡庭 祥大  浅見 重好  関根 祥人  藤波 重孝


狂言 鱸包丁
  シテ 伯父  山本 東次郎
  アド 甥   山本 則重


袴能 熊野 膝行三段之舞
  シテ   熊野  近藤乾之助
  ツレ   朝顔  水上 輝和
  ワキ   宗盛  宝生 閑
  ワキツレ 従者  大日方寛

  大鼓       亀井 広忠
  小鼓       大倉源次郎
  笛        一噌 庸二

  地謡   渡邊 茂人  水上 優  野月 聡   山内 崇生
       金井 雄資  佐野 萌  寺井 良雄  佐野 登
  後見   今井 泰男  朝倉 俊樹 

2008/04/09

目黒川桜だより25

昨日の強風ですっかり新緑に。
でも、花芯の濃いピンクが可愛く残っています。
この時期のピンク&グリーンの配色は絶妙ですね♪

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2008/04/07

目黒川桜だより24

雨にけむっております。幻想的。

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2008/04/06

目黒川桜だより23

今日が中目黒さくらまつりの本番です。
なんだか毎年盛りを過ぎてからになっちゃってる。。。
でも陽光のなか、桜のなか、外に出てうきうきすることは確か。
…私は今日は一日、某所でお仕事でしたから、残念ながら外の様子はわかりませんでしたけどね。

200804060834000


2008/04/05

「風林火山」初日

亀治郎さんの舞台版「風林火山」初日、昼の部に行って参りました。
もーう、待ちに待った日。前日からドキドキ、ソワソワしていたわりには、目黒川に少々浮かれて、劇場到着が開演ぎりぎりになってしまいましたがsweat02
初日に相応しい快晴、とても気持ちの良い気候となりました(だから、目黒川で浮かれちゃったの〜)。

本日は、2階席から観ましたが、ラストシーンでの亀治郎さんの宙乗りのフィニッシュを、間近で見ることができて、幸せ〜でございました。
亀治郎さんの晴信・勘助の二役は大熱演、早変わりも「早っ!どうなってるの?」というようなシーンがあり、舞台どころか劇場じゅうを走り回っているのではないかと思うような神出鬼没の登場ぶり。
脇を固める高橋和也さん、嘉島典俊さんは、さすがに深みのある迫力の演技、橋本じゅんさんは舞台を転がす役回りで、随所に笑いをとって大活躍でした(休憩後の出だしでは、まだ席に戻れないお客さんをいじったりしてさながら所属劇団の「新感線」のときのノリ)。
話題になっていた二重の「盆」(回り舞台)は、舞台転換だけでなく、登場人物の関係性や心理状態、時間の流れの表現など、さまざまなシーンで効果を発揮し、なかなか面白い使い方でした。
亀治郎さん(正確には段四郎さん)の門下の段之さんの中将(三条夫人の侍女)が、もう面白くて面白くて、たまらなくツボ。しまいには舞台に登場するだけで笑ってしまいました。

舞台は、お客が入って初めてできあがるもの、と役者の方々はよくおっしゃいます。
とすれば、一か月ほどのお稽古期間を経たこの舞台も、今日やっと産声を上げたようなものなのかもしれません。
とすると、これからも日々、進化し続けていくのでしょう(亀治郎さんのことですもの、いいと思い付いたことを、やらないわけがない!)
千穐楽にも参りますが、そのときまでにまた、どのような進化を遂げているのか、とても楽しみです。


「風林火山」は、日生劇場で、4/27まで。

目黒川桜だより22

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だいぶ散ってきました。
↓こんな可愛い子も、います。

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2008/04/04

能楽現在形・カンタンに感想

4月3日 @宝生能楽堂 の簡単な感想です。


舞囃子 安宅 延年之舞

大鼓葛野流・最奥義、ということで、以前も宝生能楽堂での演奏を聴いたことがあります。
ただそのときは舞はついていなくて、囃子だけでした。
今回は舞があるので、空気感が全然異なりました。
どちらがどう、というのではなく、各演者の呼吸のバランスがそれぞれにある、ということでしょうか。

