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2008年6月

2008/06/28

祭りのあと

昨日で、私のコクーン歌舞伎は終わっちゃった。それを少々淋しく感じながら、ぽつぼつと思い出されたことを。

会期前半に行ったときは、ギャラリーで串田明緒さんの写真展をやっていた。
串田歌舞伎の裏側。お化粧をするひと、鬘を取るひと、袖で待つひと…その中に源左衛門さんがいた。
一枚は、あのお馴染みの、帽子を被った素顔の写真。素敵なお爺ちゃまだ。
もう一枚は、なんのお役のときだろう、立派な拵えをしたところ。
折しも、笹野さんの「泥まみれになる義平次の役をやったことのある唯一の同士。いつも泥場を袖から心配そうに見守ってくれていた」という意味合いのパンフレットの一文を読んだばかり。ぐっときた。
いつまでも、やはり側にいるひとなのだなあと思った。それは羨ましくもあり。

パトカー出現のあのシーンを、5年前に見たときに、この時間あの場所にいれば逆の景色が見れる、と
別の日に渋谷に足を運んだ。
あの、搬入口の、奥のホリゾントが開いた途端、会場中に濃密に詰め込まれていた質量のものが、「ブワッ!」と外に吹き出してきたのを憶えている。
そしてそれは、出口を得たからといって希薄になるわけでなく、会場外にいたひとたちをも巻き込んでいった。
すごいエネルギーだよ。コクーン歌舞伎。

今回初めて、平場最前列で観るという幸運に恵まれたのだけど、舞台も近いし通路も近くて、役者さんたちの足とか、無性に目がいってしまった(だって目の前なんだもん・笑)
なかでも感心したのが、笹野さんの足。貧乏だし意地汚いしで、汚れたメイクを足にもしているんだけど、(失礼ながら)あのお年の方とは思えないくらい、ツルッツルなの。
仁左様も膝小僧がキレイだったけど、笹野さんのふくらはぎもきれい。あ、とくに私、足フェチじゃないんですけど。

全体的にお祭り気分でとっても楽しいコクーン歌舞伎。そのあり方には好みもはっきり別れるでしょうし、賛否両論だと思いますが、こんな歌舞伎もあるんだという視点でそのエンタテイメント性を存分に楽しめることは確か。
今回はエンタテイメントな面と、じっくり舞台を掘り下げる面の、バランスが良かったと思う。
願わくば、サービス精神ばっかり行き過ぎてしまいませんように。次回もまた、存分に楽しませていただければ幸いです。

2008/06/27

「夏祭浪花鑑」@シアターコクーン

6月18日 昼の部 (勘太郎さんのお辰)
6月27日 夜の部 (七之助さんのお辰)
ともに、平場席最前列で観劇。

5年前の、これで、私は再び歌舞伎にハマったんですよね。ものすごい衝撃を受けて、エキサイティングな夜を過ごした思い出があります。
なのでこのたびの再演がとても嬉しかったし、楽しみにしておりました。
そして今回もとても楽しく観せていただきましたnotes

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2008/06/23

歌・舞・音・曲

6月12日 19:00〜 シリーズ「歌」〜こころ響き合うとき〜Vol.11
     歌・舞・音・曲 
        @紀尾井ホール  (本公演)

えーと。
もうずいぶん日にちがたってしまって、なんだかな?ですが、いちおうちょっと書き留めておきまする。

何故か一週間前に「追加公演」があって、この日が本公演。
しかも追加公演と本公演はプログラムが全然違っていて、「追加」じゃなくて別物の公演なんじゃ?という…coldsweats01
両方行きたい気持ちを押さえ、もともとチケット購入していたこの「本公演」のみ伺いました。

追加公演では、広忠さんがMCも担当し、楽しいお話とエネルギー溢れる演奏で大活躍!と聞いていましたので楽しみにしていたのですが、どうもその日のMCが長過ぎたらしくコンサートの終演時間が延びてしまったそうで「今日は気をつけます」と、とっても大人しめ(?)なMCで、ちょっと残念でしたcoldsweats01終演時間も、予定より早かったような…?
まあでも、そればかりを期待して行ったわけではありませんのでhappy01コンサートそのものは、とても楽しませていただきました。

