カメゴト

2010/10/20

じゃじゃ馬馴らし

10月20日 @彩の国さいたま芸術劇場

楽しみにしていた亀ちゃんの「じゃじゃ馬馴らし」、今年前半は舞台三昧だった亀治郎さん、後半は久々の舞台、という印象。待ってました!

シェイクスピアはやっぱり台詞劇なんですよね。
台詞が長くてコトバあそびがふんだんで、とても形骸的で機能的で装飾的。
すどんと心に突き刺さってくるのではなくて、はらはらと、体の周りに美しく降り注ぐ。

蜷川さんはその持ち味を存分に生かしつつ、スピーディに現代的に仕上げていた。
長い台詞、ともすればあまり意味のない。その美しさを理解しようと思うと、そこで引っかかってしまって次のシーンがもうわからない。
そんなことがいっさいなくて、次から次へと楽しめた。

場面転換も、プロットの運びも、まったく淀みがなくて、楽しくて、息をつくひまもなかった。

すごいな。

亀ちゃんのキャタリーナ、前半はものっすごいはねっかえり。
ひねくれててお転婆で、口が達者で、怒涛のエネルギー。
おまけに、女性らしさはあるわ、男の地声は出るわ、歌舞伎のにらみが出るわ、それらがかわるがわる瞬時に繰り出されるものだから、もう面白くて楽しくて、舞台の亀ちゃんから目が離せなかった。
「十二夜」の麻阿を彷彿とさせる、いやもっと自由な動きっぷり。
後半、徐々に従順になっていくのだけれど、その従順っぷりも、本心なのかよくわからなくて面白い。
テンポよく、軽やかに動いて、ひたすら楽しませてくれた。

が、最後の長台詞は、聴かせてくれた。
こればっかりは、「機能的にはらはらと降り注ぐ」台詞じゃなくて、心にぐぐっと入ってきた。
ここだけを、聞かせたかったのかもしれない、他は装飾としてふんだんに華咲かせておいて、と思った。さすがである。

ペトルーチオの筧さん、亀治郎さんに負けぬパワーで、しゃべるしゃべる、強引に押し付ける、踊ったり歌ったり歌舞伎調に台詞いったり、これまた八面六臂。
この、かみあってるのかかみあってないのかわからない、二人の絶妙なバランスが、とにかく暴力的に舞台に惹きこんでいった。
このエネルギーがすごいんだけど、なぜか“too much”じゃないのである。
他の役者さんたちとのバランスが、とても良かったし、シーンの分量も良かったのではと思う。

シェイクスピアなんだけど、とってもわかりやすくて(まあ、そういう作品ではある)、理屈っぽくなくて、お腹を抱えて笑いたくなるシーンがいくつもあった。

とっても楽しめたんだけど、ふたりの間に「愛」は育つのかなあ。
手慣づけたり、従順になったり、その奥には「愛」があってほしいなあ。
夫婦って、結婚って、なんだかなあ。

それにしてもかなり間近でみた亀ちゃんのデコルテが、とーっても美しくて、いまだに目に焼き付いております。
ちょっと、というか、すごく、ドキドキしちゃいました。

う~ん、また観にいきたいっ!

2010/07/02

伝統芸能の今@鎌倉芸術館

今年の「伝統芸能の今」は、なんとツアーになりました!
私は6月30日、鎌倉芸術館でのお昼の公演に行ってまいりましたconfident

この公演は、亀治郎さんと三響会のご兄弟の合同公演であり、ゴールドリボン基金チャリティー企画でもあります。
なぜそういう企画をするに至ったかは、座談会のときにたっぷりとお話くださいましたが…

公演の内容としては、三響会でやっているような、歌舞伎と能の融合、伝統芸能をあらためてみつめ柔軟な発想で表現してみる…といったところでしょうか。

以下、簡単な感想です。


舞囃子 道成寺組曲

三響会の定番、人気の「道成寺組曲」、今回は亀治郎さんの素踊りも加わっての新しい演出でした。
幕があがると舞台は真っ暗、お囃子方が舞台前方に座っているのはわかりましたが、途中、謡が入ったときに、どこにいらっしゃるのか全く見えてない状態。
(真っ暗だから無駄な努力なんですけど)きょろきょろ探してしまいましたcoldsweats01

