はじめの一歩
先日、某モデルルームのスタイリングをしたのですが…。
終了したあと、クライアントさんチェックのときの反応が、どうも渋かった…![]()
で、ずっと気にしていたのですが、担当営業からようやく、いちおうの理由を聞くことができまして。
インテリアのプランが、理解できなかったらしい…。
この仕事では、私はインテリアスタイリングといって、小物のスタイリング(アートとかテーブルセッティングなどのディスプレイ)のみを担当しました。
家具や照明など、いわゆるインテリアのプランは、他のデザイナーがやっています。
そのプランにおいてのシーン分けに、違和感があって、どうしても拭いきれなかったようで。
それは、プレゼンの際に伝わっていれば、問題ない(あるいは修正ができた)内容のものなのですが、今回の流れではいろいろ問題がありました。
まず、時間がなくて、プレゼンした相手が限られていたこと。
大きなプレゼンの際にデザイナーが海外出張でいなかったこと。
物件概要に関する掘り下げが、不足していたこと。
などなど。
これは、改善すべき反省点です。
私の仕事も、時間も予算もなくて、たいへんでした。
そんな中、心を砕いて、そしてさまざまな方たちの理解や協力を得て、仕事をしたつもりだったので、あの渋い反応にはけっこうショックを受けましたが…。
実はこのたびの仕事では、私のスタイリングの視点は、以前とは異なっていました。
以前は、「演出すること」「空間をドラマチックに魅せること」に重点を置いていましたが、いまは、その土地にとって、空間にとって、なにがいちばん「あるべき姿」として存在できるか、ということを大切にするようになりました。
これは、一般的にモデルルームに求められる「華やかさ」「人目を惹く」「印象を強める」などという、広告的効果とは少々異なる場合が多いのです。
逆にいえば、インパクトの強いものは、あまり、その場所本来の姿とは、異なることが多い。
ほんとうは、「自然に、本来あるがままの姿でいられること」が、望ましいのです。(と私は思う)
そこが、私にとって、チャレンジでした。
多くのひとが、モデルルームには「インパクト」「華やかさ」「印象深さ」もっとひらたくいえば「高級そうな感じ」「物件を、よりよく見せる雰囲気」と望んでいます。
仕事でやらせていただく以上、クライアントさんのそういった要望を受け取ることも大切です。
が、その中で、もっと本質的なことを、どれだけできるか、というチャレンジでした。
今回、そのチャレンジの一歩は、踏み出すことができましたが、一般的な評価とは完全一致、とまではいかなかったようで。
これは、さらなるチャレンジを提案してくれました。
自らの新しい方向性に、ちょっと自信を失いかけてましたが、いつもいてくださる師匠の、「大事な一歩をふみだしたのだから、それを大切に」という言葉で、もりもり回復しました!
反面、クライアントの反応は、小物のせいじゃなかったんだー(ホッ)という下世話な感情もあって、いかんなーと思ったり。
「最初の一歩」は、たいへんです。
理解してくれる人も少ないし、どのように伝えていったらいいか、その経験もスキルもこちらにはまだありません。
いままで積んできた経験が、ガラガラと崩れていってしまいそうな不安も、あります。
でも、くじけないように、やり続けたい!と、今回の件で思いました。
「だいじな、一歩」となりました。
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