最初にテンポの速い「神舞」から入ったところが広忠さんらしい。若いエネルギーをたっぷり聴かせてくれます。
この日の会場、紀尾井ホールはクラシック用のホールなので、音の反響がものすごくいいんですよね。
音の出し方、演奏のしかたを当然、変えてきていたとは思いますが、鼓の音など、残響音が少々気になりました。

「乱」の谷本さんがとても良かった。ひらひらと舞ったり、力強く地を踏み鳴らしたり。この「ひらひら」感が、「乱」にとって真骨頂かと思いますので、とても楽しめました。
「融」、一転重々しい厳格な感じ。喜正さんもいつも安定感があります。

続いての「一調」三題。これがなかなか良かった。一調、私は好きなのかも。のちのMCで、広忠さんが「花筺」は静かな曲調なので、その前の「夜討蘇我」の勇猛華麗さからすると地味な印象になってしまうので順番を誤ったかなと仰られていましたが、なかなかどうして、そのひたひたと染入る感じが、私にはとても印象的でした。

また続いての「熊野」の謡の美しい詞章がせつせつとせまりくるものがありました。美しいリズム、さめざめと心にしみいる調べでした。
「天鼓」の舞の味方さんが印象的。つきぬけた感があって、なんとなく見ているこちらもすっきり。
そして最後の「獅子」、これはアンコールみたいなものです、と広忠さんの弁。
その名のとおり、勇猛に華やかに勢い良く、打ちおさめ(?)となりました。

クラシックのホールだったからでしょうか、演奏の音も響けば、拍手も響く。
この日はなんだかすごーく早めに拍手が起きてしまい、その「音の量」がtoo much でした。もうすこし、静寂と音の余韻を楽しみたかったんですけどねえ。
お客さんも、クラシックコンサートのノリになっちゃったのかしらん。なんだか違和感感じました。

能楽は、能楽堂で、っている固定観念が、役者さんのほうにもあると思いますが、観客のほうにもあるので、そのあたりのブレイクスルーはとても難しいのでしょうね。
もっと、可能性を見たいし、でも能楽堂での表現にこだわってしまうところもあるし。
いろんなことを感じ、楽しんだコンサートでした。


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2008/06/21

「能楽現在形 劇場版」第二夜

本日もまた。第二夜でございます。
本日は喜多流。
ほんとに仕事ギリギリで切り上げて息きらしてかけつけたけど、5分くらい遅刻。
でも!ラッキィなことに開演が遅れておりましたよー!happy02
きちんとアタマから拝見できました。ありがたやー。

半能  笏之舞
 シテ 源融の霊  友枝 雄人
 ワキ 旅の僧   森  常好

 笛     一噌 幸広
 小鼓    成田 達志
 大鼓    亀井 広忠
 太鼓    金春 國和
 地謡    長島 茂・金子 敬一郎・内田 成信・井上 真也

能 舎利
 シテ 里人/足疾鬼  狩野 了一
 ツレ 韋駄天     大島 輝久
 ワキ 旅僧      森  常好
 アイ 寺の能力    野村 萬斎

 笛     一噌 幸広
 小鼓    成田 達志
 大鼓    亀井 広忠
 太鼓    金春 國和
 後見    塩津 哲生・中村 邦生
 地謡    長島 茂・友枝 雄人・金子 敬一郎
       内田 成信・佐々木 多門・井上 真也

以下、またまた多少のネタばれ。
明日まっさらな気持ちで御覧になりたい方はご遠慮くださいまし。happy01

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2008/06/20

「能楽現在形 劇場版」第一夜

いや良かった。良かったよ。
ここのところ感想が滞っているワタクシですが、それら(能楽囃子コンサートと、じつはコクーン歌舞伎も行ったのよん)すっとばして、書いちゃう書いちゃうnotes
三日間の第一夜は、観世流。

半能  十三段之舞
 シテ 源融の霊  観世 喜正
 ワキ 旅の僧   宝生 欣哉

 笛     一噌 幸広
 小鼓    観世 新久郎
 大鼓    亀井 広忠
 太鼓    助川 治
 地謡    浅見 重好・藤波 重彦・坂 真太郎・武田 宗典