お囃子はさすがの迫力、謡は落ち着いた安定感があり、三響会ならではの「わくわく」感がありました。

亀治郎さんの舞は、やはり腰の位置の低さ安定感、手の美しい動き、などなど…やはり魅せてくれます。
が、こうしてお能方の謡で舞っているのを見ると、やはりお能と歌舞伎の舞は違うんだなあ、とつくづく感じます。
歌舞伎の動き、柔らかいんですよね。
お能はあんなにはんなりしてなくて、もっと硬質な緊張感があります。

こうした組み合わせで観れて、双方の違いを観じたりできるのも、三響会の楽しみのひとつです。


(間に 座談会→休憩 を挟んで)

一調 屋島

広忠さんの大鼓に、坂口貴信さんの地謡。
さきほどの「道成寺組曲」とは全く異なり、力強く互いのエネルギーをぶつけあうかのような響き。
それが「一調」の持ち味でもあるのでしょうが、この空気感が私はとても好きです。

「屋島」は題材としてもとても好きな一曲。
シンプルな演奏形態ですと想像力が無限大に広がって、もう私には堪りませんcoldsweats01heart02
本日も、思う存分、「屋島」の世界につれていっていただきました。


舞踊 藤娘

かわって今度は長唄です。

亀治郎さんの藤娘、はんなりと頬染めて、とてもとてもキレイでしたheart04
いつものことながら、手の動きがほんとーーーに!うっつくしい!heart04んです!
表情も、娘らしくて可憐で初々しくて。
お酒に酔った風情も、初々しい色気があったりして。

お囃子方、とても充実していたのですが、鎌倉芸術館大ホール、これまでの鳴物だけのときにはほどよい反響音だったのですが、三味線にはちょっと反響しすぎ…それでも鳴物と一緒のときは紛れていたのですが、三味線だけのときは気になってしまいました。
多目的ホールでこうした演奏をするのは、いろいろな点で難しいのでしょうね。

たっぷり女形の亀治郎さんの舞踊は久々でしたので、とても嬉しく拝見いたしましたheart01


座談会の様子は、以下にたたみますね~confident

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2010/01/27

浅草おもいつくまま・一部

1月26日、浅草歌舞伎千穐楽(一部・二部通し観劇)の簡単な感想を思いつくまま。

201001261037002

正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)
亀治郎さんと勘太郎さんによる舞踊。お正月に多く上演される蘇我もののひとつですが、おふたりとも踊り巧者なので、とてもとても見ごたえあり。
亀治郎さんは今回の浅草、女形として出ていない。すべて立役である。
以前は線の細い印象で、立役とはいえ、そういう雰囲気の役どころのほうがしっくりきたが、ここのところの亀治郎さん、大きさが出てきたように思う。
勘太郎さんの朝比奈、これまた格好良かった。大ぶりな力強さに満ちていて、型もきまっており、観ているほうも力が入った。
そして、お二人を後見として支える、段一郎さんといてうさんが、これまた素敵。気配を消しながらも気を抜いてない真摯な目配りが、とても印象に残った。
いてうさんは今月、歌舞伎座でも後見をなさっていたような気が…?たいへんなお役目ですね~。

元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿
愛之助さんの綱豊、亀治郎さんの助衛門の丁々発止、のめりこんで観てしまった。
台詞劇での盛り上がり、演技力がないとモチロン盛り上がりなどのぞめない。
おふたりとも素敵~heart04
仁左衛門さんの監修だというけれど、さいきんの愛之助さん、お顔立ちは全然ちがうのに、ふとした表情(しかも、ここぞというときの)が仁左衛門さんを彷彿とさせる。これが、ものっすごく、いいのだ!
江島の亀鶴さん、亀鶴さんの女形って、初めて見たような気がするが、なかなか良かった。貫録もあるし懐の大きさなんかも、よく出ていたように思う。
冒頭、ふたりの腰元がお喜世をいじめるシーンで、段之さんがこれでもかとばかりにお喜世をにらみ続けているので、客席は大ウケ。段之さんて、ときどきそういうお芝居、しますよね~coldsweats01
休憩時間に、お隣に座ってらした方に「あの腰元はどなたですか?」と聞かれたので、亀治郎さん(正確には段四郎さんの)とこの方とご説明。「とても面白かった、これから要チェックだわ」なんて、おっしゃられていたhappy01ホント、インパクト大だった。
その方は、そのあとの演目で真面目な顔して亀治郎さんの後見してたひとと同一人物だって、おわかりになったかしら?笑。
最後の場の、愛之助さんが能舞台に向かう姿がとてもステキで、姿が消えたあとも、ずっと目で追ってしまいましたわconfident

