« 祭りのあと | トップページ | ことしの亀治郎の会はこれ! »

2008/07/02

亀×亀

6月30日 松竹大歌舞伎東コース @江戸川区総合文化センター 夜の部

待ちに待った亀治郎さんの巡業・初日に行ってまいりました。
今月最後の観劇が亀治郎さんとなり、ふくふくと、シアワセでございましたhappy01shine
来月も、最終日は亀治郎さんの巡業千穐楽なり。うっふふふふー♪

操り三番叟
いろいろなバリエーションがある松羽目物の舞踊・三番叟の操り人形(?)バージョン。
後見(この演目にあっては人形を操る役)を亀鶴さん、三番叟を亀治郎さん。
後見が箱を開けると、ずるっと人形がこぼれ落ちるように出てくる。糸をととのえてスタンバイ、人形が踊り出す!
まさにマリオネット。動きが可愛い。あんな足の動きして、きっとすっごい筋力使ってるんだろうなあ。
糸が絡んで、ねじが切れたように動かなくなる人形。
後見さん、糸を点検。切れてるところを見つけた。つなげた。そしてまた、踊り出す。
とっても楽しい舞踊劇。
亀治郎さんと亀鶴さんの息も、ぴったり!
通常、三番叟は実りを祈るご祝儀舞踊、だから大地を踏み締める足下にとても力がこもる、どちらかというと土っぽい踊りなのだけど、この「操り」に関しては、なんだかふわふわと、空を舞っているよう。後見さんが人形を持ち上げるとこなんて、さながらバレエのリフトを見ているようでしたもの。
これを考案したのは、亀治郎さんのお爺様・猿翁さんだということだけど、さすが、新進の意気盛んな猿翁さん!大地から高々と飛び上がり、天を舞うような夢見心地を楽しませてくれる舞踊でございましたshine

口上
巡業では、これも楽しみのひとつ。
竹三郎さん、段四郎さん、亀治郎さん、亀鶴さん、巳之助さん、桂三さんが裃姿でのご挨拶。
亀治郎さんは、ここ最近、秋に放映されるNHKのドラマ「七瀬ふたたび」の撮影に取り組んでいたけれど、ロケが一番多かったのがここ新小岩で、ここが巡業のスタート地というのもご縁を感じますと。夏の巡業は過酷だけれど、そんな疲れもふっ飛ばせてくれるのが各地のお客さまの温かい歓迎と熱狂ぶり。どうぞよろしくお願いしますと、しめくくっていました。
段四郎さんは、下は巳之助さんの十八歳から、上は竹三郎さんの七十歳まで、幅広い年齢のメンバーでの巡業だけれど、歌舞伎界ではまだまだ中堅どころ、皆のチームワークでのりきっていきたいとご挨拶。
これから巡業を重ねると、いろんなエピソードが増えてきて、口上でお話する内容も盛りだくさんになるのでしょうね。
どうかお怪我や病気などなく、みなさん元気に、私たちを楽しませていただきたいなと願うばかりでございます。

弁天娘女男白浪
亀治郎さんの弁天を、心待ちにしておりました。
パンフレットによると、澤瀉屋の弁天は両性具有的な生意気盛りの少年、相棒の南郷力丸(亀鶴さん)とはいわゆるボーイズ・ラブの間柄という解釈だそう。で、その関係が読み取れるシーンがあるのでどこか探してくださいねー、と休憩時間中のイヤホンガイドの亀治郎さんと亀鶴さんの対談で話されていたので、これまた楽しみにしてました。
前月に菊五郎さんの弁天を、通しで観たばかりですから、ストーリーはもちろんのこと演じ方の違いまでよくわかる。なるほど亀治郎さんの弁天は、女装を得意に強請やたかりや盗みをする仇なヤツ、というよりは親に護られずひとりで生きてきた生意気な少年ぽさが漂う。両性具有的というのも少年だからこそのありようかと思わされます。
型によってこれだけ違うのかと、興味深かったです。
筋は十分にわかっているのに、突然男に戻るとこなんて、やっぱる笑っちゃう。変わりようとタイミングの良さでしょうか。会場も大ウケでした。
件の「関係が読み取れる…」というシーンは、もっと微かなものかと思っていましたが、予想外にものっすごくわかりやすかった(笑)
ただ、それ以前からなんとなく、弁天が南郷に甘えてるような、拗ねてるような、そういう雰囲気っていうのは「微かに」(笑)かもし出されてましたけどね。
白浪五人男はやっぱり格好いい!わくわくしますね。
でも今回(というか巡業のホールはほとんどだと思いますが)仮花道だったので、ツラネの台詞のときは半分以上は舞台にいるかたちになってしまって、それは残念。花道に五人、並んだところがいいんだけどなあ。まあいっても仕方ありませんね(^-^:
段四郎さんの日本駄右衛門、重みがあって格好良かった!五人並んでいるという絵面が、なんとも歌舞伎的で美しく、見応えありますし、この立ち回りのかたちで幕、というのもいかにも歌舞伎。
巡業でこの演目って、すっごくいいですよねえ。きっと歌舞伎を初めて見るお客さんもたくさんいらっしゃるでしょうし、盛り上がるだろうなあ。東京のお客さんは大人しいとよく言われるので、いちど地方でも見てみたくなりました。