能 舎利
 シテ 里人/足疾鬼  片山 清司
 ツレ 韋駄天     関根 祥人
 ワキ 旅僧      宝生 欣哉
 アイ 寺の能力    野村 萬斎

 笛     一噌 幸広
 小鼓    観世 新久郎
 大鼓    亀井 広忠
 太鼓    助川 治
 地謡    観世 喜正・浅見 重好・藤波 重彦
       坂 真太郎・松山 隆之・武田 宗典  

明日は喜多流、明後日は宝生流なので、全然違うと思いますが、いちおう演目は同じだし、舞台装置も同じだと思うので、以下ネタバレ気味。ご注意くだされ。↓

     

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2008/06/19

ユメ9

昨夜、仕事を途中にして集中力が切れ、ちょっと仮眠を取ったのですが…そのときのユメ。

夢の中でも、途中にした仕事が気になってんたんでしょうねえ、「○○と××、起きたらやらなくっちゃ!」と思っている。
「えーと、○○に○時間くらいかかるでしょ、××は×時間くらいだから…出かける☆時間くらい前に起きたらいいわね!」
と算段し、
「絶対起きなくっちゃ、いかんーっ!!!」
とプレッシャーかけている。

そんななんで、寝過ごさずに目覚めたんですが、起きたら、ひとつは覚えているけどもうひとつ、何を算段してたのか、まったく覚えてない!
どう考えても、朝起きて絶対にやらねばならない仕事はひとつなんですよねー。
(いまも、思い出せない)

もういっこ、なにを考えてたんだろうか…。
それとも「あれもこれも」って思ってたから、夢に湧いて出てきたんだろうか…。
なんだったのか、気になるー。。。

coldsweats01sign04

2008/06/18

葉桜ちゃん

今日の目黒川。
桜じゃないんで、番外編ですな。

200806181817000

200806181816000

あーなんだか。この葉っぱたちの下を歩くだけで気持ちが落ち着くよ。
「からたちの花」のような心境なりー。(←北原白秋ですね。名曲です)

2008/06/15

「鷺」に関する記事

来月、7月5日に、横浜能楽堂で近藤乾之助さんが「鷺」を舞われるのですが、それについての記事があることを、いつもいらしてくださっているSwingingFjisanさんから教えていただきました。
書き込んでくださったコメント欄にURLを記載してくださっているのですが、あらためてこちらにも出させていただきます。
SwingingFjisanさん、ほんとうにありがとうございました!confident

コチラ

実際の紙面には近藤乾之助さんのカラー写真も載っていたとのこと…あーん見たかったわあ。
バックナンバーって取り寄せできるのかなー。

2008/06/14

囃子科協議会定式能

6月11日 17:30〜20:20 @国立能楽堂

舞囃子 氷室
 長島 茂
 佃  良太郎/野中 正和/桜井 均/寺井 義明

舞囃子 江口
 小倉 敏克
 亀井 広忠/古賀 裕己/寺井 宏明

舞囃子 山姥
 塩津 哲生
 大倉 三忠/住駒 匡彦/助川 治/藤田 貴寛

一調 小塩
 野村 四郎
 大江 照夫

狂言 清水座頭
 野村 萬斎
 石田 幸雄

能 花月 
 近藤 乾之助
 殿田 謙吉
 野村 万作
 亀井 忠雄/亀井 俊一/藤田 朝太郎


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2008/06/13

亀だの虎だの…

ワタクシの亀様好きは夙に知れ渡っていると思いますが、もっちろんミーハーなワタクシは、そのほかにも好きなひとがたーくさんいてはります。(なぜ関西弁?)

