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2008/09/27

九月の歌舞伎座・昼の部

昼の部:9月9日(3階)、9月26日(1階)に観劇

もーほんとうに、かいつまんだ感想を。自分自身の忘備録でございますわなcoldsweats01

昼の部
「竜馬がゆく 風雲篇」、最初に観たときは3階からだったにも拘らずオペラグラスを忘れ、筋書きは舞台写真が入ってからじゃないと買わない方針の私、誰が誰だかさーっぱりわかりませんでした。(亀治郎さんはどこから見てもすぐにわかりますけどね・えへへっ♪)後日1階で拝見してようくわかりましたが…笑。「立志篇」を観ておりませんでしたので、前からのつながりはわかりませんが、今回は池田屋以降。
竜馬の染五郎さん、似合っています。松緑さんの中岡、最初にみたときはものすごく熱血漢なところが目立っていましたが、千穐楽のときにはもう少し落ち着いていて、志の有り様が滲み出ていた感じ。おりょうの亀治郎さんは、やはり似合っておりました。こういう、賢くて気が強くてしゃきしゃきしていて可愛げのあるお役が亀治郎さんにはよく似合います。(演舞場のお初しかり)
西郷どんが錦之助さんなのにはびっくりしました。イメージと違う…と思いますが、意外と違和感はありませんでした。
「竜馬…」は筋立てもわかりやすく面白くドラマチックですので、朝一番のっけの観劇にはもってこいで、楽しませていただきました。期待の次回は、やっぱり龍馬とおりょうのハニー・ムーンをぜひ見てみたいですね♪

「ひらかな盛衰記 逆櫓」、都合2回観たわけですが、最初は難しくてなかなかお芝居の世界に入っていけませんでした。筋がわからないというよりは、現代の私からは想像を超えた展開をしていくので、感情が追い付かなかったのです。
二度目でやっと、あぁそういうことか、とわかったことが多くありました。ただ、意味はわかったけれど細かい心の機微、それを正義として行動するその有り様は、やはりすんなりとは受け入れられず、いまだに何故どうしてと、心の内で反芻しているものがあります。
時代の違いといってしまえばそれまで、舞台の上での感情に沿っていくしかないのですが、ならば何故そのように大きく価値観が違って現代まできたのかを、追わずにはいられないのです。
けれど舞台の上での技術、というか巧みさについては、樋口次郎兼光であることを明かしたときの吉右衛門さんの重厚感、思い悩みながら義と受け止める舅・権四郎の歌六さんの表現の細やかさ、最初の一声だけで場を転換させた富十郎さんの力量には、いたく感じ入りました。
そして何より、全編通しての義太夫、ことに後半の葵太夫さん、清太夫さん。そして三味線の寿治郎さん。いまも耳に残るほどです。
骨太で、感情豊かで、芝居のリズムをつくりあげているその旋律に、感動いたしました。

「日本振袖始」、不思議なタイトルだと思いましたが、八岐大蛇を退治するための太刀を稲田姫の袂にしのばせたことに起因するのですね。日本神話の時代なのになぜ振り袖…?「袖振りの儀礼」とかと関係するのかしらなどと、あれこれ詮索していましたが、筋書を読んで一挙に解決しました。
さて1回目に3階からこれをみたときすでに、かなり興奮いたしまして、次回は1階、しかも花道そばのお席の予定でしたので楽しみで楽しみで…。
すっぽんから登場した玉三郎さん、早くも妖気じみたオーラをまき散らし、その美しいことといったらこの世のものとは思えないほど。美しいままに、いきなり形相を変え恐ろしい表情を見せるそのさまも目の当たりに。もうこれだけで花道近くのお席に感謝感激でしたが、その後正体を現してからの展開も、7人の大蛇の分身を従えての大立ち廻り・所作立ての構成の美しさと迫力が素晴らしく、いっときも舞台から目を離せませんでした。
神話をモチーフに歌舞伎らしくアレンジされていて、「型」の美しさもあり表現の大胆さもあり、もうこれは何度みても観足りないほどのめりこめる作品でした。

200809262103000
夜の部がはねて撮ったので光が多い…ブレもご容赦くださいませ。。。


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コメント

>non様、コメントありがとうございますnotes
楽にいらしてたのですね〜。ニアミスしていたかもしれませんね♪
「オロチダンザーズ」!happy01いいネーミングですね。ダンサーズの登場で舞台も盛り上がりましたし、表現にも迫力と多様性が出てとても良かったですよね。恐かったですしcoldsweats01
亀ちゃんは、前回見たときも声がつらそうだなと思いました。でも、演舞場のほうのお役ではあまり感じなかったので、役によって声の出し方を変えておられるのかなと思っていました。おりょうの声はちょっと掠れぎみでしたものね。
長文ありがとうございました〜

mami様
私も歌舞伎座昼の部の楽観にいきました~happy01もしかしたら席もお近くだったかもしれませんね。(同じく2度目の観劇でした)
逆櫓、最初見た時は睡眠不足もあり、ついウトウトというか爆睡してしまい内容が全く分からなかったのですが、今回は一瞬記憶を失ったものの、なんとか見ることができたのでとても味わい深いお芝居だな、と思いました。吉右衛門さんの懐深い演技がステキでした。
竜馬がゆくは亀ちゃんの声が辛そうでしたね。でもおりょう本当にカワイかったheart04次作に期待したいです。
振袖始は、玉様の美しさに圧倒されつつも「オロチダンサーズ」にワクワクしていました。
長文失礼しました~

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