パンフレットにこの「安宅」についての亀井忠雄さんの言葉が載っており「安宅は好きなんだけど、やってみると大変」「全てが大変、ゆるんで爆発して延々とヤリヤリ、もう命ないよ」(『能楽囃子方五十年・亀井忠雄聞き書き』より・大意)とのこと。
若手3人のエネルギーと緊張感はものすごく、息をつく間もありませんでした。ことに広忠さんと成田さんの響きあいは密なものを感じました。
忠雄さんの「安宅」もぜひとも聴いてみたいものです。


狂言 船渡聟

野村家・万作さん、萬斎さん親子による「船渡聟」、以前観たものと構成が異なる。家によって演出も筋立ても異なるのでしょうか。

おふたりの掛け合いはとても面白く、間合いも良く、なんということのないところで爆笑してしまいます。
最後に舅と聟が和合して謡うのですが、これが鳥肌がたつほど良かった。
重なりあい、響きあい、ついては離れまたついてくる、その振幅が心の襞に染み入ってきたのです。


能 藤戸 大根渡

1年以上前になるか、歌舞伎で観て、ぜひお能で観たいと思っていた一曲。
「大根渡」という小書付き。これは漁師が盛綱に教えた浅瀬の名で、アイに関する演出ということ。
このアイが萬斎さんでしたが、母である藤戸を慰め鎮めてまたその後戻って長語りをするという、大変比重の大きい役でした。

前シテの藤戸、後シテの漁師の亡霊の金井さんの凍り付いた空気感が印象に残り、物語の悲劇の深さと母の悲しみの深さやるせなさを感じずにいられませんでしたが、いっぽうでその悲しみがウェットなものではない感じがして、なんともいえない後味でした。
きっと私如きには感じ取れないものが表現されているのでしょう。

「藤戸」、また観てみたいです。

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目黒川桜だより21

新緑がそろそろ出始めました。
花びらはほんとうに、花吹雪の名のとおり、散っていきます。
「お名残惜しゅうございます」
と思わず声をかけてしまいます。
今年もたくさん、楽しませてくれて、ありがとうね。
新緑も、夏の濃い木蔭も、楽しませていただきます。

200804041606001

↑水面にある、白くかたまっているところは、ぜーんぶ桜の花びらなんですよ!

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8月のコクーン

8月のコクーンは、松尾スズキさんの新作と、文化村メルマガからお知らせがきました。
やったあ!
大人計画のHPでも、公演情報にはウーマンリブしかなかったので、今年は松尾さんの舞台はないのかしらと、ちょっと諦めていたので…。
概要は下記のとおり。染ちゃんは8月は歌舞伎やらないのね。


 タイトル:『女教師は二度抱かれた』

 作・演出:松尾スズキ

 出演:市川染五郎、大竹しのぶ、阿部サダヲ、市川実和子、荒川良々
    池津祥子、皆川猿時、村杉蝉之介、宍戸美和公、平岩 紙
    星野 源、少路勇介、菅原永二、ノゾエ征爾、浅野和之、松尾スズキ

 会期:2008年8月4日(月)〜27日(水)
 
 会場:Bunkamuraシアターコクーン


能楽現在形@宝生能楽堂

4月3日 幸弘☆萬斎☆広忠☆能楽現在形 @宝生能楽堂

お笛・一噌幸弘さん、狂言方・野村萬斎さん、大鼓・亀井広忠さんの若手精鋭3人による企画公演の第5回。
4月の観劇はお能からとなりました。

舞囃子 安宅 延年之舞
 シテ    金井 雄資

 笛     一噌 幸弘
 小鼓    成田 達志
 大鼓    亀井 広忠

 地謡    宝生 和英  武田 孝史  朝倉 俊樹  辰巳 萬次郎


狂言 船渡聟
 シテ 船頭(舅) 野村 万作
 
 アド 聟     野村 萬斎
 アド 姑     石田 幸雄

 後見       高野 和憲


能 藤戸 大根渡
 シテ   漁師の母/漁師の霊   金井 雄資
 
 ワキ   佐々木盛綱       殿田 謙吉
 ワキツレ 従者          則久 英志
 ワキツレ 従者          野口 能弘
 アイ   盛綱の下人       野村 萬斎