歌舞伎だったら、勘太郎くんでしょ、仁左さまでしょ、ここのところ赤丸急上昇中の藤十郎さんでしょ、菊五郎さんもいいわあ、それに…やっぱり芸に抜き出た方は眼福至極、自然と舞台の姿を目で追ってしまう役者さんはたくさんおられます。
お囃子の好きな私は、小鼓や三味線、謡の方も必ずチェック。傅左衛門さん傅次郎さんがいらっしゃればもちろんトキメキますが、三味線では野澤松也さん、鶴澤寿治郎さんが大好き。音が絡み付いてくるの〜(^-^)

お能囃子では、お能に嵌るきっかけをつくってくださった亀井広忠さんですよ。それから、よく組まれている大倉源次郎さん。一噌幸広さん。偉大なお父様・亀井忠雄さんにはいつも圧倒されます。
そしておシテ方では一目惚れの近藤乾之助さん。ワキ方宝生閑さん。若手の片山清司さん。などなど…。

小劇場系が好きな私は、歌舞伎などを見始めるずーっと前から大好きな、松尾スズキさん。高校生の頃から好きな横内謙介さん。新感染なんかも大好き。(みなさんもう小劇場系といえないビッグぶりですが)
そもそも、寺山修司や唐十郎なんかで育っちゃったもので、華やかなミュージカルとかになかなか馴染めないワタクシ…(けっこう好きだったのが北村想、これがまた地味というかちっちゃいというか…なのよね。いや繊細で、心に沁み入るいい舞台なんですよ!)
舞台出身の役者さんたちが、好きですねえ。佐々木蔵之介さんとか秋山菜津子さんとか。ミタニンとそのチームの方々も。

でもって最近、また新たな方がココロに参入。笑。
「ちりとてちん」に出てらした加藤虎ノ介さんですよ!いいですねえ。
いやなんで、今さら…ってころなんですが、「ちりとてちん」のDVDがきちゃったのよーん♪で、まだ見てない(なのかい!)のですが、四草良かったよね〜って、蘇ってきた!
ただいまマイブームでやんす。(これは江戸弁?)
これから楽しみな役者さんですね。とりあえず夏の「ちりとてちん」番外編「まいご三兄弟」が底抜けに〜、楽しみ!

ここんところくすっぽまともな記事を書いてないのに、なんでこんなに長く(しかもくだらなーい私事を)書いちゃってるかというと…。
今日やんなっちゃったのよーぅ仕事するのが。
いっぱいあるのにさ、ほんとは今日やる予定にしてるものもあったんだけど、今日は、やめたの!もういいの!ツカレタからダラダラするのー!
お芝居観に行ったりするのも含め、毎日スケジュールに息を抜けなくて(そりゃワタクシのせいですがね)はぁー。

なので、ちょっとやる気が復活してきたら、感想書くでやんす。おほほほ。

2008/06/12

能楽二本立て♪

昨日は国立能楽堂へ。
「東京能楽囃子科協議会定式能」にて、近藤乾之助さんが「花月」のおシテ。広忠さんが舞囃子「江口」を打つ。「清水座頭」に萬斎さん。などなど。

本日は紀尾井ホールへ。
「シリーズ『歌』〜こころ響きあうとき〜Vol.11 歌・舞・音・曲」広忠さん主催の能囃子コンサートなり。一噌幸広さんとか大倉源次郎さんとか。(^-^)

…なんでしたが、ちょっと時間がいろいろ押しておりますので、落ち着いたら、感想を書くことに。…書こうと思う。…書くのかなあ。。。(おいおい)
こんなことしてる間も、巻きが入っております。

それぞれ、良かったなりよー♪

2008/06/10

夜になったら涼しい…

あついんだか さむいんだか
いそがしいんだか なまけてるんだか
せつないんだか みちたりてるんだか

なんだかよくわからないんだけど

クールダウンできたみたい。よかった。

夜はいろんな意味で、嬉しい。

2008/06/09

日常

遠い親戚のおばが亡くなりご葬儀に行ってきた。
遠い親戚、と書いたがおばと私の関係がどうなのか?よくわからない。でも、小さい頃からよく可愛がってもらった。
おばが今世の人生を終え私たちの前からいなくなってしまったことは、おばにとっても私たちにとっても、大きな出来事だ。
もう声をきけないし、おばの体温を感じることもない。また、私たちのそれをおばに感じさせてあげることもない。
亡くなったからといって、おばが私たちの前からほんとうに消えてしまうわけではないとは、心ではわかっていても、やはりそれはとても、寂しい。

