流星の絆・最終回
東野圭吾さんの世界観はおいといて(すでにこのドラマはそういう方向性でしたよね)…クドカンの脚本はうまいと思った。
テレビ的な制約があるだろう中で、高山の絡みも劇中ドラマで全部完結させていた。
行成の静奈へのプロポーズのシーンも劇中ドラマだったのであれ?と思ったけど、もとはといえば「詐欺」絡みの内容だったのでそこを甘く扱わないあたりさすがと思ったし、最後のシーンで静奈が指輪をしてたので「詐欺」→「真実」に移行したこともさりげなく語られて決着がついていた。
柏原の件は三浦さんの演技力にかなり頼ってたかなと思うけど、これって、台本はもっとあったんじゃなかろうか。自首しようとか自殺しようとか思いながら、そうできなかった柏原の弱さ、みたいなものがもっと説明されてないと、加害者なだけに理解されがたいんじゃないだろうか。「ただ君たちと一緒にいたかったんだ」というのも、わかる気はするけど、ほとんど伏線がないので説得力が弱かった。
ま、そのへんを出さなかったあたりが、ラストの大、どんでんがえし!的なテレビ的側面ともいえるけど。
犯人をみつけて殺すことが一番の生きる糧だったはずの功一たちが、親を殺されて半分はそのときに死んだ自分達の生き方を、そのまま柏原に経験させるべく、生きて償ってくれ、といったのもよかった。
(って、このあたりは「H」で二宮くんが語ってた内容ですよね。クドカン、いただいちゃったのね・笑)彼等がそう思い至ったのは、それまでの柏原との交流があってこそのことだと思うし。
そういわれて悟ったように、あきらめたように、薄く笑った柏原の、三浦さんの演技もよかった。
詐欺の件を自首するというくだりでも、このドラマがずっと持っていた「被害者はいつまで被害者か」というテーマに沿ったものだったし。
原作にはとうていなさそうな「笑わせどころ」をつくっておきながら、総括的にはほとんど破綻のない構成で、そのあたりの積み上げ方が「やっぱりクドカンすごい」と思わせるものだった。
でもって、二宮くんはやっぱり、自然なんだけどめりはりきいた演技と奥行きが素晴らしかったし、錦戸くんも戸田恵梨香ちゃんもよくて、3人が一緒にいるシーンはとても安心できた。
三浦さんが、「転々」でも唸ったけど、ここでも渋い、深い魅力を発揮してくれて、ほんとうに素敵な役者さんになったなあと。(だって、百恵ちゃんを取材攻勢から必死に守ろうとして本業どこじゃなかった頃を知る私としては、なんかすごーく嬉しいのよ)
要くんも、なんかへん?なところと真面目で誠実な面をバランスよく表現してて、これならしーが惚れるのもわかる、と(泰にいだけじゃなくきっと)みんなが納得するキャラだったと思う。
そして、尾美さんが随所にいいテイストをきかせまくってたし、中島美嘉ちゃんの不思議っぷりも、良かったわあ。「ハヤシドライス」最後まで言ってたし(笑)。
実は毎回ちゃんと見れてたわけではないのだが(すみません)かなり面白いドラマだった。
最初は、あまりに原作とテイストが違うので「クドカン、他人の土俵では相撲とれないのね」と少々そのへん冷たくみてたけど、終わってみればよくぞここまで自分の土俵で相撲とった、天晴れ!という感じではある。
毎回面白かったので、今日で最終回というのは少々寂しいけど、まだ続きがみたい(又は、みせたい)というような終わり方ではなく、きちんと完結していたのも、好感が持てた。
いや、楽しませていただきました。ありがとうございます。
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