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2009/02/17

色の秘密 ルオー収蔵作品展

2月14日 「色の秘密」ールオー収蔵作品展 @パナソニック汐留ミュージアム

仕事で汐留にいったついでに、駆け足で鑑賞。
パナソニックミュージアムは、駆け足で見られるくらいの広さでちょうど良いかも。

タイトルのとおり、ルオーの作品を「色」という視点からのテーマで展示解説したもの。
年代別に、初期の「光と影」の色濃い、どちらかというと白黒に近い世界から、だんだんと「色」を塗り重ね、「色の下に色をみる」ような作風になる課程を追っていっており、わかりやすい。
油絵だけでなく銅版も多く、その作品も銅版に濃い着彩を施しているのが興味深い。銅版というと、どちらかというと線が主体の硬質な表現方法が印象としてあったが、ルオーのものは肉感的で骨太で体温が感じられる作風なのが、なにか神経を逆なでされるような、下からえぐりとられるような、ちょっと衝撃だった。

油彩のものは、マチエールにこだわったという解説のとおり、何度も何度も塗り重ねられており、構成の複雑さ、塗り重ねられた色の重み厚み深みがある。
おまけに額がこれまたコテコテに塗り重ねられたふうな、彫刻とか彫金を施したもの。
描いているときにはその作品への思い入れ‥愛情執着こだわりが非常に強かったんではないかと思われる。

非常に濃い作品たちであった。
いままでルオーに対して、このように感じたことはなかったから、今回の展示の内容でそう思ったのだろうし、私の感覚も以前と変わってきているのだろう。
暗闇のなかに光をもとめて、必死に塗り重ねているといったような、そんな印象の展示であった。

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