でも、こうしてお葬式を出す家族が、きっと毎日いるんだろう。
誰だって、生まれたのだから必ず死ぬときがくる。
そう思うと、こういうことが、とても日常的なことのように思えてくる。
すごく特別なこと。でもすごく日常のこと。

山あり谷ありだと、毎日のことを私は感じたりするけれど、同時にそれは、とても平らかなことなのかもしれない。
願わくば、普通に生きて、普通にいのちをまっとうできますように。

2008/06/06

「YARINIGE!」

今夜は友人のお誘いで、いままでみたことなかった方のお芝居を観てきました。

「YARINIGE!」@Star Pine's Cafe
 駒田 一/川本 昭彦

おふたりとも、ミュージカルの大舞台を数多く踏んでらっしゃる俳優さんです。(駒田さんは、「ダンスオブヴァンパイア」で観たことがある)今回は、ふたり芝居。
Star Pine's Cafe は、数年前ズボンドズボンのライブで数回通った場所。そのときは(ズボは人気バンドですから)オールスタンディングで満員のお客さん、ぎゅうぎゅうづめでみた経験しかなかったので、その場所でお芝居?と不思議な気持ちでしたが・・・
会場には整然と椅子が並べられ、ところどころに小テーブル。ライブハウスですから、ワンドリンクチャージがあるんですよね。
友人とともに、グラスワインをいただきながら開演を待ち、ちょっとほろ酔いのご機嫌で幕が開く、といった感じになりました♪

↓ちょっとネタバレあり。注意!


幕が開く、といってもステージには幕はなく、照明の変化でステージの始まりが告げられます。
登場した川本さん、いきなり「駒田一が遅刻しております。なので、ゆっくりはじめます」と、じつにゆっくりと、ジェスチャーを交えて注意事項(携帯はきって、とかいういつものやつね)を話すと、携帯が鳴る!「なんだっ?!俺のだっ!」と川本さんが携帯をとると「…駒田からです」
駒田さん遅刻はもちろん仕込み。ホリゾントに、吉祥寺駅からスタパにむかって走る、駒田さんの映像が映し出されお芝居にリンクします。
「いま駅だから!てか、お前、携帯、切れよっ!」と映像の駒田さん。笑。
急いでるはずなのに途中のヨド○シカメラに何故か立ち寄る。「ちょ、ちょっとっ!なにやってんだよっ!」あせる川本さん。と、いきなり舞台に駒田さん登場。
てことで、舞台のはじまりはじまり。

つかみはなかなかオッケー、という感じで始まったこの舞台、映像作品も絡めて、オムニバスで6つの短編が次からつぎへとくり出される、笑い満載のふたり舞台でした。
下品な笑いはいっさいなくって、誰でもがクスリと笑えたり大爆笑だったりのこの舞台、今日が初日。
明日明後日と、吉祥寺のStar Pine's Cafeで行われてますので、興味のある方はぜひ。

↓以下、ネタバレ。

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2008/06/05

忘れたころに。

先月の千穐楽を観にいった演舞場昼の部のおもいで話をちょこっとな。
わたくし自身の、記憶のためもあります。てか、それがメインですcoldsweats01
いまさらですが、すみません。

毛谷村、中日ちかくに観たときからすると、亀治郎さんのお園の安定感がぐっと増した感じ。虚無僧のときの声にゆらぎがありすぎたのよね、以前は。でもそのあたりが定まってきたことで、もともとあった女性・お園の可愛さがぐっとひきたってきていました。
ことに、対する相手が六助とわかったあたり、その恥じらい方が可愛くも男前(?)coldsweats01で笑っちゃいましたねえ。
お幸の吉之丞さんがいい味わい。六助と金包を投げあうシーン、この前みた三階からはよくわからなかったんだけど、今回は一階二列めのお席とあって目の前。なのにやっぱり分からなかった。ある意味マジック。
錦之助さんがあまり悪役な雰囲気なし。ニンじゃないんでしょうかねえ。でも格好良かったけど。
これって、お園の演技の振り方によっていくらでも成り立つお芝居で、面白い話です。そのぶんお園は難しいのかも。亀治郎さんのお園はまだまだこれからもっと良くなるという印象なので、またやってほしいなあと思います。