忍夜恋曲者 将門(しのびよるこいはくせもの)
七之助さん勘太郎さんによる舞踊。
七之助さんの滝夜叉は妖気漂って美しかった。
七之助さんは、いつも思うのだが、美しさも色気もあるのに、なぜか固い印象。以前はもう少し柔らかみがあるといいなと思っていたが、最近は、それがこの方の持ち味なのだなと思い、それならばその方向で熟成されてくるといいと思うようになった。
勘太郎さんも、先の朝比奈とは大違い、そこはかとなく色気の漂う二枚目で、さっきとは体の線さえ変わっているような印象。勘太郎さんの踊りには、いつもほれぼれする。

一部の三演目、どれも良かった。
私は一部はこの日初見だったのでわからないけれども、このひと月で、舞台は相当成長されたのではないか。
そんな充実感が、そこここに漂っていた。
私はことに、「元禄忠臣蔵」の愛之助さんと亀治郎さんのやりとりが、素晴らしく心に残っている。

二部の感想は、また後ほど。

2010/01/26

浅草お年玉ご挨拶

本日、千穐楽!

201001261503000

一部・二部、通しで行って参りました!
ミーハーなワタクシとしましては、お年玉ご挨拶からご報告~!happy01


【一部】愛之助さん

定式幕がめくられると、その後ろに平伏して、愛之助さん登場。
「かくもにぎにぎしき…」といつもどおりの挨拶…のあと、やおらマイクを握り(私、マイクが舞台に置いてあるのに気付かなかった!)立ち上がって、
急にくだけた口調で「いやいやいや…」と。
会場、大爆笑。

まず、「そうですねえ、今日は会場の方にインタビューを」と、質問をつのり、そのうちのお一人をあてて客席にストンと降りてインタビュー。
この「ストン」に、客席ワキワキheart04
どこからいらっしゃったのですか、とか浅草はいかがですか?とか。
お客さんからの質問は、「ひと月間浅草で公演をやってきて、どの役がいちばん印象に残っているか、出来はどうだったか」(だったと思います、質問内容がよく聞こえず、愛之助さんのお答えからの推量です)
愛之助さん「う~ん、これは私のファンの方でないと興味ないんじゃないか…」と苦笑しながら(いーえっ!そんなこと、ありませんっ!)
浅草では、若手の公演、ここ何年間か同じメンバーでやっているので、自分たちでいろいろ工夫してやりとりしたりして、たいへんやりやすい。
また、大きなお役をやらせていただけるのもたいへんありがたいし勉強にもなる。
今回の綱豊は、仁左衛門に教わっているが、まだまだ足元にも及ばない。
出来は、観客の皆様に判断していただくものなので、ここでは控えさせてください。。。
とのこと。

このお話をしながら、客席に降りていた愛之助さん、途中でひらっと舞台に飛び乗って、これにも客席は大喜び。
自分のそんな行動で、色めき立つ客席に、愛之助さんすこし照れたふうでした。

そして、今日の千穐楽、このようにたくさんのお客様にご来場賜り本当にありがたく嬉しい、会場に初めて歌舞伎をご覧になる方はどれくらいいらっしゃるか(けっこういらした様子)、初めての方にはぜひ面白いところでは笑って、哀しいところでは泣いて、良かったらどんどん拍手をしてください、と。
どんどん拍手をするために、拍手の練習をしましょう!と、
1階、2階、3階に分けて、最後に全部まとめて、拍手~っ!と音頭をとり、みんな笑いながら拍手して、会場を盛り上げました。
そんなふうに温めたあと、ふたたびかしこまり、舞台中央に正座して、「隅から隅までず・ず・ずいぃと~!」のご挨拶で締め。