この巡業では、亀治郎さんと亀鶴さん、ふたりの「亀」さんが大活躍。
ふたりの息もぴったり合っていて、空気感も良いんですよね。亀治郎さんはもちろんのこと、亀鶴さんがまた、最近どんどん格好良く大きくなっていて、荒々しい南郷のような役も素敵だし、三番叟の後見のような品のある役も良いのです♪
この巡業は「亀×亀」が、おおいに楽しませてくれます!
イヤホンガイドでの対談で、亀ちゃんが亀鶴さんのことを「本名のよっちゃんて呼んでます」「いや本名はよっちゃんじゃなくてよしひこですから」と漫才みたいな会話をされてたんですが(仲よさそう〜)…いま私の中で亀鶴さんのイメージが「よっちゃん」で形成されつつあります。よっちゃんかっこいい〜!(笑)…いやいや。あくまで歌舞伎俳優・亀鶴さんでございます。

また千穐楽に、さらに大きくなってるであろう「亀×亀」を見るのが、楽しみでございますconfident


« 祭りのあと | トップページ | ことしの亀治郎の会はこれ! »

コメント

>SwingingFjisanさん、こんばんは。
「よっちゃん」はめきめき格好良くなってきましたね〜♪
トイレ行列で対談が聞けなかったのは残念でしたね。
弁天の「ふたりの関係性がわかる…」という話の時には、亀「どこか探してくださいね〜」よ「わかった方には『風林火山』のチラシを差し上げます!」亀「もうないって!」なんて、おふたりでじゃれていましたよ(笑)

間でもう一度行かれるの、いいなあー。この日観て、私もどこか行きたくなりました。

亀×亀はいいコンビですよねえ。私、休憩時間はトイレ行列で、イヤホンを幕間狙いで借りたのに、ほとんど聞こえませんでした。おかげさまで私の中でも「よっちゃん」が…heart04
全国をまわった後の千穐楽がまた楽しみですね(私は間にもう一度行きますがsmile

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/106794/21995079

この記事へのトラックバック一覧です: 亀×亀:

« 祭りのあと | トップページ | ことしの亀治郎の会はこれ! »

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

お気に入り☆BOOKS

  • 小川洋子: 「ブラフマンの埋葬」
    ブラフマンという不思議な生き物に関わった私の、ゆるやかな変化の物語。
  • 吉本ばなな: 「デッドエンドの思い出」
    シアワセとフシアワセの境目ってなんだろうかと、そのボーダーラインの不確かさはむしろシアワセな贈り物なんじゃないかと思わせてくれた作品。
  • 駒形克己: 「空が青いと海も青い」
    ぜんぶ広げると1枚の紙になってしまう、不思議な絵本。広げたり畳んだりしてみるとまた、構成が変化しておもしろい。書いてあることは、一言なんだけどけっこう科学的。
  • イワサキユキオ: 「Say Hello! あのこによろしく」
    どのページを開いても、満面の笑顔になっちゃう。笑顔なのに、ウルウルしちゃう。子犬たちの成長が、愛情たっぷりの写真で綴られています。
  • 川上弘美: 「椰子・椰子」
    ありえなさそうなんだけど、ありえちゃうような不思議な日々を淡々と過ごす「私」のへんてこりんなお話。山口マオさんのイラストも可愛い。
  • 西岡常一・小川三夫・塩野米松: 「木のいのち 木のこころ 天・地・人」
    寺社建築に携わる二人の宮大工の棟梁のお話。宮大工という未知の世界の話はとても興味深く、また「真」をみるということは万事共通なんだと感じ入りました。

最近のトラックバック

無料ブログはココログ