踊り三題、まずは「藤娘」、福助さんはとっても綺麗。なんですが、お客さんにサービスしすぎ!?で、腹十二分めくらいいっちゃいました。
サービス精神が旺盛なのはとてもありがたいことなのですが、過剰だと品格がちょっと…。せっかく綺麗なのにとっても勿体ない。でもこちらに向かってご挨拶されたときには盛大な拍手しちゃいましたが。観客の性。苦笑。
「三社祭」、染五郎さん亀治郎さんが楽しそうでしたよ。前回みたときはちょっと亀治郎さんお疲れ?とうつりましたが、この日は元気いっぱいに動かれてました。楽しかった。
「勢獅子」、豪華で華やかで楽しい舞台。錦之助さんと歌昇さんが素敵だったんですけど、一番印象に残ったのは獅子舞でした。あれれ。

「一本刀土俵入」、前回は踊りを見終わって帰ってしまったので、この日が初見でした。
吉右衛門さんがさすがのめりはりのきいた演技で見せてくれましたね。芝雀さんのお蔦も良かった。
とても人情の厚みを感じた温かいお芝居で、こういう人いそう、というようなごろつきの歌昇さんがまたいい風味。
実は途中しょっと意識を失いかけたんですが、ラストの吉右衛門さんの、お蔦の幸せをいのって逃がしてやる、そのシーンだけみて泣けちゃった。私の涙腺て…。
でも、ひとことでぐっときちゃったのよう。吉右衛門さん、悪い役も堂にいっちゃうんだけど、こういう人情溢れる役がとってもいいですよねえ。ほっこり温かくなりました。

演舞場昼の部、楽しかったなあ。お席も良かったし。踊り三題の、音楽が長唄、清元、常磐津っていうのも、楽しかった。傅次郎さんが小鼓で登場されてた。さいきん、小鼓での登場も多くなりましたね。
そういえば、筋書きの大きさがちいさくなった。これ、いつからだったんだろう。歌舞伎座のと大きさが揃って、こっちのほうが好き。

2008/06/04

INSIDE OF KABUKI

すでに「歌舞伎美人」で記事にされていますが
今月のコクーン歌舞伎の期間とほぼ並行して、コクーン歌舞伎を題材にした写真展が開催されています。
Bunkamura Galleryにて6/1〜6/26。
写真家・串田明緒さんの作品展。
コクーン歌舞伎にそっとよりそって、そのうちがわを切り取った作品たちということです。

コクーン歌舞伎のうちとそとが、同時に見れるってことね。
「夏祭浪花鑑」の前に、ちょっと時間をとって、ぜひぜひみにいこう。

詳しくはコチラ

2008/06/03

三響会@南座、その4

三響会@南座思い出語り、最終夜。

歌舞伎 安達原
(夜の部)

 老婆実は安達原の鬼女 市川 亀治郎
 祐慶         中村 梅枝
 強力         市川 染五郎

 笛     福原 寛
 小     田中 傅左衛門
 大     田中 傅八郎
 太     田中 傅次郎

 三味線   今藤 長龍郎/杵屋 勝正雄
       今藤 政十郎/杵屋 禄山
       稀音家 一郎
 唄     杵屋 利光/松永 忠次郎
       東音 味見 純/杵屋 巳之助
       杵屋 禄文

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2008/06/02

三響会@南座、その3

三響会思い出語り、第三夜。笑。
このようにだらだらと書いているものを、読んでくださっている方がた…ありがとうございまする。
本日は2本。

能 安達原
(昼の部)

 シテ   観世 清和(28日)
      観世 銕之丞(27日)
 ワキ   福王 和幸
 アイ   茂山 千之丞(28日)
      茂山 宗彦(27日)

 後見   杉浦 豊彦
      浦田 保浩(27日)
      林  宗一郎(28日)