一部のときの私の席、3列目センターブロック少々花道より。
花道にもきて話してくださったりしたので、嬉しさ5割増し!
相変わらず、謙虚で、すぐに照れちゃう、なんだか可愛らしい愛之助さんなのでしたlovely


【二部】亀治郎さん

これまた定式幕の後ろから、いつもの型で登場し、まずは千穐楽のご挨拶。(かくもにぎにぎしく…ていうあれね)
亀治郎さんの隣には、男女蔵さんの羽子板が。
さっそく、羽子板の話にうつる亀治郎さん。
「6日前から、この第二部で、羽子板プレゼントというのをやりまして…6人分あったのですが、今日の千穐楽には男女蔵さんのが、残っております!」
箱にはいった、チケット半券で抽選会。
亀治郎さん、箱の中で暫く手をぐるぐると動かしたり、チケット半券の山をかきまわしたり、じらします。
「当たるように、念を送ってくださいよ~!」なんて、客席をあおる亀ちゃん。
その中から一枚、引き当てると、それを見て、そして会場を見て、亀治郎さん、ニンマリ。
会場は、ドキドキ!
「…1階の方です!2階、3階の方、残念でした!」
会場にオォ~ッ!とどよめき。
「…1階の…“き”列です!」
またもやオォ~ッ!
「…20番台の方!」
ウワァ~ッ!
「…10番台の方!」
…エッ?
「…残念でした!」
会場、なんだぁー!とかいやーん、みたいなどよめき(笑)
結局、ひと桁台の方に羽子板が当たり、亀治郎さんから直接手渡され…(いいなあ~!)その方とっても嬉しそうでした。

さてプレゼントのドキドキが終わったあとは、すっかり評判の、「袖萩祭文」の亀治郎ふう前説?に入ります。
このお話、確かにとても複雑なので、見取りで袖萩のくだりだけ上演されてもよくわからないところがたくさんあります。
登場人物の紹介からその因果関係、なぜそのような感情を持つに至ったか、あるいはその当時の武士道の考え方から生まれる悲劇の解説など…。
とても簡潔に、順序だてて、わかりやすく、お話してくださるうえに、
お話のしかたが、まるで講談みたいに面白くて、リズム感も抜群!
亀ちゃん、弁士にもなれるよ~!
「…というところから、このあとの舞台は、始まります!」
と、長い解説にピリオドを打ったときには、客席は大爆笑・大喜び!でした。

そして携帯電話の注意も忘れず行い、千穐楽を迎えられたお礼も述べ、楽しんでいってください、とご挨拶を締め、また幕のうちへ。
亀治郎さんは、マイクを使ってフレンドリーにしゃべるというシーンはなく、終始舞台中央にすわってのご挨拶でしたが、話の進め方だけで緩急をつけ、さすがの巧さでしたshine
なにより、この第二部の私の席、3列目、センターブロックのそのまたセンター付近でしたので、ご挨拶している亀治郎さんが、目の前~!
ワッキワキ!でございました~lovely


…ということで、とても素敵なおふたりの、超ミーハー・お年玉ご挨拶のご報告でしたbleah

2010/01/02

浅草

201001021448000

本年初歌舞伎は、浅草から。
第二部を観てまいりました。

「奥州安達原」、勘太郎さん奮闘。
こってり歌舞伎らしい、複雑な筋立ての作品を、浅草花形でやるなんて。
チャレンジだなあと思っておりました。
幾分の硬さが勘太郎さんにあるものの、千穐楽を迎える頃には、きっと厚みふくみのある袖萩に、きっとなっているであろう、のびしろの余白を感じる舞台でした。
祭文語りのところ、良かったよう。
勘太郎さん、本当にうまい。素敵。
そして、子役ちゃん(今日は宮永歩海ちゃん)もうまかった。感心しました。

「悪太郎」、楽しい舞踏でした。
亀治郎さんはやはり踊りがうまいし、魅せてくれます。
亀鶴さん、愛之助さん、男女蔵さんとの息もあってました。
「奥州…」が重いぶん、こちらでは楽しませてくれました。


