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2011/11/21

葉山にて

11月16日、葉山の県立美術館に行ってきました。
23日まで、ここで「川合玉堂展」が開催されています。

玉堂については、あまりよく知らなかったのですが、作品をこれだけまとめて見ると、その人となりに少しだけ触れたような気持ちになります。
玉堂は、制作には厳しい方だったのかもしれませんが、作品から漂ってくるのは、身のまわりのものに対する温かいまなざしでした。
近所の農家のひとびと、ご家族や犬や猫や鳥、自分の身をつつむ自然の風景のあらゆる表情。
そんなものを、「筆」一本で表現されていました。

日本画にはいろいろな技法があります。
表現方法はひとそれぞれですが、私は、「筆」で描いたことが感じられる筆致が好きです。
玉堂の時代には、その時代なりの表現があって、今よりは幾分アナログだとは思うのですが、それにしても「筆」の息づかいが感じられる。
絵絹の使用が多いのも(時代のせいでもありますが)温かみを増幅させていたようです。

こういうことは、日本画の作品では私にとっては稀で、
他ではどうかといいますと、まず壮大さとか、すばらしさとか、至高さが伝わってくる。
そのあとに、どのように構図を練ったのかなとか、着彩の技巧とかに目がいく。
ですから、見てすぐに、その人の感情を感じたり、身近なものに対する愛情を感じたりすることは、少なかったのです。
これは不思議な感覚でした。
偉大な画家先生であるはずの玉堂に、親しみやすさを感じてしまったのです。

とてもいい展覧会でした。


そして…。
海辺にあるこの美術館では、夕景がたまらなく、いいのです!
海側に面した美術館のカフェで、夕日を見ながら紅茶をいただきました。
海辺のお庭も散歩して、玉堂の作品を頭の中で思い巡らせ、至福の時間でした。

201111161626003


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コメント

>Carmen様、おぉ、やっぱり~!Carmen様だったのですね!
…文面などからうすうすそうかなとは思っておりましたよshine
またお待ちしておりますね!そのときはお名前ぜひに~!happy01heart04

>・・様、お名前が…??

すっ、すみません、先のコメントはCarmenです。
名前を書き忘れ失礼しました~happy01

>・・様、お名前が…??coldsweats01
なんとなあく、めぼしは(?)ついているのですが、間違っていたら失礼なので控えさせていただきます…wink

以前いらしたことがあるのですね、本当にいい場所にありますよね。
時間の流れがゆったりしていて、「葉山時間」で過ごせますよね。

県立美術館のもうひとつの別館は、以前からある建物よりもう少し北鎌倉寄りにあるようですね。でもまだ私も、行ったことはないのですが。
今は日本画展をやっているようです。
今度、鎌倉散策も兼ねて行ってみようかと思っております。

>みゅぅ様、さっそくネットで見てくださったなんて、すごい行動力です~!happy02
画風は古典的ですが、なんか温かいかんじ、しますよね?

夕日、とてもいいので、みゅぅさんたちもぜひ休日に足をのばされてみては?
埼玉からはちょっと遠いですが、葉山はいいところですよ~heart02
海が近くて、お天気に恵まれれば富士山も見えるし、お魚が美味しいし、なにより自然がたくさん!
すてきなホテルもあるし、お泊まりでもwinkheart04
…あっ、バニラちゃんがいるから、だめかな~?

葉山の美術館は海に面したロケーションが素晴らしいですね。
それにこの夕日!時間をとってゆっくりしたい場所ですね。
川合玉堂展は残念ながら見ていませんが、
以前にシュヴァンクマイエル展を見に行ったことがあります。

そういえばここは確か鎌倉の神奈川県立美術館の別館だったと思いますが、
近所にもう一つ別館ができたことを最近知りました。
機会があったら尋ねてみようかと思っています…

こんにちわ。
「川合玉堂」、知りませんでした。
ネットでどんな絵なのか拝見しました。
ネットで見ても、あたたかな雰囲気が伝わってきました。

夕日、とっても綺麗ですね。
素敵な場所に建っている美術館なんですね。

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