「『源氏物語』の色辞典」
![]() | 源氏物語の色辞典
著者:吉岡 幸雄 |
吉岡幸雄さんのセミナーに行ってきました。
吉岡さんは、京都の「染司よしおか」の五代目当主です。「染め」(特に草木染め)というジャンルをとおして、いろいろなデザインやアートディレクションを行ったり、日本人であることを深く見つめるお仕事をしていらっしゃる方。
私は以前、京都にいったとき、「これだ!」と閃いて染司よしおかのお店にお伺いし、お店の方にいろいろお話をお聞きしたことがあります。
今回のお話は、主に「伝統を受け継ぐということ」。ひいては古典や古書物の中に、染めや色に関する記述はたくさんあるそうで、それらを辿り古きを訪ね勉強していらっしゃるということで、千年紀でもある「源氏物語」の記述に例をとり、いろいろなお話をしてくださいました。
様々な帖に現れるかさねの色の多様なこと、さらに登場人物や季節の移り変わりによる「色」の選び方の変化など、これは自分で紐解いても面白そうです。
また、成田空港第二ターミナル・サテライト到着コンコースのアートディレクションもなさったということで、こちらはいわゆる「伝統工芸」を表現し(漆や蒔絵や瓦や竹など)海外から到着した外国人、あるいは海外から帰ってきた日本人を、温かく迎えるための設えを心掛けたということでした。
これを見るためには海外に行かなきゃ!ですが、もし機会のある方、いらしたらぜひコンコースの壁や天井の素材、壁面装飾の漆や瓦にご注目を!
「『源氏物語』の色辞典」は、源氏物語五十四帖全てを読み解き、それぞれの帖に登場する色とその風景背景を、語ったものです。色のことはもちろんですが、源氏物語のストーリーのダイジェストにも触れられます。
私も今日購入してきました。
この本を読むのも楽しみですが、吉岡さんの話を聞くにつけ、自分がインテリアという「今の生活空間」に関わる仕事をし、同時に古典が好きで和物が好き、古典を勉強したり日本画を描いたりしていたという要素が、どんどんつながるようになっているのです。
自分の今後の方向性や深く感じ考えることのヒントをいただき、自分にとってたいへん発展性のあるセミナーとなりました。
★12/11〜16まで、東京の日本橋高島屋8階ギャラリーで、吉岡さんのお仕事の催しがあります。
「千年紀ー源氏物語の色」ー染織家 吉岡幸雄の仕事ー
というものです。
布の色を見たり、色の名前を知るだけでも、とても興味深い展覧会だと思いますので、ぜひ。私も足を運ぶ予定です。
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