今日のお年玉ご挨拶は、亀治郎さん♪
浅草歌舞伎は今年で30年、亀治郎さんが参加されたのはそのうち10年だそうで、三分の一を参加させていただいている。
この座組のメンバーとは切磋琢磨しあって、どんどん進化していっている、若手にはありがたい研鑽の場だと、お話になってました。
お約束の、「携帯は切ってください、静かなシーンにかぎって鳴るものです」と笑わせて、
くだけた感じはないものの、相変わらず話のうまい亀治郎さん。
やっぱり浅草のお年玉ご挨拶は、楽しみなのですlovely

浅草は、千穐楽にまたくる予定。
どれだけお芝居が成長するか、楽しみなのでございますnotes

2009/12/19

金丸座

来年4月のこんぴら歌舞伎の出演者と演目が発表されていますね。

コチラ

今回は亀治郎さんが出演するのね。
愛之助さんも、先日の花形でのお坊吉三をみて、ラブリン熱急上昇のワタクシ。
金丸座は、ぜひとも一度はいってみたい芝居小屋。
こんなに条件が揃っちゃったら、なんとしても行きたい。

行けるかなあ。
行きたいなあ。

…それにしても亀治郎さん、
1月は浅草、2月は博多座、3月は南座。そしてこの金丸座。
やっぱり、歌舞伎座さよなら公演には、出てくれないのね。
今の歌舞伎座での亀治郎さんの見おさめを、したかったのだけど

まあ、仕方ないかー。
舞台の亀治郎さんが観られるのはシアワセなことですしね♪

2009/09/05

「狭き門より入れ」

9月4日19:00~ @PARCO劇場

佐々木蔵之介さんのユニット「Team申」の第三弾公演。
脚本・演出を新進気鋭の前川知大。出演者は蔵之介さんのほかに市川亀治郎、中尾明慶、有川マコト、手塚とおる、浅野和之 と、主に舞台畑の実力者が並ぶ。

私は亀治郎さんが出演してなかったら、きっと観ていなかった。
なんといっても亀治郎さん、初の現代劇での舞台出演。観るほうもドキドキ、なのだ。
果たしてこの作品は、ものすごく私の好みで、心に深い爪痕を残してくれた。

以下、なるべく本筋には触れずに語る、超・私的感想。
でもネタバレあるかもなので、未見の方は要注意でございますよっ!happy01


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2009/01/28

浅草千穐楽・お年玉ご挨拶

1月27日 新春浅草歌舞伎 一部 @浅草公会堂

さてさて引き続き…本編の感想といきたいところですが、ミーハーかつ記憶力の薄い私としては、こちらを早く書かねば忘れてしまう〜!ということで、お年玉ご挨拶のご報告です。

一部・亀治郎さん
亀ファンの私ですが、今年の浅草での亀治郎さんのご挨拶は今回が初めて。いろいろな方から様子はお聞きしていたものの、やはり生で見れるのは嬉しいことですheart04ことにこの日はお席が二列目のほぼセンターで、ご挨拶に登場した亀治郎さんのほぼ真ん前!きゃあきゃあワキワキしちゃいましたhappy02sweat01目が何度も合ったよ〜!(気のせいでしょ)
このあとすぐに「一條大蔵譚」の出演を控えている亀治郎さん、白塗りに裃姿での登場です。
「この世界的な大恐慌のなか、東京では四座で歌舞伎が興行されており、そのどれもが盛況でございます」とまずは感謝の言葉。
「いつもの浅草メンバーのうち、今年は獅童さんが演舞場に行くというまさかの裏切り、愛之助さんは大阪に帰ってしまいました。(会場大爆笑)でもかわりにフレッシュな松也さんが入ってくれて、一部二部の四演目、すべてに出演しています!自分も昔はそんなこともありましたが、今はもう無理。後輩に譲ります」
と、まずはいつもどおり(?)のご挨拶。
でもそのあとが千穐楽バージョン?
「今日の千穐楽が終わりますと、明日は朝九時から二月松竹座の稽古、その後松竹座に入りましてまた稽古、1日からは松竹座本番と、休みがありません!」と。そうですよね、このスケジュールでは休んでほっと息をつく暇もないはず…。超人だと思われてるのかも、と亀治郎さん一瞬嘆くも、すぐに「しかし!我々の合い言葉は、『Yes,We Can!』いつもいつも『Yes,We Can!』でございます!」
亀治郎さんがあまりに力強く『Yes, We, Can!』と言葉を区切っていうものですから、会場の私たちも単語ごとに大きく大きくうなづいてしまいました(笑)
「来月は松竹座にまいりますが、皆様ならきっとお越しになれる!『Yes, We, Can!』」(またまた会場大爆笑拍手喝采、思わず皆「Yes!」とうなづいてしまいましたよsmile
こうして大きくかけ声をかけ、会場を元気にさせ「隅から隅まで〜」の口上で終了。
演目の解説とか、ほとんどしなかったような…(笑)でも相変わらず亀治郎さんのお話は滑らかでお上手!普通のことでも、間の取り方がうまいというか…いつも笑わせてくださるんですよねー。
素顔をちょっと拝みたかった気もいたしますが、白塗り裃姿も素敵。。
とっても楽しい亀治郎さんのお年玉ご挨拶でした。