 笛                一噌 幸弘
 小鼓               成田 達志
 大鼓               亀井 広忠
 
 後見               近藤 乾之助
                  宝生 和英
                  渡辺 茂人

 地謡               高橋 章   大坪喜美雄
                  武田 孝史  朝倉 俊樹
                  辰巳満次郎  佐野  登
                  和久荘太郎  亀井 雄二

…とりあえず、感想はまた後ほど。。。m(_ _)m

2008/04/03

目黒川桜だより20

とても長く咲いてくれています。今年の桜happy01cherryblossom

200804030943000

なんてすてき。
とってもありがとうnotes


2008/04/02

今月の一本:2008/3

3月は、出だしは押さえ気味でしたが、後半にたくさんの舞台を観に行っていましたcoldsweats01
自分の仕事や生活のペースからすると多すぎる…?
今後はちょっと絞らないといけないかもしれません。
でも、5月も6月も魅力的な舞台がめじろ押し…どうしましょう〜bearing

5日  三月大歌舞伎 昼の部「女伊達」「郭文章」@歌舞伎座
19日  三月大歌舞伎 昼の部「春の寿」「一谷嫩軍記」@歌舞伎座
    スーパー歌舞伎 右近版「ヤマトタケル」@演舞場
25日  スーパー歌舞伎 段治郎版「ヤマトタケル」@演舞場
    三月大歌舞伎 夜の部 @歌舞伎座
27日  獅子虎傅阿吽堂 昼の部 @世田谷パブリックシアター
28日  能楽堂特別企画公演「特集/祈り」@国立能楽堂

といったラインナップでした。
そんな中から今月は…

「京鹿子娘道成寺」@歌舞伎座

いや。このところ私の中で急上昇中の藤十郎さん株がまたまたうなぎ上りでございます。
あの動きはどうなんでしょう。
「喜寿記念」と銘打っていなければまったくお年のことなど意識にのぼらない、若々しい美しい花子でした。
また、恋の様子を語るときの仕草表情など、これはもしかしたら若い役者さんにはまねのできない繊細で奥深い表現とみえました。
團十郎さんお押し戻しも重みがあり、双方の存在感の際立った舞台だったかと思います。

目黒川桜だより19

アップが遅くなってしまいました。
2日分まとめて。
まだまだ盛りの桜さんたちです。

4月1日
200804010945000

昨日の強風で、こんなに花びらが…散ってきたらきたで、花吹雪と川面のピンクがたいそう美しいのですがね。
200804010946000
影は、目黒川の橋の手すりです。
ここのは鳥です…この写真ではわかりませんが。。。鷹?みたいな種類です。


4月2日
200804021144000

今日は、世田谷公園と目黒川で友人+その子供たちとお花見しました。
世田谷公園もたくさんの桜、花壇にもパンジーやデイジーやポピーと、花盛り。
ミニSLに乗って、子供も大喜びでしたhappy01


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  • 吉本ばなな: 「デッドエンドの思い出」
    シアワセとフシアワセの境目ってなんだろうかと、そのボーダーラインの不確かさはむしろシアワセな贈り物なんじゃないかと思わせてくれた作品。
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    ぜんぶ広げると1枚の紙になってしまう、不思議な絵本。広げたり畳んだりしてみるとまた、構成が変化しておもしろい。書いてあることは、一言なんだけどけっこう科学的。
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  • 西岡常一・小川三夫・塩野米松: 「木のいのち 木のこころ 天・地・人」
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