古典芸能

2009/03/30

yebisu亭

3月29日、恵比寿ガーデンルーム、yebisu亭に行ってきました。
このイベント、私は初めて行ったのですが、すでに数えること25回、落語中心のイベントらしい。
この日の出演は、柳家喬太郎さん、桂吉弥さん、そしてFC琉球の永井秀樹さん。サッカーにほとんど興味のない私には猫に小判。
落語は一席づつで、このお三方に主催者のまあくまさこさんを加えた4人でのトークもありました。
よくわかんないトークでしたので(ごめんなさいっ!)とにかく感動した喬太郎さんの高座のことを。

喬太郎さんの噺は「おせつ徳三郎」、私は初めて聞きましたが、筋は知っております。
この話、大店のお嬢さんのおせつと奉公人徳三郎の恋の話ですが、前半は、二人のことを聞き付けた主人が使用人の小僧を呼んで、二人のことをあの手この手の飴と鞭で聞き出そうする。口止めされている小僧、一応は隠そうとするものの、結局は次々にしゃべってしまう、そのくだりが非常に面白い。
後半は、暇を出された徳三郎がお嬢さんの結婚を知り逆上して、ならば式場に切り込んで死のうと、刀屋に行く。刀屋でのもののわかった主人との会話がまた秀逸。そしてふたりは…。
というものだけれと、最近では前半のみが語られることが多いようです。
この日は、通しでかけてくださいました。

いや。面白かった。
笑ったのは前半。これぞ落語。喬太郎さんうまい。大笑いです。
後半。刀屋の主人の話が心に染み通る。なんて聞かせてくれるんだ。人生の、もののわかったひとって、なんて有り難いんだ。
それでも式場にかけつける徳三郎、花嫁が逃げ出したと聞き、迷子探しがはじまる。偶然にも出会うふたり。うーんせつない。
互いの本心を確かめ、それならばもう思いきり諦めると、徳三郎が心を鎮めるも、ふたりは思わず手に手をとって逃げていく。
川にかかり追っ手が迫り、ふたりは身を投げる。

ってとこで、私の知ってたサゲは、川面を流れる筏(舞台はお江戸は木場なのでね)に助けられ二人は沈まなかった、っていうものなんだけど。
喬太郎さんは「二枚の花びら、浮かんできませんでした」と。
あれ?それで終わりなんだよね?私聞き間違えてないわよね?
と何度も思い返しましたが、そういう終わりだったと思う。
いまは桜の季節なので、筏はなく川面に一面の桜の花びらだったのでしょう。
えぇーっちょっと、せつないよ。さっきのトークの時の軽妙洒脱な喬太郎さんの語り口と全然違う。
ほんとうに、心に沁み入ってしまいました。

サゲがこうきたのにもびっくりしましたが、なによりそこまで持っていく喬太郎さんの話し振りが、人情の機微で笑わせたりしんみりさせたり感じ入らせてくれたり。
以前、喬太郎さんの師匠のさん喬さんの「中村仲蔵」を聞いたときもかなり感動しましたが、今日のも相当響きました。
落語って、本当に話芸なんだなあ。

カーテンコール(というものがこのイベントではある)のとき、時間がかなり押したらしく、喬太郎さん腕時計をさしてごめんなさい、と身ぶり手ぶり。1時間以上の大ネタでした。いや貴重なもの聞かせていただきました。
また寄席に行こう!と強力に思いました次第でございまする。


ちなみに、吉弥さんは「くもすけ」という噺でした(タイトルわからず。くもすけ話はたくさんあると思うのよね)面白かったんですが…この日の私、すっかり喬太郎さんに持ってかれました!ごめんなさあい!

2008/07/18

リズム

ふとしたことで、「能楽囃子」それも、「鼓」のリズムを教えていただくという機会に恵まれました。
その前には、「謡」のこともちょっと教えていただいてました。

で、こんどはその「謡」に合わせて、「囃子」がどう入るかという。
超初心者向けだという「楽譜」を見せていただき、ポン、ポンと手拍子で打つ練習。
これが謡のリズムにひたすら合わせていくものだから、西洋音楽でいう○拍子、っていうのと全然違うんですよねー。
しいていえば「変拍子」ってところでしょうか。

で、「裏でリズムをとる」
そこが間違わなければ、謡のどんなリズムにも合わせられる、っていうのが、身をもってわかりました。
聞くとやるとじゃ、まさに大違い。
む。
むずかしいー。

以前広忠さんが、お囃子のことを「ジャズセッション」と表現されていたけれど、なるほどこういうことなのねと、、、
ほんのすこぅしだけ、わかったような気がします。
ますます、お囃子が好きになるー。
おもしろいったら、ありゃしないのよー。

2008/04/25

寄席にいきました

新宿・末廣亭 四月下席

初の寄席見物。
落語は古典落語を読んだり、CDなどで聞いたりしていましたが、
本格的な寄席は初めて。
新宿末廣亭は、寄席の例にならい各月上席・中席・下席に分け
それぞれ昼の部・夜の部に別れて落語・漫才・奇術などを行っています。
ちなみに昼夜入れ替えなし。つまり、お昼前に昼の部に入り、そのまま夜9時すぎの夜の部がはねるまで、一日中寄席見物が楽しめるというわけ。
入場料も安いし(2,700円!)これは落語好きにはたまりませんよ!
お弁当持って入って、売店で売ってるお菓子や飲み物をいただきながらだらだらと楽しんで見れる。
場内の雰囲気も、戦後からずっと変わらないという建物なので、雰囲気はばっちり。
いやいや楽しんでまいりました。

