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2008/04/18

四月大歌舞伎・夜の部

4月16日 夜の部 を観賞。
きちんと定刻前に劇場に入ったにも拘らず、疲れが出たのか(?)「将軍江戸を去る」では見事に健やかに寝てしまいました…(汗)
気付いたら将軍が去ったのかどうかもわかりませんでしたshock
でも、そのかわりといってはなんですが、「勧進帳」はバッチリ!「浮かれ心中」もばっちり!
なので、ふたつの感想です(将軍、ごめんなさい〜)

勧進帳
数回観ている人気演目ですが、仁左衛門さんの弁慶は、大きさもあって、美しさはこれまた格別、懐の深さもあり、そしてなにかを背負っているせつなさに溢れていて、とても素敵でした。
台詞も、仁左様のは、とても流麗でわかりやすいのです。今回聞いて初めてわかったところ、たくさんありました。
男気があって豪快なのに、色気もあればせつなさもあるなんて、最上級じゃありませんこと?
対する冨樫の勘三郎さん、これまた懐の深さを感じさせ、ことに勧進帳のくだりの丁々発止のやりとりは、聞き応えがありました。最近、どうも世話物っぽいイメージがついてまわるのがちょっとねえ。このお役には、勘三郎さんの体温、ちょっと高すぎるような…。
人情に篤いのは良いのですが、これがもっとノーブルに出てくると、もっと良いのですが。
玉三郎さんの義経は、けして出過ぎず、美しく気品に溢れておりました。
冨樫が義経かとわかって、それぞれがはっとする見得は、実に美しく決まっておりました。

この日はかけ声もたくさんかかって活気がありました。
最後の弁慶の引っ込みのところでは、屋号のほかにも「たっぷりと!」といった声もさかんにかかっていて、大向こうだけでもかなり盛り上げていました。
なかにおひとり、とてもビブラートのかかった声でかける方がいらして、客席、それにも受けてましたねcoldsweats01
今まで観た「勧進帳」の中でいちばん、華やかで、なおかつわかりやすく、充実していた気がいたします。

浮かれ心中
…なんて、おばかなお話なんでしょう。面白すぎる。ばかばかしすぎるーhappy02
勘三郎さん三津五郎さんコンビの面白さはもちろんのこと、この演目では私は時蔵さんにコメディエンヌ賞をさしあげたい!
とっても可愛らしくて美しくて、楚々とした一途な娘さんなのに、その品の良さはなくさずに、キレまくるところの思いきりの良さったら!もうワタクシ大爆笑いたしましたわ。
偽の夫婦喧嘩のシーンでは、いきなり裾たくしあげて、男言葉になっちゃうんですもん!
でもってそのあと恥じらう仕草が、か〜わい〜い!
同じ方が昼間は、八重垣姫をやっていらっしゃるなんて(笑)

さいごの「ちゅう乗り」では、勘三郎さん、客席に大サービス。普段絶対にない、2階席や3階席にまで、紙吹雪や手ぬぐいを、まき散らしていましたよー。
あまり身を乗り出して演技されるので、途中で乗っていたネズミから体がはずれちゃって、ドキッとしました。なんとか再びネズミに跨がりましたが。(良かった…)

くだらない面白さで大爆笑できたので満足ですが、ばかをやってもあきれられても、「なにがなんでも笑わせたい」という心意気を、もう少し骨太に出してくれたら、もっと安心して笑えたのになあ。
「面白くする」ことに力が入っていて、そちらのほうが少々弱かった気がいたします。
でも、最後まで笑って、楽しい気分で歌舞伎座を出てきて。こういうかえりみちは、良いですね。

充実の(将軍は見てないけどcoldsweats01)夜の部でした。

余談ですが、
この夜の部の休憩時間は、「将軍…」が終わってから30分の食事休憩。この休憩に入るのがまだ5時半なんですよ。
いくらなんでも早いって!おなか空いてませんって!
おまけに、この休憩で売店はほとんど閉まっちゃうし、次の休憩(15分)はまさにトイレタイム。
夜遅くなってしまうのでしかたない、次の舞台の仕込み時間が関わるから仕方ない、とは思うのですが、もうちょっと時間配分と、お店を開けてる時間調整、考えていただけると嬉しいのですが、松竹さん。

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コメント

>Carmenさん、みゆみゆさん、これからもよろしくお願いいたしますね。
みゆみゆさんのところにも、お邪魔させていただきますね。
happy01

mami さん、お心遣いありがとうございました!
今後ともよろしゅう…♪♪

mamiさんありがとうございました!!

