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2008/06/06

「YARINIGE!」

今夜は友人のお誘いで、いままでみたことなかった方のお芝居を観てきました。

「YARINIGE!」@Star Pine's Cafe
 駒田 一/川本 昭彦

おふたりとも、ミュージカルの大舞台を数多く踏んでらっしゃる俳優さんです。(駒田さんは、「ダンスオブヴァンパイア」で観たことがある)今回は、ふたり芝居。
Star Pine's Cafe は、数年前ズボンドズボンのライブで数回通った場所。そのときは(ズボは人気バンドですから)オールスタンディングで満員のお客さん、ぎゅうぎゅうづめでみた経験しかなかったので、その場所でお芝居?と不思議な気持ちでしたが・・・
会場には整然と椅子が並べられ、ところどころに小テーブル。ライブハウスですから、ワンドリンクチャージがあるんですよね。
友人とともに、グラスワインをいただきながら開演を待ち、ちょっとほろ酔いのご機嫌で幕が開く、といった感じになりました♪

↓ちょっとネタバレあり。注意!


幕が開く、といってもステージには幕はなく、照明の変化でステージの始まりが告げられます。
登場した川本さん、いきなり「駒田一が遅刻しております。なので、ゆっくりはじめます」と、じつにゆっくりと、ジェスチャーを交えて注意事項(携帯はきって、とかいういつものやつね)を話すと、携帯が鳴る!「なんだっ?!俺のだっ!」と川本さんが携帯をとると「…駒田からです」
駒田さん遅刻はもちろん仕込み。ホリゾントに、吉祥寺駅からスタパにむかって走る、駒田さんの映像が映し出されお芝居にリンクします。
「いま駅だから!てか、お前、携帯、切れよっ!」と映像の駒田さん。笑。
急いでるはずなのに途中のヨド○シカメラに何故か立ち寄る。「ちょ、ちょっとっ!なにやってんだよっ!」あせる川本さん。と、いきなり舞台に駒田さん登場。
てことで、舞台のはじまりはじまり。

つかみはなかなかオッケー、という感じで始まったこの舞台、映像作品も絡めて、オムニバスで6つの短編が次からつぎへとくり出される、笑い満載のふたり舞台でした。
下品な笑いはいっさいなくって、誰でもがクスリと笑えたり大爆笑だったりのこの舞台、今日が初日。
明日明後日と、吉祥寺のStar Pine's Cafeで行われてますので、興味のある方はぜひ。

↓以下、ネタバレ。

「社員食堂」
「悲しみがとまらない」
「再生モード」
「もっちゃんとタカオ」
「おバカ品評会」
「代書屋」
…だったかな?(タイトルは間違っている可能性大coldsweats01でも、ニュアンスは合っているはず!)この6編がオムニバスでくりひろげられました。
ショートコントみたいな、お芝居です。
舞台の左右に、衣装がたくさんかかったハンガーパイプがあって、そこに隠れて衣装替えもしちゃいます。
ほとんど裏に引っ込まないのもふたり芝居ならではの工夫かな。

「社員食堂」は、社食でのこりひとつだったメニューをタッチの差で注文できた人とできなかった人の話。
「悲しみが…」は、シェイクスピア俳優が舞台でどうしても泣けなくて、付き人とともにどうやったら泣けるか?をシミュレーションする。
「再生」は相撲の取組をスロー再生。
「もっちゃん…」(これ、タイトルにすごい自信ない。名前が違ってる気がするの、ごめんなさい)は老人の漫才コンビの話。全然話がかみあってないとこが、笑える。

私がことに面白かったのは「おバカ…」と「代書屋」。
「おバカ」は、居酒屋でおバカさんが会話してるんですが、「香港も台湾も韓国もベトナムも中国の一部だよ」「え?」「みんな中国の首都なんだよ」「じゃソウルはなに?」「ソウルは韓国の首都だよ。みんな首都だよ、知らないのかよ」…みたいな。そんなネタがたくさん。いちおう難しい言葉知ってるんだけど(ソクラテスとか)おバカさんの中では意味がぜーんぜん違うの。笑。その会話が超絶に面白かった!
「代書屋」はもとネタが落語。就職するために、履歴書を代書屋に書いてもらおうとやってきた男、代書屋がなにを質問してもチンプンカンプン。
「名前は?」「留だよ」「いえそれだけじゃなくて、留吉とか留三郎とか、あるでしょう」「留だよ」ってな具合で、姓名、住所を履歴書に書くまででもえらく骨が折れる。そのあたりのやりとりが絶妙。笑いも、大爆笑するとこもあり、クスっとかみしめるようなとこもあり。面白かった!

こんなに小さいハコで、日頃大劇場でミュージカルやってるような人がやるんだあ、と最初は思ったけど、観てみると、それだからこそこういうとこで自分のやりたいことばっかり(!)やりたくなるのかなあ、と感じるところあり。
それくらい、アットホームで手作り感溢れる舞台でした。

途中、演出の大谷美智浩さんが黒衣役で舞台に登場しましたが、「先月は新国立劇場で、演出家さま〜、ってかんじでやってたんですけど、ここにくるとこんな(黒衣の格好で舞台にたって、舞台番みたいな)ことさせられます」と笑いをとってましたhappy01
この方がなかなか素敵で、ちょっと惚れかけました(笑)。なんだかんだいって、こういう雰囲気で舞台にたつのって、みなさん好きなんでしょうねえ。

川本さんは夏にまた、別ユニットで(見上げたボーイズ、っていうユニット名です)公演をするそうなので、スケジュールが許せばぜひ行ってみたいと思いました。

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