二部・松也くん
まずは、「今年初めて入った自分が、お年玉ご挨拶の大トリでございます。おかげさまで千穐楽までこのような盛況ぶり、皆様のおかげです」といつもどおりのご挨拶。
そのあと、すぐに立ち上がり、ピョンと客席に飛びおりて(かわいい〜)さっそく客席にインタビュー。「6人の浅草衆が交代で毎日のお年玉ご挨拶をつとめましたが、6人全部聞かれたという方!」と会場に聞くと、何人かの方が手を挙げました(すごい!ちなみに、6人全部聞いたということを申告すると、特製ポスターがもらえたそうです。いいなあ!)
その中のお一人にインタビュー。「その6人の中で、誰の挨拶が良かったですか?」これは当然そう答えるでしょ、の「松也さんです」に素直に笑顔満面で喜んでる松也くんが、またまた可愛い〜happy01
すると突然黒衣姿の賊が、お客さまに襲いかかる!えぇーっとびっくりのお客さまを、松也くん咄嗟にかばい、かっこよく賊をやっつけて「大丈夫でしたか?」とヒーロー気分。びっくりしたけど、お客さまはヒロイン気分よね。羨ましい〜happy01
賊は、松也くんとはともに「スターウォーズ」好きの亀鶴さん。道理で、刀が…(なんでしたっけ?スターウォーズで使ってたサーベルですよ)笑。
もーなんなんでしょうね、と笑いながら舞台に戻る松也くん、その瞬間幕をめくりあげて誰かが覗いた!男女蔵さんだったのかなあ?一瞬で、私は見逃してしまいました。
そして締めのご挨拶口上で幕の後ろに入りましたが、最後に幕をかぶせるときに、また会場から笑いが…私は全然わからなかったのですが、またなにかメンバーがいたずら(?)してたのかしら?
今回最年少の松也くん、すっかり浅草メンバーに可愛がられているようで、ご挨拶も最初の時より格段にお上手になり、微笑ましいかぎりでした。

2009/01/27

浅草千穐楽カーテンコールレポ

1月27日、浅草歌舞伎千穐楽、一部二部通しで、行ってまいりましたhappy01
たくさん、感想があるのですが、まずはミーハーな私としては、待望の、千穐楽恒例カーテンコールレポからいきまっす。(舞い上がったり、笑い転げたりしてましたので、記憶違い聞き間違いご容赦くださいませ!)
(1月28日追記・いつもお世話になっているSwingingFjisan様non様のところに詳しいので、そちらをご覧下さいませ〜!)