Carmenさん、大丈夫ですよ~私の勘違いもありますので(^^;

もちろん、これからもこのブログにお邪魔したいと思います!!
よろしくお願いします!!

>みゆみゆさん、Carmenさん。
了解いたしました。ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。
これにこりず、お二方ともまたいらしていただけたら嬉しいです。
Carmenさん、もしかしたらみゆみゆさんがこのコメントをご覧になって、こちらにも書き込みしてくださったCarmenさんのお気持ちが伝わるかと思い、少しの間公開したままにさせていただきますね。
これからもよろしくお願いいたします。

>Carmenさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
仁左衛門さんの弁慶、おっしゃるように、線が細いかと私も思っていたのですが、まったくそんなことはなくとても良かったですよね♪
「浮かれ心中」の七之助さん、確かに一瞥で男を落とすにはまだまだ修行が必要でしょうか(^-^)今後が楽しみですね。
ラストのちゅう乗り、ネズミから落下しそうになったのはハプニングだと思っていたのですが…もし計算の上だったとしたら…?勘三郎さんも、「なにがなんでも笑わせたい」クチかもしれませんね。
お食事、一風堂まで…って、すごいですねえ!私は大人しく歌舞伎座内でお弁当かしら。
私は来週昼の部を観に行きます。Carmenさんはいらっしゃるのでしょうか?もしいらっしゃるようでしたら、楽しんでいらしてくださいねhappy01
そして、いたらぬ感想を書き散らしておりますが、拙ブログにもまたお運びくださいませheart04これからもよろしくお願いいたします。

mami さん、初めまして~♪

夜の部、私も 4月前半に見てきました。

仁左衛門さんの弁慶、良かったですね~。

>>大きさもあって、美しさはこれまた格別、懐の深さもあり、そしてなにかを背負っているせつなさに溢れていて、…

少し線が細いかなと予想したけれど、mamiさんの書かれたとおり、品格があり、本当に素晴らしい出来でした!

勘三郎さんは出てくるだけで周りが明るくなる陽気なオーラが好きなんですが、

>>最近、どうも世話物っぽいイメージがついてまわるのがちょっとねえ。

…ちょっとくだけすぎかな~?とも。

勧進帳もさることながら、手鎖心中、「あんた今台詞かんだだろ?」的なアドリブが多くて、緊張感がなくなってしまうような…。

昨年夏、渡辺えり子作「舌切り雀」を見たときは、勘三郎・三津五郎コンビに大いに笑わせてもらったのですが、以来、そのノリで見えてしまうことが多くて。あの舌切り雀のばあさんのインパクトが強すぎたのでしょうか…(笑)。

七之助さんの箒木の花魁道中の見せ場、2月に歌舞伎チャンネルで見た「籠釣瓶花街酔醒」(佐野次郎左衛門・幸四郎、八つ橋・玉三郎)のパロディ?か、あの視線ひとつで一瞬で男を悩殺するシーン、色気がまだまだかなぁ…と。2階席でよく見えなかったことはありますが、出てくるだけで、会場からほ~っと溜息がもれるようなオーラがなかった。がんばれ七之助!玉三郎のこのシーン、とにかく美しくて、再放送を何度も見ちゃいました!(笑)

宙乗りはサービス満点でしたね~。

>>途中で乗っていたネズミから体がはずれちゃって、ドキッとしました。

私が見た日も一瞬バランスを崩しそうなところがありましたが、あれもサービスのうちだとしたら恐いですね。本当に栄次郎になっちゃうよ~(笑)

余談: 確かに歌舞伎座夜の部の休憩時間は中途半端ですよね~。私はいつも近所の「一風堂」までひとっ走りしています(笑)。

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