 笛    一噌 幸広
 小鼓   吉阪 一郎
 大鼓   亀井 広忠
 太鼓   前川 光範

 地謡   田茂井 廙道/橋本 光史/味方 團/味方 玄
      浦田 保親/観世 喜正/片山 清司/河村 晴道


狂言 五人三番三
 (夜の部)

 三番三  茂山 正邦
      茂山 宗彦
      茂山 茂
      茂山 逸平
      茂山 童司

 舞台番  茂山 千之丞
 鈴渡し  片岡 孝太郎

 笛    一噌 幸広
 小鼓   田中 傅九郎
 小鼓   田中 傅左衛門
 小鼓   田中 傅次郎
 大鼓   亀井 広忠

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2008/06/01

今月の一本:2008/5

三響会に気をとられて、「今月の一本」を忘れるところでしたcoldsweats01

5月は、仕事の都合でいく予定だったものを断念しつつもなんとか後で行くことに成功し(笑)最初予定していたものは結局観ることができたことになります。我ながら天晴れ(笑)!

5/7 歌舞伎座 昼の部
/16 演舞場 昼の部(毛谷村、踊り三題のみ観劇)
/20 演舞場 夜の部
/25 歌舞伎座 夜の部
/26 演舞場 昼の部
/28 三響会@南座 昼の部、夜の部

今月はほとんど歌舞伎の観劇となりました。
菊五郎さんの弁天を通しで観れたこと、亀治郎さんの久々の古典、吉右衛門さんの伊右衛門など、みどころがたくさんありましたが…一本?…うーーーん。

迷った挙句…今月は、これっ!

「青戸稿花紅彩画」(あおとぞうしはなのにしきえ)@歌舞伎座
歌舞伎「安達原」@南座

今月も、「一本」じゃ、ないじゃん!
というツッコミはさておいて…。

「青戸…」はやはり、あの有名な弁天小僧の話を、通しで観れたことが素晴らしく。話には聞いてて知っていたストーリーを、舞台でしかと観れるのは全然入り方が違いますよ。初めて見知った気持ちになります。
そして、大人版の、役者のみなさんも、最大級に格好良かった!「キャー、カッコいい!」と高揚した気持ちで楽しく楽しくカンゲキいたしました。

「安達原」は、これはねえ。「ザ・亀治郎」でございますよ。笑。古典なんですけど、亀治郎テイストたっぷり。えへへ。見応えありましたheart04
強力の染五郎さん、祐慶の梅枝くん、それぞれに良かったし。
これが魅力で、京都に足を運んだようなものですので。。。(^-^;

というわけで、5月はこの二本でした。
6月は、お能の予定が多い。あとはコクーン歌舞伎。
友人に誘われて、いままで観たことない毛色のお芝居を観にも、参ります。
楽しみでございます♪

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お気に入り☆BOOKS

  • 小川洋子: 「ブラフマンの埋葬」
    ブラフマンという不思議な生き物に関わった私の、ゆるやかな変化の物語。
  • 吉本ばなな: 「デッドエンドの思い出」
    シアワセとフシアワセの境目ってなんだろうかと、そのボーダーラインの不確かさはむしろシアワセな贈り物なんじゃないかと思わせてくれた作品。
  • 駒形克己: 「空が青いと海も青い」
    ぜんぶ広げると1枚の紙になってしまう、不思議な絵本。広げたり畳んだりしてみるとまた、構成が変化しておもしろい。書いてあることは、一言なんだけどけっこう科学的。
  • イワサキユキオ: 「Say Hello! あのこによろしく」
    どのページを開いても、満面の笑顔になっちゃう。笑顔なのに、ウルウルしちゃう。子犬たちの成長が、愛情たっぷりの写真で綴られています。
  • 川上弘美: 「椰子・椰子」
    ありえなさそうなんだけど、ありえちゃうような不思議な日々を淡々と過ごす「私」のへんてこりんなお話。山口マオさんのイラストも可愛い。
  • 西岡常一・小川三夫・塩野米松: 「木のいのち 木のこころ 天・地・人」
    寺社建築に携わる二人の宮大工の棟梁のお話。宮大工という未知の世界の話はとても興味深く、また「真」をみるということは万事共通なんだと感じ入りました。

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