七之助さんの道成寺、圧巻の鐘入りのラストを迎え幕が降りたあとも、会場はその興奮もさめやらぬまま、鳴り止まぬ拍手。みなさん、千穐楽には必ずカーテンコールがあるって知っていますし、期待していますからね。
すると、花道から、松也くんを先頭に、きいたか坊主がずらっとご登場。もちろん「きいたか」「きいたぞ」の問答から。
なにをきいたか。まずは今日は浅草歌舞伎千穐楽であるときいた。このように盛況に終えることができたのは皆様のお力あってのこと、と感謝の言葉。
そして次に、きいたのは。来月は松竹座で花形歌舞伎があると。松也くんに促され、演目もご紹介。今回のメンバーに加え、愛之助さん獅童さんも参加します!と。
そして松也くんは来月は歌舞伎座だそうで、歌舞伎座の演目もちょっと忠臣蔵の人形口上ふうにご紹介。
と、ここまで「きいたか坊主」チームで話をすすめてきたのが、「おぉっ、あれは?!」の松也くんの台詞に花道を見ると、なんと、来月の松竹座での演目「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」チーム、勘太郎さん、七之助さん、亀鶴さん、男女蔵さんが、「蜘蛛絲…」出演そのままの扮装で登場!(きいたか坊主チームは、松也さんのみを残してしずしずとご退場)
おっと違った、男女蔵さんだけは何故か女装で「渡辺(綱)の妻」と自己紹介smile(これは「蜘蛛絲…」には出演しません)
亀鶴さんに「空気の読めない奴が約一名」なんて言われてましたがcoldsweats01今年も男女蔵さんはオチの役回り。笑。
舞台センターにきてそれぞれ、役どころとか見どころなどを紹介するも、男女蔵さんは「オメッティー、オメッティー!」と自ら売り出し中(?)のニックネームをアピール。もーほんとに、おめちゃんたらー(笑)。
最後に舞台センターから、蜘蛛の亀ちゃん登場!「勘太郎蜘蛛がこの浅草でやられたからには、上方ではこの亀蜘蛛が、うってでる!」(台詞まったく正確性ありません、ご容赦!)と見得をきり、蜘蛛の糸も4回も飛ばす大サービス。カーテンコールでこんなに使っちゃって、いいの?coldsweats01(いいのか、亀ちゃんだから…)
浅草千穐楽を盛況のうちに終えられたお礼と、松竹座にぜひきてね〜というご挨拶(こんな本格的に衣装もメークもして、どんだけ来てほしいんだ!笑)、そして全員で、見得をきり(松也くんはきいたか坊主の格好でお祈りポーズ。かわいいhappy02)、カーテンコールも幕とあいなりました。

もう一度幕が開くかと、少々期待して拍手がまだ続き、席を立つ人もほとんどいなかったのですが、二度目のカーテンコールはありませんでした。
なんだか、浅草の余韻…というよりは、松竹座に引っ張っていかれたみたいなカーテンコールでしたが、仕込みもバッチリの凝りようで、めいっぱい笑わせていただきました。
…あーこれで浅草、終わっちゃったなあ。というか、四座でかかっていた東京の新春歌舞伎、全座本日が千穐楽。
スケジュールを必死でやりくりし、お財布もやりくりし、走り回った一月が、早くも終わりました。
こうして、疾風のように、時は過ぎていくのでしょうかーcoldsweats01

2009/01/15

浅草歌舞伎一部の感想カンタンに…

1月14日 新春浅草歌舞伎 一部 @浅草公会堂

200901141036001 200901141036000

一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
今回は、ふだんは滅多に上演されない「曲舞」があるということで前評判が高かったのですが、実は私はこの演目を観るのは初めてで、個人的にはそのありがたみがいまひとつ薄くcoldsweats01。けれども踊りの良い亀治郎さんの、踊っている姿を多く見ることができるのは大歓迎、楽しみにしておりました。
まず広盛(男女蔵さん)と勘解由(亀鶴さん)が登場し、物語の状況背景を説明する台詞のやりとり。お二人ともお声がよくとおり堂々としていて舞台が大きく見えます。
そこに登場した「作り阿呆」大蔵卿の亀治郎さん、呑気な阿呆ぶりで大変に笑わせてくれます。
どうしてもと広盛を引き止めて始めた狂言舞のうちに、両者の刀をへらへらとしながら巧みにかわしたり、時々「きっ」とした表情になるなど、「阿呆」は装っているだけ、というふうを観客に見せてくれます。
この緩急はとてもめりはりがあって面白く、また亀治郎さんの踊りは非常にきりっとしている。なので実際これが敵方に見えていたらすぐに「作り阿呆」であることは悟られてしまうのでしょうが、そこは舞台の決まり事。観客に悟らせる表現は、舞台の上の人にはばれていないんですよねcoldsweats01
この曲舞は、その緩急の表現も、踊りのめりはりとしても、たいへん見応えがあり楽しませていただきました。