時間の浅いほうから、前座・二つ目・真打ちと、順番にかかり、間に漫才なんかが入るのですが、今日は「紙切り」というのもトリの直前に入っていました。
テレビなどでご存じの方も多いと思いますが、話しをしながらお客さんのリクエストに応えて、切り紙をするもの。
今日は「五月人形」「藤娘」というリクエストがかかっていました。
切り終わった切り紙は、リクエストしたお客さんに、お土産としてくれるんです。
これは、すごく嬉しい!いい記念になりますねー!いいなーと思いました。

漫才も奇術も、全然知らない人だったんですが、すごく面白かった。
漫才の方は、漫才暦22年という大ベテランで、しかも全然売れてない!こんなに長い間、人に気付かれないでやっているのは技術がいるんですよー!という自虐ネタ、大笑い。
けっこう面白いのになんで売れてないのかしら?テレビ向けというのがあるのかもしれませんねえ。

落語は、どれも面白かった!
やっぱり、徐々に上手い人が出てくるのが、寄席初の私でもわかり、それも面白かったし、トリをとった柳家さん喬さんの上手いこと。
落語のほうも、ほとんど知った方はいらっしゃらなかったのですが、どの方もそれぞれに面白かったので、終始飽きることなど全くなく、楽しみました。

さてトリの柳家さん喬さん、本日のネタは忠臣蔵五段の外伝。
堺屋仲二郎(じっさいには中村仲蔵の話ですね)が名題昇進の際についた役、斧定九郎をこれまでにないスタイルに工夫し、それが大当たりした話。
(現在上演されている型はこのときのものですね)
これは笑わせるというより「聞かせる」落語で、斧定九郎の台詞などは歌舞伎の舞台さながらに演技するし、仲二郎や團十郎などさまざまな役者さんが登場し、その声色、話し方の緩急など、自在に使い分けていてわかりやすく臨場感もたっぷり。
もう、真剣に聞き入ってしまいました。
落語は、笑わせるものだけでなくこういうものもあるのですね。初めて知りました。

寄席のあの雰囲気の中で落語をきく。
これだけでもかなり上級な遊び方のように思われます。
たとえ有名な方が出演していなくても、それはテレビに出ていないだけで、上手い方はたくさんいらっしゃる。
そういう人を探しにいくのも、楽しいんじゃないかと思いました。
ちょっと癖になりそうなくらい、面白かった!末廣亭初体験でした。

200804252106000
はねた頃の末廣亭。
ナイトモードでの撮影のためぼけぼけですが…「まねき」があがっております。
いい雰囲気ですなー。

2007/12/20

ごぜ唄が聞こえる

先日、「ごぜ唄」コンサート@東松原ブローダーハウスに行って来ました。
当日(12/15)の記事に書いたとおり、ブログを通じてお知り合いになったedaatsさんが企画された催しです。
感想を書こう書こうと思いつつ、もう日にちも経ってしまい、いつもそうなのですがメモもとっておりませんので、もう記憶が薄れてきているのですが…たいへん心に残りましたので、そのことを中心に書かせていただきます。

以下、長いのでたたみます(^-^)

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2007/12/15

瞽女唄

ブログを通じてお知り合いになったedaatsさんの主催されている「ごぜ唄コンサート」に行ってきました。
瞽女唄は、いろいろ見聞きしてはいましたが、すべて「また聞き」でしたので、初めて生で聴き…とっても良かったです。
瞽女唄のバックボーンや、今に伝えていらっしゃる萱森さんの思いを聞けたのも良かった。
詳しい感想は、またあとで書きますが、このコンサートは明日までやっています。
滅多に得られない機会だと思いますので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてくださいまし。
詳しくはedaatsuさんのHP(上記)で。
とりいそぎ。

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お気に入り☆BOOKS

  • 小川洋子: 「ブラフマンの埋葬」
    ブラフマンという不思議な生き物に関わった私の、ゆるやかな変化の物語。
  • 吉本ばなな: 「デッドエンドの思い出」
    シアワセとフシアワセの境目ってなんだろうかと、そのボーダーラインの不確かさはむしろシアワセな贈り物なんじゃないかと思わせてくれた作品。
  • 駒形克己: 「空が青いと海も青い」
    ぜんぶ広げると1枚の紙になってしまう、不思議な絵本。広げたり畳んだりしてみるとまた、構成が変化しておもしろい。書いてあることは、一言なんだけどけっこう科学的。
  • イワサキユキオ: 「Say Hello! あのこによろしく」
    どのページを開いても、満面の笑顔になっちゃう。笑顔なのに、ウルウルしちゃう。子犬たちの成長が、愛情たっぷりの写真で綴られています。
  • 川上弘美: 「椰子・椰子」
    ありえなさそうなんだけど、ありえちゃうような不思議な日々を淡々と過ごす「私」のへんてこりんなお話。山口マオさんのイラストも可愛い。
  • 西岡常一・小川三夫・塩野米松: 「木のいのち 木のこころ 天・地・人」
    寺社建築に携わる二人の宮大工の棟梁のお話。宮大工という未知の世界の話はとても興味深く、また「真」をみるということは万事共通なんだと感じ入りました。

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