後半、常盤(七之助さん)登場。さすがに若い。このときの常盤はやっぱりもっと「ものの分別のついた大人の女性」であってほしい。ちょっと、お嬢さんみたいでした。が、自分の内なる企みを吐露する台詞のくだりはとてもよかった。感情がよいぐあいにのっていたように感じました。
鬼次郎(勘太郎さん)とお京(松也さん)なんともお似合いではないですか。鬼次郎が常盤を詰問するところも忠義にあふれ直情的な鬼次郎の性質がよく出ていました。
これを密告しようとする勘解由を刺したのがさきの阿呆の大蔵卿、ここで「阿呆」は嘘だったのかと、舞台の上でもはっきりとわかります。実をいうと先の曲舞のときの緩急が印象強かったので、ここで本性を現す効果が少々薄かったような気がいたしますが…。
物語の展開としては非常にわかりやすい。
場をおさめそれぞれの人物に今後の動きを指示すると、「まぁ当分はこのままで行きましょうよ」とばかりにまた「阿呆」のふりに戻ってしまうさまは、また笑えました。

前半の印象に比べ後半がやや弱かったかなと思いましたが、そこにかけるエネルギーの比率、とても難しいのでしょうね。(亀治郎さんも、インタビューで「さじかげんが難しい」と仰ってますしね)このあたりの亀治郎さんのバランスのとりかたに、大いに舞台が左右されそうです。
これもまたどのように変化していくのか、あるいはさせないのか、今後が楽しみであります。

土蜘
こちらは勘太郎さんの力量にかかっているであろう松羽目ものの舞踏劇。
胡蝶(七之助さん)の舞がはんなり美しかった。その後花道すっぽんから、何時の間にやら登場していた僧・じつは土蜘(勘太郎さん)の表情が、なんとも無気味で暗くて、震えるような恐ろしさ。陰にこもっているというか、人間でないものの空気感を漂わせていました。
音若がこれを怪しいとにらみ斬りつけると、僧は本性を現し蜘蛛の糸を投げ付け逃げていく。
この後頼光と四天王が、頼光の病は土蜘の障碍であったことを悟り、あらためて土蜘をおいつめていくのですが、このくだりが実はちょっと長く感じてしまいました。何故か?構成かなと思います、土蜘が土蜘として登場している時間的なインパクトを、私自身がもっと求めていたのかもしれません。

ともあれその後、土蜘は本性を現した姿で再登場。このときの勘太郎さんがまた恐いのなんの。
なんというか、湿度があるのですよ。勘太郎さんの周りだけ、気温が低く感じるのですよ。妖気じみていて…ああ恐ろしい。
立ち回りはとても緊迫感があり見応えがありました。
なんといってもこの演目は、勘太郎さんの湿った、暗い、恐ろしさに集約されると思います。その存在感、空気感…これが出ていたことが、ひとかたならぬもの凄いことと感じました。


…以上、簡単ですがいちおう感想でした。
一部、二部ともに、千穐楽にもう一度拝見します。舞台がどのように成長しているのかとても楽しみです。

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  • 小川洋子: 「ブラフマンの埋葬」
    ブラフマンという不思議な生き物に関わった私の、ゆるやかな変化の物語。
  • 吉本ばなな: 「デッドエンドの思い出」
    シアワセとフシアワセの境目ってなんだろうかと、そのボーダーラインの不確かさはむしろシアワセな贈り物なんじゃないかと思わせてくれた作品。
  • 駒形克己: 「空が青いと海も青い」
    ぜんぶ広げると1枚の紙になってしまう、不思議な絵本。広げたり畳んだりしてみるとまた、構成が変化しておもしろい。書いてあることは、一言なんだけどけっこう科学的。
  • イワサキユキオ: 「Say Hello! あのこによろしく」
    どのページを開いても、満面の笑顔になっちゃう。笑顔なのに、ウルウルしちゃう。子犬たちの成長が、愛情たっぷりの写真で綴られています。
  • 川上弘美: 「椰子・椰子」
    ありえなさそうなんだけど、ありえちゃうような不思議な日々を淡々と過ごす「私」のへんてこりんなお話。山口マオさんのイラストも可愛い。
  • 西岡常一・小川三夫・塩野米松: 「木のいのち 木のこころ 天・地・人」
    寺社建築に携わる二人の宮大工の棟梁のお話。宮大工という未知の世界の話はとても興味深く、また「真」をみるということは万事共通なんだと感じ入りました。

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